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こんにちは(^^)オヤタケです。きてくれてありがとう。
この「子どものページでは」、不登校(ふとうこう)の子が知っておくとたすかる話(はなし)や、こまったときに相談(そうだん)できるところをしょうかいしています。おすすめしている本は図書館(としょかん)でかりれるような本なので、きょうみがあったらよんでみてね(^_^)
***メッセージをよむまえに***
小さい子や漢字(かんじ)がにがてな子もいるので、子どもむけのメッセージはなるべくひらがなで書いたり、むずかしい漢字にふりがなをつけています。読(よ)みにくい人にはごめんなさい<m(__)m>
***
こんにちは(^^)
私はこのホームページを作(つく)っているオヤタケです。どうぞよろしく:-)
ちょっと長(なが)いけど、よんでくれたらうれしいです。
たぶんですが、ここにきた人の中には、今すごく悩(なや)んでいて、くるしいきもちをかかえている人が多(おお)いかもしれません。
不登校のきっかけはひとりひとりちがって、それぞれになやみがあると思います。その中には、「親にもうしわけない」とかんじていたり、「学校に行くように先生や親にいわれてつらい」とか「このさきどうなっちゃうんだろう」と不安(ふあん)だったり、「友だちがいなくてさびしい、ひとりぼっちだ」という子もいるかもしれません。
では、不登校の子は、今、日本にどのくらいいるのか、知っていますか?
不登校は今、小学校(しょうがっこう)・中学校(ちゅうがっこう)では全国(ぜんこく)に29万人(まんにん)もいて、どちらも前(まえ)の年(とし)よりふえています。少子化(しょうしか)で子どもの人数(にんずう)はへっているのに、不登校はふえています。
今、わたしがこれを書(か)いているのは2023年の8月のおわりごろです。
学校にいくとおもうと心とからだがつらくなる人、「いじめる子に会いたくない」となやんでいる人、「これからどうなるんだろう…」と不安なきもちがつよい人もいるかと思います。そんなキミにたいし、「とにかく学校に行こう」「勉強(べんきょう)がおくれたらたいへんだよ」「そんなことではいい仕事(しごと)につけないよ?」「高校(こうこう)に入れないよ?」など、きびしい言葉をかける人もいるかもしれません。でもそのことばでがんばれない、むしろますますつらくなるという人もいるでしょう。
不登校のイメージはどんなかんじですか?かなりたいへんな人生になってしまうイメージかな?しらないと不安(ふあん)だよね。
中学校までに不登校を経験(けいけん)した人でも、多(おお)くの人は高校にすすんでいます。高校にはいろんな種類(しゅるい)があり、おもに自宅(じたく)で学べるところや、午後(ごご)からかよえるなど、かよいかた、学びかたが選(えら)べます。高校の入学試験(にゅうがくしけん)もいろいろなやり方があります。筆記試験(ひっきしけん)がない高校もあるし、すいせんもあります。このページの下の方にある「高校・中学卒業後の進路」(こうこう・ちゅうがくそつぎょうごのしんろ)というところでも少し説明(せつめい)しているので、よかったらよんでみてくださいね。
さらに大学(だいがく)に進(すす)む人もいます。大学は自分で時間割(じかんわり)を作るので、はじまる時間も、おわる時間も人それぞれちがって、小中学校よりも自由(じゆう)なかんじです。大学の中にも、通信教育課程(つうしんきょういくかてい)といって、おもに家で学べるコースもあります。
中学を卒業してから専門技術(せんもんぎじゅつ)をまなべる学校にすすむ人、就職(しゅうしょく)する人もいます。
また、不登校を経験(けいけん)した人たちも、大人になっていろいろな仕事についています。マンガ家になった人もいれば、医者(いしゃ)になった人もいるなど、さまざまな道にすすんでいます。
でも、すごい仕事につかなくても、どんな学び方をしていても、たくさんがんばれなくても、なによりもまず、どんな子も大切な存在(そんざい)だよ、ということをぜひキミにとどけたいです。
不登校にかんする法律(ほうりつ)の中には、場合(ばあい)によっては学校を休むことも必要(ひつよう)だということが書かれています。また、文部科学省(もんぶかがくしょう)は、不登校の子の支援(しえん)は学校にもどることだけをかんがえるのではなく、社会(しゃかい)のなかで自立(じりつ)できることをめざす、としました。学校に行かない子のための教育支援(きょういくしえん)センターなどの居場所(いばしょ)もできはじめ、すこしずつですが社会(しゃかい)の中に不登校の子をささえるしくみがととのってきています。
学校がつらい、不安(ふあん)だとかんじているなら、むりをして学校にもどることをかんがえる前に、まずは不登校についてすこしくわしく知(し)ってみませんか?
このページの下には、キミと同(おな)じような経験(けいけん)をした人の話や、専門家(せんもんか)のアドバイスをのせている本やニュース、相談(そうだん)できるところの電話番号(でんわばんごう)やLINE(らいん)などをしょうかいしています。つらいきもちをだれかにはなしたり、さまざまな情報(じょうほう)やアドバイスを知ることで、それが心のささえになったり、自分のきもちを親や先生などにつたえる勇気(ゆうき)を持(も)てたり、自分の夢(ゆめ)をことばにすることができるかもしれません。
キミのまわりに不登校の子がいなかったとしても、全国(ぜんこく)におなじ立場(たちば)の子がたくさんいて、その子たちをささえようとするおとなもいます。わたしもその一人(ひとり)です。このホームページにのっているさまざまな情報(じょうほう)の中に、キミをささえる言葉(ことば)が見つかるよう、せいいっぱい応援(おうえん)しています!
ひとりでなやまずにそうだんしてみてね。でんわだけではなく、チャットとかメールとか、いろんなやりかたでおはなしができるよ。
「このていどのことで相談(そうだん)するのはちがうかも…」「しかえしされたらどうしよう…」とまよっている人もいるかもしれないね。親や先生などのちかくのおとなには話(はな)せない、とかんじているなら、電話(でんわ)やチャットで相談(そうだん)にのってくれるところもある。名前(なまえ)や住所(じゅうしょ)を言わなくてもいいし、とちゅうでこわくなったり、はなしたくなくなったら、そこででんわをきったりチャットをやめてもいいんだよ。
◎24時間(じかん)子供(こども)SOSダイヤル(でんわ)
0120078310 (なやみ言(い)おう)
ちいさなやみでもきいてくれるよ。はなしているうちにつらくなったら、とちゅうで電話をきってもいいんだよ。
◎あなたのいばしょ(チャット)
チャットで相談(そうだん)できるところ。24時間365日、つまり夜中(よなか)でも早朝(そうちょう)でも相談できる。どんななやみでも、何才(なんさい)でもいいんだよ。
◎チャイルドライン (でんわ・チャット・つぶやく)
18さいまでのこどもがそうだんできるところ。そうだんはでんわとチャットでうけつけていてひみつはまもられる。そうだんじゃないけどきもちをはきだしたい、という人のための「つぶやく」というのもあるよ。
◎いきづらびっと(SNS)
「ともだちがいない・こどくだ」「だれからもひつようとされていない」「きえてしまいたい」などのなやみをSNSで相談(そうだん)できるところ。うけつけは、月・火・木・金・日 17:00~22:30(22:00までうけつけ)、水曜日(すいようび)は 11:00~16:30(16:00までうけつけ)
◎「あなたはひとりじゃない」孤独/孤立対策室(こどく/こりつたいさくしつ) 内閣官房(ないかくかんぼう)
よのなかには、ふとうこうのほかにも、たくさんのもんだいがあって、その中でこどくをかんじたり、ひとりぼっちになっているとなやむ人もたくさんいる。そんな人のために、なやみをそうだんできるところ(でんわ、メール、チャット、ファクスなどでそうだんできる)をしょうかいしていくれるサイトだよ。大人むけと、こどもむけ(「18歳以下(18さいいか)のみなさんへ」)と2つあるからきをつけてね。わかりづらいときは→「18歳以下のみなさんへ」をクリックしてすすんでみてね。
◎よりそいホットライン(でんわ・ファックスほか)
DV、性暴力(せいぼうりょく)、性別(せいべつ)への違和感(いわかん)、お金がなくて生活(せいかつ)がくるしい、いじめ、ハラスメント、死にたいほどつらい気もち、などの、いろんな悩(なや)みやこまっていることの相談を無料(むりょう)でうけつけているところ。10代(だい)でもそうだんできるよ。「いばしょがない」「だれかに話(はなし)をきいてほしい」という相談でもOK。被災(ひさい)した人のための相談(そうだん)もうけているよ。
◎こどもの人権(じんけん)110番(でんわ)
でんわ 0120007110 (ぜんこくきょうつう・むりょう)
「人権(じんけん)」とは、「人がうまれながらにしてもっている、人として大切(たいせつ)にされる権利(けんり)」のこと。日本でも法律(ほうりつ)でまもられているんだよ。
こどもの人権110番は、法律(ほうりつ)のプロの人たちが相談(そうだん)をうけてくれる。いじめや虐待(ぎゃくたい)、暴力(ぼうりょく)などの相談(そうだん)にこたえてくれるよ。無料(むりょう)だし、ひみつをまもってくれる。友だちからいじめられているとか、先生からきびしくされてこわいとか、親や大人からいやなことを言われたりされたりする、だれかに体(からだ)をさわられてつらいなど、こまっていることがあったらでんわしてみてね。
◎若草プロジェクト(わかくさぷろじぇくと)(LINE、メール)
「家(いえ)にいられないけど、行く場所(ばしょ)がない」「親(おや)も先生(せんせい)も信用(しんよう)できない」「学校や職場(しょくば)がつらい」「さいきん生理(せいり)がこない。もしかして…」などのなやみをもっている10代(だい)から20代の女性(じょせい)のための、LINEとメールでそうだんできるサイト。
◎「女の子のためのチャット相談」(チャット) プラン・インターナショナル・ジャパン
うけつけじかん:月(げつ):15:00〜19:00/火・木・金(か・もく・きん):13:00~17:00
さびしかったり、友だちや家族(かぞく)とうまくいっていない、暴力(ぼうりょく)をうけた、SNSでいやな目にあった、妊娠(にんしん)したかもしれない、などの不安やなやみをかかえている女の子のためのチャット相談。
◎ボンドプロジェクト(LINE、メール、でんわ)
10代、20代のいきづらさをかかえるおんなのこのための女性(じょせい)による支援(しえん)サイト。
不登校(ふとうこう)だけじゃなく、いじめとか虐待(ぎゃくたい)、LGBTなど、いろんななやみを相談(そうだん)できるところが検索(けんさく)できる。すんでいるところでさがすこともできるよ。
◎「年齢(ねんれい)・性別(せいべつ)を問(と)わず、LINE・チャット等による相談」 厚生労働省
電話(でんわ)はちょっと…という人には、LINEやチャットをつかってそうだんできるところもあるよ。
◎「ヤングケアラーについて」 厚生労働省
ヤングケアラーってなに?とおもった子もいるよね。
ヤングケアラーは、「かぞくにケア(おせわ)をひつようする⼈がいて、⼤⼈がしなくてはいけないケアをひきうけて、かじ(りょうり、そうじ、せんたくとかのこと)やほかの家族(かぞく)のせわ、かいご(おとしよりやしょうがいのある人にごはんをたべさせてあげたり、トイレをてつだったりすること)、気もちのサポートなどをひきうけている18さいみまん(17から下のねんれいの人)の⼦ども」のこと。
ヤングケアラーの子どもたちは、なやんでいても、それをほかの人に話すことができなくて、一人でかかえてこまっていることもある。でも、日本では中学2年生の5.7%、やく17人に一人が、ヤングケアラーなんだよ。クラスや学校になんにんかいるかもしれないね。
不登校の子どもたちの中にも、ヤングケアラーの子がいることがわかってきたんだ。
家族(かぞく)のためであっても、子どもが大人のケアをたくさんしたり、おとしよりの介護(かいご)をひきうけていたり、きょうだいのせわがいそがしくて自分(じぶん)のための時間(じかん)がもてなくなっているなら、それは助け(たすけ)が必要(ひつよう)なことなんだと、国会(こっかい)でもヤングケアラーについて話し合われているんだ。
「もしかして、じぶんそうかも…」「なやみをそうだんしたい」とおもってる子は、下の「ヤングケアラーについて」のリンクをクリックしてみてね。そうだんさきものっているよ!
◎ヤングケアラーについて 厚生労働省
◎ひとり親世帯(おやせたい)の無料家計相談会(むりょうかけいそうだんかい) ゆうちょ財団(ざいだん)
ひとり親世帯(おとうさんかおかあさんのどちらか一人だけの家族(かぞく))の人が、おかねのことをそうだんできます。ファイナンシャルプランナーというおかねのことをよく知っている資格(しかく)をもつ相談員(そうだんいん)が、こまっていることをきいてくれます。ひとり親世帯の子どもでもそうだんすることができます。
15歳(さい)になるとアルバイトができるから、もしかしたらもうはたらいている人もいるかもしれないね。でもコロナのえいきょうでバイトのシフトがへらされたり、みじかい時間(じかん)しかはたらけなくなった人、進学(しんがく)したいけど親の収入(しゅうにゅう)がへって学費(がくひ)が払えないかも、と不安(ふあん)な人もいると思う。そんな人のために政府(せいふ)がいろんな支援制度(しえん)をもうけている。ここではしらべやすいホームページをしょうかいしています。
◎Yahoo!くらし「新型コロナ 対策支援制度まとめ」ページ:個人(こじん)むけの支援(しえん)について検索したり、わかりやすく解説(かいせつ)しているサイト。休業支援金(きゅうぎょうしえんきん)は学生アルバイトでもうけられるよ。
「パート・アルバイトでシフトがへり、収入(しゅうにゅう)が減少(げんしょう)する方への支援金(しえんきん)」について、動画(どうが)で基本的(きほんてき)な説明(せつめい)がうけられるよ。
◎休業支援金・給付金(きゅうぎょうしえんきん・きゅうふきん)コールセンター
電話 0120221276 月~金 8:30~20:00 / 土日祝 8:30~17:15
上でしょうかいしたホームページもくわしく知ろうとするとちょっとむずかしいかもしれない。そんな人はコールセンターにきがるにそうだんしてみよう。
◎新型コロナウイルス感染症の影響で学費等支援が必要になった学生のみなさんへ 文部科学省
「不登校」って言われて、「それってなに?」と思った人もいるかもしれないね。不登校の「不」がイメージわるい、という人もいる。でも、「不登校とはなにか?」ってきかれて正(ただ)しく説明(せつめい)できる人っていがいとすくないかも。そこで、不登校についてちょっとくわしく説明してみるよ!
「不登校」とは・・・
まず、文部科学省(もんぶかがくしょう)の説明(せつめい)をきいてみよう!
子どもむけの説明では、不登校の子どもとは、
「病気(びょうき)や経済的理由(けいざいてきりゆう)を除(のぞ)き、ある程度(ていど)の期間(きかん)何(なん)らかの要因(よういん)や背景(はいけい)によって、学校に行かないか行けない状況(じょうきょう)にある」子のこと
子どもむけのページにあった文だけど、ちょっとむずかしいよね…。もうちょっとだけやさしいことばにしてみると、
「病気(びょうき)になっていたり、おうちにお金(かね)がないために学校にいけない子をのぞいて、その子なりの理由(りゆう)やきっかけで、しばらく学校に行かない、行けない状況(じょうきょう)にある」子。
うーん、やっぱりわかりづらいかな…?へたくそでごめんよ〜(^^;)
*文部科学省とは、日本の教育(きょういく)や科学(かがく)、文化(ぶんか)、スポーツなどをさかんにするための役所(やくしょ)のこと。
中学の不登校傾向(ふとうこうけいこう)33万人
2021年は新型コロナウイルス感染症(かんせんしょう)の流行(りゅうこう)のえいきょうもあって、全国(ぜんこく)の小・中学校であわせて244,940人が不登校だったことが文部科学省(もんぶかがくしょう)の調査(ちょうさ)でわかったんだよ。その一年前が19万人以上だったので、かなり増(ふ)えているんだね。でも不登校の子の数は2021年だけじゃなく、ここ5年ほどずっと増えつづけているんだよ。
また、ほかの調査によると、保健室登校(ほけんしつとうこう)などの「不登校傾向(ふとうこうけいこう)」の子になると、中学生だけで33万人もいる可能性(かのうせい)があることもわかってきたんだ。この調査は平成28年におこなわれたから、今はもっとふえているかもしれないね。
***よむまえに***
いじめや体罰(たいばつ)について思いだすとつらくて、心や体のぐあいがわるくなる人もいるかもしれません。もし、よむのが不安(ふあん)だったりつらかったらむりをしないでね。次の「4.キミをまもる法律(ほうりつ)」にも、いじめについて法律から考えている本やブログをしょうかいしています。
***
いじめられた子、いじめてしまった子、見(み)ていただけの子へのメッセージがたくさんのっています。スポーツ選手(せんしゅ)や医師(いし)、作家(さっか)、タレントなど、いろんな人がキミたちにむけてさまざまなメッセージを送(おく)っているよ。読(よ)みやすくておすすめ。
ちなみに息子のコタケが一番(いちばん)はげまされたのは鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんの「逃げて逃げて」、私オヤタケのオススメは、さかなくんの「広い海に出てごらん」だよ。鴻上さんのおもしろい本をこのページの下でしょうかいしてるから、よかったら見てみてね!さかなくんのメッセージはとても反響(はんきょう)があって、すてきなイラストの絵本(えほん)にもなっているんだ。
このメッセージは本にもなっているよ。
『完全版 いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ』朝日新聞社 編集
◎【#しんどい君へ】壮絶(そうぜつ)いじめ体験(たいけん)のジャンポケ斉藤(さいとう)が悩(なや)める子にエール、「君は100%わるくない!」読売新聞
お笑いトリオ・ジャングルポケットの斎藤(さいとう)さんのインタビュー。バラエティとかで、「はぁいっ!」と明るくボケてるのを見たことある子もいるよね。斎藤さんは小中学生のときにいじめにあい、そのころの体験などを語(かた)ったインタビューがとても話題(わだい)になったんだ。「それもう読(よ)んだよ」、という人もいるかもしれないね。いじめでなやむ子たちにむけて、いつも明るくおもしろい斎藤さんが、やさしく、力づよくはげましてくれてるよ。
◎『「空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる』(くうきをよんでもしたがわない:いきぐるしさかららくになる) 鴻上尚史著 岩波ジュニア新書 2019年
演劇(えんげき)などの演出家(えんしゅつか)・鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんのエッセイ。ふりがながふってないけど、わかりやすい日本語(にほんご)でかいてあるよ。鴻上さんは本の中で、日本にはむかしから「世間(せけん)」というかんがえ方があり、それが生きづらさやいじめを生みやすくしているのではないか、と話しています。
ちなみに、アメリカには世間というかんがえ方が無いんだって。なぜいじめがおきるのか、についても、鴻上さんは「世間」という考(かんが)えかたから分析(ぶんせき)しているんだ。世間というかんがえが無い人たちとの会話でびっくりしたという体験談(たいけんだん)もなかなかおもしろいよ。不登校の子が学校で感(かん)じるつらさにはいろんなものがあると思うけど、この目に見えない「世間」もその一つなのかなあ、とよんでいて思いました。
◎『いじめのある世界に生きる君たちへ ーいじめられっ子だった精神科医の贈る言葉』中井久夫著 中央公論新書 2016年
この本はいじめられている子の心がどんなふうに変化(へんか)するのか、どれほどつらい気持ちになってしまうのか、医師(いし)として観察(かんさつ)し、考えたことが書かれています。私はこの本をよんだ時に、ほんとうにかなしくてくやしくて、「こんな気もちになる子が日本にたくさんいる」と思うと、大人としてもうしわけない気もちになりました。いじめの心のきずの深(ふか)さも痛(いた)みのつよさも人それぞれちがうので、つらくなったらさいごまでよもうとしてむりをしないでね。この本を書いた中井先生は、じぶんもいじめられたことがあって、医師(いし)としていじめられている子の相談(そうだん)にものっていたんだそうです。
◎「学校へ行けない僕と9人の先生 (アクションコミックス)」(がっこうへいけないぼくと9にんのせんせい) 棚園正一 双葉社
子どものころ不登校だったマンガ家の棚園(たなぞの)さんがかいている不登校の男の子が主人公(しゅじんこう)のマンガ。
小学校で先生から体罰(たいばつ)をうけたことをきっかけに不登校になった男の子の話。不登校をしているときの子どもの気持ちがたいねいにえがかれていて、主人公(しゅじんこう)の子のつらい気もちを知って、むすこのコタケにあやまりました。私なりにがんばってわかろうとしていたけど、まだわかってないこともいっぱいあったんだと、このマンガに教(おし)えてもらった気がしてます。
棚園さんの中学校以降の日々を描いた続編(ぞくへん)もあるよ。
『学校へ行けなかった僕と9人の友だち』棚園正一 双葉社
棚園さんはTwitterもやってるよ。
オヤタケは小学生のとき、担任(たんにん)の先生から「おまえはたいしたことないんだからな!」とみんなのまえで言われたり、みんなでふざけていたのに私だけ罰(ばつ)をあたえられたりしたことがあったんだ。その先生はクラスでいじめがあっても見て見ぬふりをする先生で、むしろいじめる子となかよくしていた。だからそのクラスではいじめる子がいばっていて、すごくいやだった。
先生がなにをかんがえていたのか、子どもの私にはわからなかったけど、せいとをまもらない先生を尊敬(そんけい)することはできなかった。子どものための先生は、どんなこどもにたいしても不公平(ふこうへい)なことはけっしてやってはいけないと今も思います。
いじめは大人(おとな)でもすることがあります。大人が子どもをいじめることもあります。
もしキミが大人にいじめられている・いじめられたとかんじることがあったら、キミが安心(あんしん)して相談できる人、しんらいして話せる他(ほか)の大人に相談(そうだん)してみてね。
もし親などに相談(そうだん)しにくい、はなしてもしんじてもらえない時は、上の「1.相談先(そうだんさき)」にのせているところも相談にのってくれるよ。いちおう、ここにあらためて書いておくね。
「このていどのことはいじめじゃないかも…」「じぶんにもわるいところがあったのかも…」と思っても、いじめるがわにどんな理由(りゆう)があるとしても、だれかをいじめてもいいことにはならない。すこしでも思いあたることがあれば、まずは相談(そうだん)してみてね。
◎あなたのいばしょ(チャット)
チャットで相談(そうだん)できるところ。24時間365日、つまり夜中(よなか)でも早朝(そうちょう)でも相談できる。どんななやみでも、何才(なんさい)でもいいんだよ。
◎チャイルドライン (でんわ・チャット・つぶやく)
18さいまでのこどもがそうだんできるところ。そうだんはでんわとチャットでうけつけていてひみつはまもられる。そうだんじゃないけどきもちをはきだしたい、という人のための「つぶやく」というのもあるよ。
◎いきづらびっと(SNS)
「ともだちがいない・こどくだ」「だれからもひつようとされていない」「きえてしまいたい」などのなやみをSNSで相談(そうだん)できるところ。うけつけは、月・火・木・金・日 17:00~22:30(22:00までうけつけ)、水曜日(すいようび)は 11:00~16:30(16:00までうけつけ)
◎よりそいホットライン(でんわ・ファックスほか)
DV、性暴力(せいぼうりょく)、性別(せいべつ)への違和感(いわかん)、お金がなくて生活(せいかつ)がくるしい、いじめ、ハラスメント、死にたいほどつらい気もち、などの、いろんな悩(なや)みやこまっていることの相談を無料(むりょう)でうけつけているところ。10代(だい)でもそうだんできるよ。「いばしょがない」「だれかに話(はなし)をきいてほしい」という相談でもOK。被災(ひさい)した人のための相談(そうだん)もうけているよ。
◎若草プロジェクト(わかくさぷろじぇくと)(LINE、メール)
「家(いえ)にいられないけど、行く場所(ばしょ)がない」「親(おや)も先生(せんせい)も信用(しんよう)できない」「学校や職場(しょくば)がつらい」「さいきん生理(せいり)がこない。もしかして…」などのなやみをもっている10代(だい)から20代の女性(じょせい)のための、LINEとメールでそうだんできるサイト。
いじめや学校生活、DV(かていないぼうりょく)、LGBTなど、キミたちの生活のいろんなばめんで必要(ひつよう)な法律(ほうりつ)の話(はなし)をごしょうかい!
学校・LGBT・バイト・生活などでやくにたつ法律
◎『どうなってるんだろう? 子どもの法律 弁護士山下敏雅から子どものみなさんへ』(『どうなってるんだろう?こどものほうりつ べんごしやましたとしまさからこどものみなさんへ』)
弁護士(べんごし)の山下敏雅(やましたとしまさ)先生のホームページ。アルバイトや親の離婚(りこん)、進学(しんがく)、LGBTなど、みぢかななやみやこまりごとがおきた時、きみを守る法律(ほうりつ)を教(おし)えてくれている。知山下先生のこのブログは本にもまとめられているよ。
『どうなってるんだろう? 子どもの法律』 山下 敏雅 (著), 渡辺 雅之 (著) 高文研 2017年
『どうなってるんだろう? 子どもの法律part2』山下 敏雅 (著), 渡辺 雅之 (著) 高文研 2019年
◎『こども六法』 山崎聡一郎 (著) 弘文堂2019年
法律(ほうりつ)は、いじめでこまっているときに、自分をまもったり、いじめとたたかう時(とき)の助(たす)けになることもある。暴力(ぼうりょく)はもちろん、もちものをこわしたり、おおくの人のまえでばかにしたり、トイレにいるときに水をかけたりするのも、どれも法律(ほうりつ)ではやってはいけないことなんだ。そういう学校生活での疑問(ぎもん)やなやみについて、法律ではどうなのかおしえてくれる本だよ。
この本を書いた山崎(やまさき)さんは、小学生(しょうがくせい)のときにいじめにあって、中学生になってから「法律(ほうりつ)を知っていれば、自分を守(まも)れたかもしれない」という思いを持(も)つようになり、大人になってからこの本を作ったんだって。
下の「こども六法」ホームページには、本の「こども六法」の中にある「いじめで悩んでいるキミに」という山崎さんのメッセージと、いじめから子どもを守るためにつくられた法律「いじめ防止対策推進法(ぼうしたいさくすいしんほう)」をわかりやすいことばで書かれたページがあります。ぜひよんでみてください。
不登校の子の中には、学校に行きたいのに朝どうしてもおきれない、字(じ)がうまくよめない、字が思うようにかけない、心と体(からだ)の性(せい)がちがうとかんじる、いつもかなしくておちこんでしまう、などの心や体のなやみをもっている子がいる。
でもこうしたことは、人として変(へん)なわけではないし、あたまがわるいわけでもないし、あまえているわけでもない。でも、親やスクールカウンセラーなど、キミがいつも信頼(しんらい)している人に相談(そうだん)したくても、変(へん)だと思われるかもしれない、とか、がっかりされたくない、信じてもらえなかったらどうしよう、おこられるかも、とか思って不安な人もいるよね。そういう人は、上にある相談先(そうだんさき)にまず話をしてみるとちょっと安心(あんしん)できるかもしれないよ。
心と体のなやみはおとなも子どももたくさんあるけど、ここでは発達しょうがい、学習しょうがい、起立性調節障がい(きりつせいちょうせつしょうがい)、子どもがなりやすい心の病気(びょうき)、そしてLGBTQ+についてしょうかいしてるから、よかったらよんでみてね。もちろん、ここにじぶんのなやみがあてはまっていなくても、だからキミがあまえているんだ、とか、なまけている、ということではないよ。
ここにのっている話がじぶんにあてはまるかどうかは、専門(せんもん)の医師(いし)がくわしく診察(しんさつ)したり検査(けんさ)してからじゃないとはっきりわからないことなので、これをよんで「自分はそうなんだ」と一人で思いこまずに、親(おや)やキミが信頼(しんらい)できる人にまずそうだんしてみてね。
「NHKハートネット」の発達障がい(はったつしょうがい)のページ。一人でよむのは少しむずかしいという子は、親とかキミがしんらいしているおとなの人といっしょによんでみてね。
◎「字が読めないからこそ 恐竜学者・ジャック・ホーナー」 2014年7月21日 カナロコ【ひとすじ】 神奈川新聞
ディスレクシア(発達性読み書き障がい(はったつせいよみかきしょうがい))をもつ恐竜博士(きょうりゅうはかせ)ジャック・ホーナー博士(はかせ)のインタビューです。大ヒットした映画(えいが)「ジュラシックパーク」の主人公(しゅじんこう)のモデルにもなった人なんだよ。インタビューの中で、ホーナー博士は子どもころにお父さんに理解(りかい)してもらえなかったこと、おかあさんがホーナー博士の恐竜(きょうりゅう)への好奇心(こうきしん)をたいせつにして、ささえてくれた話もでてくるよ。ちなみに、「ジュラシックパーク」の監督(かんとく)をしたスティーブン・スピルバーグもディスレクシアなんだって。
◎『柳家花緑(やなぎやかろく) ようやく手に入れた「識字障害(しきじしょうがい)」という名の止まり木 勉強がまったくできない落ちこぼれが、落語家(らくごか)になって』柳家花緑 落語家 婦人公論
落語家の柳家花緑さんの識字障がいになやんだエピソード。識字障がいは、文字(もじ)を文字として認識(にんぎき)できなくて、よむのにすごく時間がかかったり、すこし読むだけでつかれちゃったりする障がいのこと。おじいさんが人間国宝(にんげんこくほう)にもなったゆうめいな落語家で、学校でつらい経験(けいけん)をしても「落語に助けられた」と花緑さんは話してるんだ。さすが落語家さん、識字障害でとてもこまったときの思い出をあかるい口調(くちょう)でたのしく話してくれてるよ。識字障がいの子には文字(もじ)だらけのホームページでほんとにごめんね。識字障がいの人向けの書き方がわかったら、ちょっとずつかいぜんするからね!
◎「知ってほしい! 起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)のこと」NHKハートネット
朝どうしても起(お)きられない、立ちくらみがある、頭痛(ずつう)がするなどがきっかけで学校がつらくなって、不登校になる子もいる。10歳(さい)から18歳の子どもの10%くらいにこの「起立性調節障害」が(きりつせいちょうせつしょうがい)あるのではないか、とも言われているんだよ。40人のクラスであれば、4人もいることになるんだ。けっこうおおいよね。だけど、それが病気だってことがあまり知られていないから、親や先生から「がんばれば起きれるはず」「なまけてる」「気合(きあい)がたりないからだ!」と言われたりしてつらい子もいる。「じぶんにあてはまるかも、と思った人はハートネットのせつめいをよんでみてね。
『こころもメンテしよう~若者を支えるメンタルヘルスサイト~』厚生労働省
『知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス』厚生労働省
こどもでも心の病気になることはあって、中には思春期(ししゅんき)に多くかかるものもあるんだよ。でも心の病気はくわしく知らない人もまだ多くて、「気にしすぎ」「強(つよ)くなりなさい」「それくらいがまんしろ」「気合(きあ)いがたりない」とか言われちゃうこともあるんだよね。でも本当は病気がそうさせているんだと分かれば、まわりの人の考えが変(か)わったり、どうすればいいのかわかってくることもあるかも。もし気になることがあれば、上にしょうかいしたウェブサイトをのぞいてみてね。
LGBTQ+ということばをしっていますか?
体は女の子だけど心は男の子だとかんじる、体は男の子だけど心は女の子だとじぶんでは思っている、すきになる子が同じ性(せい)だ、など、いろんな性があることがわかってきたんだ。
LGBTQ+とは…
L(レズビアン)……性自認(せいじにんい)が女性(じょせい)の同性愛者(どうせいあいしゃ)→女性が女性を愛(あい)する
(*性自認とは…じぶんの性をなんとかんがえるか *同性愛者:おなじ性の人を愛する人)
G(ゲイ)……性自認が男性(だんせい)の同性愛者(どうせいあいしゃ)→男性が男性を愛する
B(バイセクシュアル)……男性・女性の両方(りょうほう)を愛(あい)することができる人
T(トランスジェンダー)……おもに体の性別(せいべつ)と性自認が同じではない人
→たとえば体は女性だけど、心は男性の人。その逆(ぎゃく)も。
Q+(クエッショニングやクィア)……クエスチョニングは自分(じぶん)の性自認や性的指向(せいてきしこう=どんな性をすきになるか)がさだまっていない、または自分でさだめていない人。クィアはセクシュアルマイノリティの総称(そうしょう)。
他にもアセクシュアル(だれにも恋愛感情(れんあいかんじょう)や性的興奮(せいてきこうふん)をもたない人)など、性はじつは男女の2つだけでなく、とても多様(たよう)なんだ。
不登校とかんけいあるの?と思う人もいるかもしれないけど、LGBTQ+の子たちも学校でつらいことが多くて不登校になることがあるんだ。学校では制服(せいふく)えらびや着替え(きがえ)の時、ともだちづきあいや恋愛(れんあい)などの場面(ばめん)でつらくなったり、まわりの人にからかわれてしまったりして、それがきっかけで学校に行きづらくなることもある。自分が自分らしくいるだけでバカにされて心がきずつけられるのは、ほんとうにつらいと思う。「自分のまわりにはいないなぁ」という人もいるかもしれないけど、日本では約7%の人がLGBTQ+の人だと言われているんだ。
日本だけではなく、世界(せかい)では今、LGBTQ+の人たちへの差別(さべつ)や偏見(へんけん)をなくそうとする運動(うんどう)がさかんになってるんだよ。くわしいことは、下のホームページをよんでみてね。
◎認定NPO法人 ReBit LGBTもありのままでオトナになれる社会へ 「LGBTを含めた全ての子どもが、ありのままの自分で大人になれる社会を目指す」とする団体(だんたい)です。LGBTの人とそうではない人が一緒に活動し、出張授業などの教育活動やLGBT成人式を全国で開催しています。
◎「SDGsの目標:5ジェンダー平等」EduTownSDGs ジェンダーについてわかりやすく解説(かいせつ)しているサイト。ジェンダーやLGBTの話もしょうかいされています。
◎「多様な性を知ってほしい」 高校生新聞サイト内 高校生くらいのLGBTの人たちの体験談などがのっています。
不登校にかんするさまざまなニュースや記事も、さまざまな不登校の体験談やまわりのサポートについて知るきっかけになるかも。
不登校になると、なにも考えられなくて一日中ゲームをしたり、朝おきれなくて昼夜逆転(ちゅうやぎゃくてん)してるという人もいると思う。不登校になったばかりのころはそういう人はめずらしくないんだよ。
ただ、だれでもそうなんだけど、運動不足(うんどうぶそく)がずっとつづくと体(からだ)がかたくなったり、つかれやすくなっちゃうこともあるんだ。だから、ちょっと気もちがおちついてきたら、ゲームとゲームの間(あいだ)とか、トイレに行ったついでとか、ちょっと気分転換(きぶんてんかん)したいときに、ストレッチとかのかるーい運動(うんどう)をちょこっとやってみるのもおすすめだよ。
もちろん、これは「やらなくちゃだめ」なんてことはいっさいなし!ちなみにオヤタケは寝る前(ねるまえ)にストレッチするとねむりやすくなるよ。でも「体がだるい」「おもい」など、じぶんの体や心がかんじていることをだいじにして、そんな日はむりしないでね(^o^)/
*新型コロナウイルス流行の影響(えいきょう)で多くの屋外(おくがい)イベントがちゅうしになったり、感染予防がよびかけられているので、家でできる情報(じょうほう)のみしょうかいしています。ワクチンや薬(くすり)で安心して外出できるようになったらたくさんしょうかいするからね!
「おおしまさん!」「こじまだよ!」でおなじみのお笑い芸人(おわらいげいにん)児嶋(こじま)さんのヨガ動画(どうが)。こじまさんはヨガにねっしんで、ヨガの賞(しょう)をとるほどがんばっているそうです。この動画では、動物(どうぶつ)のポーズをしょうかいしているんだけど、「ワシのポーズ」とか「イルカのポーズ」とか、児嶋さんがていねいかつユルーイ解説(かいせつ)をしてくれてて、はじめての人でもやりやすいのでおすすめ。ちなみに私がさいごの「しかばねのポーズ」(うごかないでねてるだけ)をしているところにコタケがあらわれて、「どーしたの⁈だいじょうぶ⁈」とめちゃめちゃびっくりしていました(^^;)おすすめはライオンのポーズ。すわっていてもできておてがるだよ。この動画のほかにも、メイク、マージャン、AAAの宇野ちゃんとのダンスなどもあっておもしろいよ!
◎みんなで筋肉体操 NHK
「きんにくはうらぎらない!」でおなじみの筋肉体操(きんにくたいそう)。オヤタケもときどきやってるけど、つぎの日はだいたい筋肉痛(きんにくつう)。ほんきでやるとけっこうきついから、自分のペースですこしずつやってみてね。
◎YUTO NAHATOMO Youtube Channel
コタケおすすめ!サッカーの長友佑都(ながともゆうと)選手(せんしゅ)のYouTube。自宅(じたく)で過ごす人むけに、さまざまな体幹(たいかん)トレーニングやダンスエクササイズを長友選手みずから紹介しています。「体幹オバケ」とよばれるほど体幹の強い長友選手がおしえるエクササイズはたのしくて、しかも筋肉(きんにく)にきく!!
◎エアロバイク
ダンスもヨガも筋トレもちょっとなあ~、というキミにおすすめ!エアロバイクでツーリング気分を味わうのはどうだい?キミのいえがマンションやアパートなら、音や振動(しんどう)がおさえられていて、おりたたみもできるコンパクトタイプのエアロバイクもあるよ。テレビとか映画(えいが)とか見ながらこぐのがおすすめ。オヤタケはスポーツの試合を見てながらガシガシこぐんだけど、コタケはアニメ見ながらゆるーくこいでるよ。エアロバイクを買うのにはお金が必要(ひつよう)だから、親や保護者(ほごしゃ)の人に相談(そうだん)してみてね。
◎バランスボール
コタケおすすめ!バランスボールは大小いろんなサイズのゴム製のボールで、スポーツする人が体幹(たいかん)をきたえるために使っていたりするよ。サイズも小さいものから、大人が両手でかかえるくらい大きいものもあるから、自分が使いやすいサイズを選んでね。コタケは不登校の時にバランスボールに乗ってトレーニングして、最後は大きなバランスボールの上に立つことができるようになったよ!そのおかげなのか、スキーで転ばなくなったんだ。びっくり(・o・)
不登校中はうんどうぶそくになりやすいよね。そんなときのすごしかたをコタケにきいたら、「三日ぼうずでいいから思い出したら運動(うんどう)してみ!かな」とのこと。そこでここはコタケに書いてもらいました。
(ちなみに三日ぼうずはなんでもすぐにあきちゃう人のこと)
はじめまして〜。こたけです!ぶっちゃけた話、このトリみたいな見た目はしてないんだけど・・オレは運動(うんどう)がかなりスキな人だ。けど前は・・めっちゃデブだった!
とある日・・かがみに映るデブ(オレ)を見た時、「だれ?」ってなった(笑)けどそこで「これはまずい!」とか思って、「スリムになってやる!」ってことで運動を始めたのがきっかけになった。
「ふとった自分がみたくない」って人もいるかもしれないけど、始めるきっかけは人それぞれでオッケー。いろいろ自分におしえてあげて、「運動するぞ!」みたいな感覚(かんかく)で始めてみよう。んで、続かなくなったら「このやり方は自分にはむいてない」ってことだからまた三日ぼうずでオッケー。
さぁ運動するぞ!ってなった人はまずいろんなスポーツの動画をさがして、3つぐらい面白そうなのを見つけて一回やってみる。で、たぶん一回やったらつかれちゃって運動する気なくなるから、それで3日ぐらいで終わると思う。早ければ1日とか?とにかくすぐ終わっちゃう。けどそのあといつか「やることねーなー」って思う日がくるとおもうから、そのときに三日ぼうずした運動を思い出して、もう一度やってみてほしい。そうすると、たまに気分で運動するようになってくるから、まず運動、と思えばいい。勉強(べんきょう)はあとまわし。たぶんだけど、一ヶ月くらい一度もしないときがあるかもしれない。けど、別にやらなくても、いつか習慣(しゅうかん)づいたらやるようになるから、「ま、いっか」でオッケー。自分をせめる必要はないよ。
ここでは、インターネットをつかって学校のがくしゅうをじたくでまなべる動画(どうが)をしょうかいしてるよ。もしかしたら、みんながもうしってるかもしれないね。
また、小学生~中学生くらいの子たちが大学レベルの学問(がくもん)にふれられるところが日本にはまだあまりないんだけど、だれでも参加(さんか)できるオンライン講座(こうざ)という手もある。ちょっとのぞいてみてね(^^)/
◎NHK for school・NHK高校講座(こうこうこうざ)
NHKのEテレで放送している学習動画。すごくきれいな映像だったり、人気のあるタレントさんとかも出てきたりして、先生の説明(せつめい)もわかりやすいよ。高校講座には「ベーシック」といって中学校の復習用(ふくしゅうよう)の番組(ばんぐみ)もあるので、中学生でもとりくめるかも。テレビやラジオで放送(ほうそう)しているものをNHKのホームページに行けば動画でも見られるようになってるよ。
◎小島よしおのおっぱっぴー小学校(しょうがっこう) YouTube
「はい、おっぱっぴー!」で有名(もしかして知らない子もいる?)な、芸人(げいにん)の小島(こじま)よしおさんの授業。秋冬(あきふゆ)には寒(さむ)そうな短(たん)パンすがたの小島さん。でも小島さんは最初の1秒(びょう)からめちゃくちゃげんきなかんじで、授業(じゅぎょう)はおもしろいのに、すごくわかりやすいんだ。小学生の算数(さんすう)の動画(どうが)が多いけど、たまに社会の動画もあるよ。学校のオンライン授業(じゅぎょう)でちょっとわからないけど、先生にはしつもんしづらい、という子は、こうした動画でべんきょうするのもいいかもよ。
◎とある男が授業をしてみた Youtube
この動画(どうが)はとても人気(にんき)があって、もしかしたら私よりみんなのほうが知ってるかもしれないね。小学3〜6年生は算数(さんすう)、中学は5教科(きょうか)、高校は数学(すうがく)の動画がすごい本数あって、はいち先生の授業(じゅぎょう)はとてもわかりやすいよ。不登校の子の中にはこの動画(どうが)でべんきょうしてる子もいるんだって。オンライン授業がはじまった学校の子には、その予習(よしゅう)や復習(ふくしゅう)にも使えそうだよ。
無料で学べるオンラインの大学講座をまとめて紹介しているポータルサイト。次に紹介しているGaccoもこの中で紹介されてる。国内のみならず海外などの様々な大学レベルの講義を受講できるよ。登録が必要。
◎Gacco(日本語)
だれでも受けられるオンライン講座(こうざ)。歴史(れきし)、心理学(しんりがく)、統計(とうけい)やデータサイエンスなど、いろんなテーマがあるよ。登録(とうろく)が必要(ひつよう)。だいたい無料だけど一部有料(いちぶゆうりょう)。
◎TED (英語・日本語)
マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボというところが開催しているスピーチイベントの映像(えいぞう)を無料で視聴(しちょう)できるよ。あつかうテーマはさまざまで、いろんな分野(ぶんや)の人がスピーチをしている。日本で開催されることもあって、日本人が日本語で話しているものもあるよ。
ページの上のメニュー「watch」→「TED Talks」→「Language」→「日本語」と選択(せんたく)すると、日本語の説明文(せつめいぶん)がのっているページが表示(ひょうじ)される。スピーチは外国語(がいこくご)だけど、日本語の翻訳(ほんやく)がついてるよ。
私のおすすめはロケット開発(かいはつ)にいどむ植松勉(うえまつつよし)さんのスピーチ。YouTubeの映像。日本語だよ。
https://www.youtube.com/watch?v=gBumdOWWMhY
このほか、大学でも、ネットでセミナーなどの動画(どうが)が見れるところもあるので、興味(きょうみ)のある大学のホームページを見に行ってみてね。
音楽(おんがく)やスポーツが大すきな子がいるように、むずかしいことを学ぶのがすきな子、一つのことをふかく学びつづけて大学(だいがく)レベルの本をよめちゃう子もいる。そういう子の中には、本当は学校の授業(じゅぎょう)がすごくおそくかんじていたり、教科書(きょうかしょ)の内容(ないよう)をとびこえて、自由なアイデアでほかの人とはちがう方向(ほうこう)から考えたりしたいんだけど、学校ではまわりから浮(う)かないように気をつかってつかれちゃう子もいると思う。
「夢中(むちゅう)になって学びたい、専門書(せんもんしょ)や論文(ろんぶん)をよんでワクワクしたことや、あたらしいアイデアを友だちとたくさん話したい!」と思うことはすてきなことだと思う。もっと広く、深く知りたい、それらをだれかと熱(あつ)く語(かた)りあいたいと思うことは、キミがキミであるために大事(だいじ)なことだとオヤタケは思います。
そんなキミのあふれる好奇心(こうきしん)にこたえてくれる人はちかくにいるかな?
教育支援(きょういくしえん)センター
すんでいる自治体*(じちたい)にある不登校の子のための施設(しせつ)。まだすべての自治体にあるわけではないけど、ちがうなまえのセンターでうけいれていたり、となりの自治体のセンターを利用(りよう)できたりするかもしれないから、もし行ってみたいとおもったら学校や相談窓口(そうだんまどぐち)に聞(き)いてみてね。
(*じちたいとは、キミが住(す)んでいる都(と)道(どう)府(ふ)県(けん)や、市(し)区(く)町(まち・ちょう)村(そん・むら)のこと)
これまでは学校にもどるための指導(しどう)が行われていたりしたけど、文部科学省(もんぶかがくしょう)が2019年に学校復帰(がっこうふっき)だけにこだわらず、社会で自立(じりつ)できることをめざす、という方針(ほうしん)にしたから、これからは学校にもどる話ばかりではなくなるかもね。でもまだ学校にもどることをすすめているところもあるかもしれないので、かよう前(まえ)にくわしく聞いてみてね。
フリースクール・フリースペース
不登校(ふとうこう)の子をささえるための施設(しせつ)。自治体がやっているところは無料(むりょう)。
民間(みんかん)のフリースクールは有料(ゆうりょう)で、平均(へいきん)は月に33,000円(えん)くらい。それぞれのフリースクールに特色(とくしょく)があって、教科(きょうか)の学習(がくしゅう)をたいせつにするところもあれば、自分のペースでのんびり過(す)ごせるところもある。フリースクールに通った日を学校に登校(とうこう)したのとおなじ「出席(しゅっせき)」として認(みと)められる場合(ばあい)もあるよ。ここも集団生活(しゅうだんせいかつ)の場なので、行ってみて合わなくても「ここに行けなければもうだめだ」「ほかにいばしょはない」と思いつめてがまんしないようにね。ちなみに不登校の子のうち、フリースクールにかよっているのは全体の3%くらい。
・こども食堂(こどもしょくどう)
親がはたらいていたりしてこどもだけでごはんを食(た)べている子や、親がごはんをつくれなかったり、じゅうぶんなごはんが食べられないことがある子が、安心(あんしん)してごはんが食べられる食堂。きっかけは、栄養(えいよう)バランスのよいごはんをこどもたちに食べさせたいと考えた人がはじめたんだけど、今はちいきの人との交流(こうりゅう)やこどもの居場所(いばしょ)など、いろんな目的(もくてき)でうんえいされているんだ。
多(おお)くのこども食堂は、おもに子どもやその親が安心してごはんをたべたりすごしたりできるための場所(ばしょ)としてうんえいされているとのこと。子どもは無料(むりょう)のところが多い。つきそいの親などはだいたい数百円(すうひゃくえん)ていど。きまった曜日(ようび)やじかんにレストランや公共施設(こうきょうしせつ)をかりてボランティアさんがやっていることが多いし、ちいきによってこども食堂がないところもあるからしらべてみてね。べんきょうをおしえてくれるところもあるんだよ。
◎「こども食堂ネットワーク 全国(ぜんこく)のこども食堂をしょうかいしているサイト。ちいきごとにしらべることができるよ。
こども食堂は不登校の子のためのばしょというわけではないけれど、おうちで一人でばんごはんをたべている人とかに、無料(むりょう)またはやすい料金(りょうきん)でごはんをていきょうしてくれるところだよ。こども食堂というお店があるところよりは、どこかのお店とかをかりて週に1回とか、月に何回かやっていることが多いから、じぶんのすむ場所にあるかしらべてみてね。
・学習支援(がくしゅうしえん)ボランティア
ちいきによっては、無料(むりょう)でべんきょうをおしえてくれるボランティアさんがいるよ。ボランティア団体がやっていたり、自治体がやっていたりするので、まずはキミが住んでいるまちでボランティアがやっているかどうかしらべてみてね。
進路(しんろ)について考えるとき、いろんな不安があると思います。まわりからきつい言葉をいわれた人もいるかもしれません。だから、もう一度いいます。
すごい仕事につかなくても、どんな学び方をしていても、たくさんがんばれなくても、なによりもまず、どんな子も大切な存在(そんざい)だよ、ということをぜひキミにとどけたいです。
笑みの間メンバー一同
【かならずよんでね!】
キミにはいきたい高校(こうこう)や、つきたい仕事(しごと)、逆(ぎゃく)にやりたくないこと、進路(しんろ)はきまっていなくてものぞんでいる生活のしかたなど、いろんな希望(きぼう)があると思います。
笑みの間では高校や、それ以外(いがい)の進路について基本的(きほんてき)なことを紹介(しょうかい)しています。もしどれかに興味をもったらぜひ自分でもくわしくしらべてみてください。基本的なことだけではわからないことがたくさんあるはずです。進学(しんがく)を考えているなら学校見学(がっこうけんがく)や文化祭(ぶんかさい)に行ってみたりして、自分(じぶん)の目で見て、感じたこともだいじな情報(じょうほう)です。はたらきたい人も、自分でしらべることはとてもだいじです。パンフレットやホームページには良いことしか書いていませんし。
じぶんの体調(たいちょう)とも相談しながらていねいにしらべたり、じっさいにたずねてみたり、くちこみや体験談(たいけんだん)をきいてみたり、ほかの学校とくらべたりしながら考えてみてくださいね。
ここでは、現在小学生の子で、指定(してい)された地元(じもと)の公立中学校(こうりつちゅうがっこう)に行きたくない人への情報(じょうほう)をのせてます。不登校の子への配慮(はいりょ)がある私立中学(しりつちゅうがく)については、不登校特例校(ふとうこうとくれいこう)を見てみてね。
越境入学(えっきょうにゅうがく)
キミがすんでいるところの公立中学校に進学(しんがく)したくないばあいは、ほかの学区域(がっくいき)の中学校に入学(にゅうがく)できる場合がある。でもかならずできるわけではないので、もし希望(きぼう)するなら、はやめに保護者の人や学校に相談してみてね。
不登校特例校(ふとうこうとくれいこう)
不登校の子をうけいれる特別(とくべつ)なカリキュラムのある学校。公立(こうりつ)、私立(しりつ)どちらもあるけど、まだ数がすごく少ないので、ちかくにあるかまずは調(しら)べてみてね。
***さんこう***
特例校(とくれいこう)(不登校児童生徒を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実施する学校)について(文部科学省 )
『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』(かんぜんばん しゃかいじんだいがく ひとみしりがくぶ そつぎょうみこみ)若林正恭(わかばやしまさやす)著 角川文庫
お笑い芸人(げいにん)オードリーの若林(わかばやし)さんのエッセイ。ものすごく人見知り(ひとみしり)で社会にも人にもなれていない30歳(さい)の若林さんが、なやみながらも芸人として売(う)れるために人間関係(にんげんかんけい)や社会にむきあう日々の話がたくさんのっています。
いつもナナメに人や社会をながめ、そのするどい視線(しせん)をそのまま自分にもむけていく若林さん。本に出てくる、若林さんのラジオ番組にハガキをかきつづけていた学校になじめない若者(わかもの)の話や、あるおじいさんから聞いた、「この世に存在(そんざい)する理由(りゆう)はふたつあって、一つはなにかをしているから存在していいということ、ふたつ目は生まれてきたらなんの理由もなくこの世界に存在していいということ」という言葉がとても心にひびきました。
この本をよめばキミの生き方を突然(とつぜん)かえられるわけではなく、人生の正解(せいかい)がわかるわけでもないのですが、世の中にはいろんな人がいて、いろんな生き方があって、こんなふうに考える人もいるんだよ、と知るきっかけになればいいな、と思ってます。
不登校をしても、いろんな進路(しんろ)がある。「高校に進学したいけど、出席日数(しゅっせきにっすう)が…」という子もすぐにあきらめないで調べてみよう。高校にはさまざまな種類(しゅるい)があって、出席日数にこだわらずに審査(しんさ)する学校もある。その中から自分にあったまなび方ができる学校を選(えら)ぶこともできるんだ。もちろん仕事(しごと)につながるような専門(せんもん)の学校に進んだり、就職(しゅうしょく)したりもできるよ。さっそく見ていこう!
これは多くの人がいう「ふつーの高校」。(でも「ふつー」ってなんだろ?)入試(にゅうし)のときに出席日数(しゅっせきにっすう)がどのくらい重視(じゅうし)されるかは、住(す)んでいる地域(ちいき)によってちがったりするみたいだよ。公立(こうりつ)か私立(しりつ)かでもちがうとも聞くし。また、中学校の校長先生(こうちょうせんせい)がOKしてくれたら、フリースクールや教育支援(きょういくしえん)センターにかよった日を「出席日」として認(みと)める制度(せいど)もあるよ。
定時制でいちばん多いのは、夕方(ゆうがた)からスタートする高校。むかしは昼間(ひるま)働(はたら)いて、夜(よる)に学(まな)びにくる生徒(せいと)がメインだったんだけど、最近(さいきん)では一日をいくつかの時間枠(じかんわく)にわけて、それぞれの時間枠ごとに生徒(せいと)が通(かよ)っている学校もある。たとえば4部制(ぶせい)だと、朝から夜までの間が4部に分かれていて、基本的(きほんてき)に自分(じぶん)が入学した部の時間帯(じかんたい)の授業をうける。卒業(そつぎょう)までは4年間のところが多い。単位制(たんいせい)の定時制高校なら、自分の部以外(いがい)の科目(かもく)をつけくわえて、はやめに単位(たんい)を取(と)りおわると3年で卒業できるそうだよ。たとえば東京都(とうきょうと)だとチャレンジスクールという不登校の子を積極的(せっきょくてき)にうけいれている定時制高校(3部制)があるので、関心(かんしん)のある人はしらべてみてね。
定時制は年齢層(ねんれいそう)も全日制とちがって幅広(はばひろ)くて、不登校の子の進学先(しんがくさき)としても選ばれているんだ。昔(むかし)はちょっとイキったかんじの生徒も多かったそうだけど、今はおちついたかんじの高校もあるらしいよ。
***参考***
・WithNews 「「ヤンキー」消えた…夜の定時制高校は今 まるで大学?けど給食あり」
公立高校(こうりつこうこう)の中には、不登校や高校中退(こうこうちゅうたい)をした人へのサポートが充実(じゅうじつ)している高校や、小中学校で力をじゅうぶんいはっきできなかった子が基礎(きそ)の学力(がくりょく)をみにつけられるようなカリキュラムがある高校など、さまざまなあたらしいタイプの高校が生まれています。東京都(とうきょうと)ではチャレンジスクール、エンカレッジスクールがあり、大阪(おおさか)ではエンパワメントスクールとよばれています。
☆参考情報☆
「これまで設置してきた多様なタイプの学校」 東京都教育委員会(とうきょうときょういくいいんかい)*チャレンジスクール・エンカレッジスクールがかんたんに紹介(しょうかい)されています。
「エンパワメントスクールに関すること」 大阪府(おおさかふ)
各教科(かくきょうか)の授業(じゅぎょう)の単位(たんい)を、生徒(せいと)それぞれが自分の時間割(じかんわり)を作って、卒業(そつぎょう)に必要(ひつよう)な単位(たんい)をつみかさねるタイプの学校。通信制高校(つうしんせいこうこう)はこのタイプの学校が多いよ。
おもに家で学習(がくしゅう)する学校。不登校だった子も多くかよっているんだよ。通信制高校はすごくふえていて、今では高校生の15人に一人が通信制高校にかよっているのだとか。なので、すこしこまかく説明(せつめい)するね。
通信制高校は、その名のとおり通信教育でまなぶ高校。なので、ふだんは家でじぶんで学んで、科目(かもく)ごとのレポート、スクーリング、テスト、の3つをクリアして卒業(そつぎょう)をめざす。
通信制高校は高校だけど、その学習(がくしゅう)や生活(せいかつ)をサポートしてくれるサポート校(こう)というところがある。これは学校ではなくて、どちらかというと塾(じゅく)にちかい。通信制高校がサポート校もやっている学校もあるし、べつべつなところもあるよ。
レポート:学校に提出するプリントなどのこと。教科書(きょうかしょ)や授業の映像(えいぞう)を自分で見て学んでから、レポートにでてくる問題(もんだい)をといたり、文しょうを書く。提出方法は郵送(ゆうそう)やインターネットが多いよ。一人でやるのがむずかしい人には、先生が電話(でんわ)やメールとかでサポートしてくれる学校もある。下の方にコタケの話をのせてるので、よかったらよんでみてね!
スクーリング:スクーリングとは、じっさいに学校に行って先生からちょくせつおそわること。通信制高校でも、一年間に何時間かは学校でスクーリングを受けないといけないことになっているんだよ。スクーリング日数はコースによってちがっていて、毎週(まいしゅう)や毎月(まいつき)、または一年のどこかで「スクーリング」の日がある。少ないコースだと年間(ねんかん)4日間というところもあるよ(テストの日は別)。
いそがしい芸能人(げいのうじん)やプロをめざしている人、スポーツ選手(せんしゅ)などが通信制高校をえらんでいることもあるんだって。最近(さいきん)だとフィギュアスケートの紀平梨花(きひらりか)さんとかも通信制高校の卒業生(そつぎょうせい)。
キャンパス:広域(こういき)の通信制高校は小さいキャンパスがあちこちにあるんだけど、今のところ大きなビルの中とかが多くて、体育館(たいいくかん)などの設備(せつび)がそろっているキャンパスは本校(ほんこう)だけ、というところが多い。
服装:服装(ふくそう)は私服(しふく)でメイクOKな自由(じゆう)な学校もあれば、指定の制服(せいふく)がある学校もあるよ。
部活:学校によっては部活(ぶかつ)もある。体育館とかが無いキャンパスのスポーツ系部活は、私が聞いたところだと近くの公共施設(こうきょうしせつ)を借(か)りて練習(れんしゅう)しているんだって。練習も部活によるらしいけど、聞いたところはだいたい週に1回とか、月に1回くらいのゆるい部もあって、入っても入らなくても自由。
学校をえらぶときはいろんな角度(かくど)からよくしらべよう!
ここまで聞くと「すごくいい!」と思う人もいるかもしれないね。たしかに、生徒にていねいにむき合ってくれる学校もあるけど、通信制高校は自分で毎月(まいつき)何個(なんこ)かのレポートをしめきりまでに提出したり(月によってレポート数(すう)はことなる。だいたい4〜8個くらい)、テストをのりこえなければいけないから、自分でスケジュールを守(まも)ったり、自分からわからないことを質問(しつもん)するちからが必要(ひつよう)な学校でもあるんだ。もちろん、生徒(せいと)がくじけないように先生が熱心(ねっしん)にたすけてくれる学校もあるから、学校をえらぶときは自分に必要なサポートがしっかりあるかチェックするのもだいじだよ。
あと、サポート校には通信制高校とはべつに費用(ひよう)がかかる。だから両方の学費(がくひ)をチェックしてね。
説明会(せつめいかい)などでじぶんでしっかりたしかめてみてね。信用(しんよう)できる口コミや学校見学(がっこうけんがく)などをつうじて自分にあっているところをさがしてみよう。これはどの学校をえらぶのにも必要なことだと思うよ。
***さんこう***
高専(こうせん)の多くは国立(こくりつ)で、将来(しょうらい)エンジニアをめざす人向けの5年間(商船系は5年6か月)の学校。普通科高校とちがって一般科目(いっぱんかもく)と専門科目(せんもんかもく)を学ぶんだって。学科は電気(でんき)、機械(きかい)などの工業系(こうぎょうけい)が多い。高専を卒業してから大学に編入学(へんにゅうがく)もできる。高専生がロボットで競(きそ)う「高専ロボコン」は毎年NHKで全国大会(ぜんこくたいかい)が放送(ほうそう)されていて、少し古いけどロボコンを題材(だいざい)にした映画もあるよ。一方(いっぽう)、勉強(べんきょう)はかなり大変(たいへん)という話もあるので、自分に向いているか、入学に必要な力はどれくらいかよくしらべてみてね。
***さんこうじょうほう***
高等専門学校(高専)について:文部科学省のサイト。高専についてのくわしい説明や各高専へのリンクがあるよ。
高等専修学校(専修学校高等課程)(こうとうせんしゅうがっこう(せんしゅうがっこうこうとうかてい))
中学卒業後(ちゅうがくそつぎょうご)に入れる働(はたら)く技能(ぎのう)を学ぶ学校。上の「高等専門学校(高専)」とはまったく別だから気を付けてね。「高等専修学校」は調理師(ちょうりし)や美容師(びようし)、自動車整備(じどうしゃせいび)、看護(かんご)などの様々な技能教育(ぎのうきょういく)をうけられる。学校にかよう期間(きかん)は調理師は1年、美容師は2年、それ以外だと多くは3年間など技能によってさまざまなので、興味(きょうみ)がある人は自分のつきたい職業(しょくぎょう)のコースが有る学校など、いろいろしらべてみてね。卒業後(そつぎょうご)に大学への進学も考えているなら、大学入学資格付与指定校(だいがくにゅうがくしかくふよしていこう)かどうかを確認(かくにん)してみてね。
***さんこうじょうほう***
『未来をひらく高等専修学校』:文部科学省のサイト。高等専修学校についてくわしくせつめいしているよ。不登校だった子の話もあるよ。
高校には通わず、大学入学(だいがくにゅうがく)に必要な資格(しかく)だけ取って18歳まで自由に時間(じかん)を使いたい人には、高卒認定試験をうけるという方法もある。スキージャンプの高梨沙羅(たかなしさら)選手(せんしゅ)は、この資格を半年くらいで取ってスキージャンプに専念(せんねん)したんだって。その後、17歳で体育大学(たいいくだいがく)に飛び入学しているんだって。
*合理的配慮(ごうりてきはいりょ)について
高校の入試では、しょうがいなどのえいきょうで紙(かみ)にかいてある問題(もんだい)をよんだり、字をかいてこたえるのがむずかしい人のために、べつな部屋(へや)でしけんをうけたり、しけんのじかんをながくするなどの配慮(はいりょ)をしてもらえることがあるよ。キミが行きたい学校(がっこう)で合理的配慮がうけられるか、中学校(ちゅうがっこう)にかくにんしてみてね。
中学に行けなくて、高校に進む前に中学をやりなおしたい人には夜間中学(やかんちゅうがく)があるよ。夜間中学はまだ県によってはないところもある。自分の住んでいるところにあるか、調(しら)べてみてね。夜間中学(やかんちゅうがく)はむかしは戦争(せんそう)や仕事(しごと)などで中学校に行けなかった人が通っていたんだけど、今は外国(がいこく)の人がたくさん通っているところもあるんだ。
***さんこう***
◎夜間中学の設置促進・充実について 文部科学省(令和2年)
フリースクールの中には、高校生の年齢(ねんれい)でも通えるところがあるよ。
中学を出た後に、高校卒業していない人が大学の通信教育課程(つうしんきょういくかてい)でまなべる制度(せいど)。大学によって15歳以上、18歳以上など、条件(じょうけん)がちがうのと、すべての大学の通信教育課程にこの制度があるわけではないから、行ってみたい大学があったらしらべてみてね。「特修生」という名称(めいしょう)ではない大学もあるよ。入ってすぐには正規(せいき)の大学生にはなれなくて、そこでひつような単位(たんい)をとると正式(せいしき)な大学生として入学できるところが多い。でもそれは高校卒業資格(こうこうそつぎょうしかく)にはならないから気をつけてね。
大学の通信教育(つうしんきょういく)はオヤタケもちょっとだけうけたことあるけど、むずかしい話を一人で理解(りかい)して学ばなければいけないし、友だちはすぐにはできないからちょっとたいへんな時もある。高校での知識(ちしき)が必要(ひつよう)な科目(かもく)があったりもするよ。でも、小学校や中学校とはちがって、わかい人からおじいちゃん・おばあちゃんまで、いろんな年齢(ねんれい)や職業(しょくぎょう)の人が「同じ大学のなかま」として学んでいて、実験(じっけん)の授業(じゅぎょう)で熱心(ねっしん)に議論(ぎろん)したりできたのはとても楽(たの)しかったよ。興味(きょうみ)がある人は説明会(せつめいかい)に行ったり、学校案内(がっこうあんない)を読んでみたりしてみてね。
***さんこう***
「通信制だけど、仲間もできる――15歳から学べる「放送大学」の利点とは?」
高校に進学せずに働(はたら)くことももちろんできる。キミがつきたい職業(しょくぎょう)によっては、資格(しかく)が必要(ひつよう)だったりする。中学生の就職については進路指導(しんろしどう)の先生もサポートしてくれるはずだよ。
(つうしんせいこうこうのにちじょう by コタケ)
通信制高校の日常(にちじょう)ってどんな感じ?と聞かれて、答えるとするなら・・ネットとかで調(しら)べて「期待(きたい)」とか「不安(ふあん)」を抱(かか)えながら入学したオレとしては、「結構(けっこう)自分次第(じぶんしだい)で日常が大きく動(うご)かせる」って感(かん)じることは多いかな。逆(ぎゃく)に言えば、自分から動(うご)かないとちょっと退屈(たいくつ)するかも。勉強(べんきょう)も部活(ぶかつ)も「やらされてる」って感じはかなり減(へ)るけど、レポートとかテストをちゃんとやらないと進級(しんきゅう)も卒業(そつぎょう)もできないから、自分次第なところもあって、それをやりやすいと思うかは人による。
学校のある日(スクーリング)
「朝」
自分の場合(ばあい)、朝8時30分くらいに起きても急(いそ)げばまにあう(家が近い人ほどラクになるね)。
ちなみに親は朝が超苦手(ちょうにがて)なので、学校のある日はだいたい一人で朝メシ用意(ようい)して食って出発(しゅっぱつ)。
「学校(午前)」
9時~11時に学校ははじまるところが多い。
そっからちょっとホームルームをして、授業(じゅぎょう)が始まる(40分くらい)。
学校やコースによっては一日の授業数とかが多いらしいから、そこは自分に合わせるのがいいかも。
「お昼」
お昼はオレは学校に行く途中(とちゅう)のコンビニでお弁当(べんとう)を買(か)ってる。昼休みにご飯を買いに外に出る人もいるけど、苦手(にがて)な季節(きせつ)とか、特に猛暑(もうしょ)が続く夏に買いに行こうとすると相当(そうとう)ツラい。学校によってはお昼休みに学校の外へ出るのが禁止(きんし)の学校もあるから、そこは要(よう)チェック。
これは私情(しじょう)で、かなり丸く言うけど、コロナのせいで昼飯友達と食べれないのツラい。ほんとコロナどっか行ってくれ。
「午後」
お昼の後だから結構(けっこう)眠(ねむ)くなっている人が多いイメージ。もし「この授業だけは睡魔(すいま)に襲(おそ)われたくない!」って人は、ご飯をお昼と放課後(ほうかご)に分けて食べると眠くなりにくい。(個人的見解(こじんてきけんかい))
「放課後(ほうかご)(部活編(ぶかつへん))」
なんと、部活動が存在(そんざい)する通信制高校もあります。なので、「通信制に入っても部活動がしてみたい!」って人はそれも視野(しや)に入れて学校選(えら)びをしてみるといいかも。ちなみに自分の学校だと週に1~2回の部活がほとんどなので、全国大会(ぜんこくたいかい)に出たいって人は自主練(じしゅれん)必須(ひっす)って感じる。ちなみに、部活動の頻度(ひんど)が少ない部活とかなら兼部(けんぶ)してもほとんど予定(よてい)が重(かさ)なることはない。ただし、コロナ対策(たいさく)で部活自粛(じしゅく)してたりもするから説明会で聞いといたほうがいいかも。まじでコロナどっかいけ(二回目)。
「レポート」
通信制高校ならではの学習スタイル、「レポート」。
オレも一年生の入学当初(にゅうがくとうしょ)おそらく最も不安に感じてたレポートなのだが・・フタを開けてみたらまぁびっくり。高1の一学期は中学の基礎(きそ)から始まった。不登校中も勉強(べんきょう)がんばっていた人にはショックかもしれないレベル。まぁそんなわけで、入学後はしばらく中学の復習(ふくしゅう)が続く。(学校によるかも)
入る前は「白紙(はくし)に全部(ぜんぶ)一から文を書くのか?」って不安に感じてたけど、実際(じっさい)には小さなテスト用紙(ようし)みたいなのに自分の生徒番号(せいとばんごう)とかを書く欄(らん)がある。それと、学校によってはネットでレポートが提出(ていしゅつ)できるところもある。ぜひ一度チェックしてみてほしい。レポートの回数(かいすう)は、オレの場合だいたい一ヶ月に4〜8回くらい。あと、いわゆる夏休(なつやす)みの時期(じき)には宿題(しゅくだい)はないがレポートはある。
学校によっては期末試験(きまつしけん)がある。オレの学校はこれも基礎が中心。なんであれ基礎はやっとけ。ついでにレポートもためると年末(ねんまつ)くらいからハードな日々になる。まさにアリとキリギリス。オレの学校は先生がめちゃくちゃサポートしてくれるけど、「サポートが入る=ちょっと危(あぶ)ない」って考えたほうがいいかも?つまり・・「レポートは余裕(よゆう)を持って提出(ていしゅつ)するとあとがラク」。
ざっくりこんなかんじ。学校によってもちがったりするので、よくしらべてみるのがオススメ。
なにかの参考(さんこう)になったらうれしいです。
コタケ
最後(さいご)まで読んでくれてありがとう!
一つでも希望(きぼう)につながる言葉(ことば)が見つかったり
そうだんできる人につながれますように。
そして、キミが心から笑顔(えがお)になれることをねがってます。
笑みの間メンバーより