関心事を広げて課題を設定しよう

課題の設定

課題の設定 とは 

探究学習は、各自が課題を設定することからはじまります。関心をもっていることをもとに課題をつくるとよいと言われていますが、実際にはいろいろなパターンがあります。ここでは、3 つのテーマごとにワークシートを用意し、生徒の興味・関心に応じて課題を設定できるようにしています。

〈 課題の設定〉で行うこと
課題の設定スライドは、次のステップで進みます。

1. テーマの中から関心のあるキーワードを見つける
2. キーワードを広げて深りする
3. 課題化する
4. 探究の計画を立てる

- - -  ワークシート  - - -

学校の方針に合わせてどのテーマのワークシートを配布するかご検討ください。
※【テーマA】【テーマB】【テーマC】のどのテーマを選択しても、課題の設定のプロセスは同じです。

テーマ A
与えられたテーマから
課題を決める

学校が決めた分野

専門家の

企業やNPOのミッション

SDGs

Google スライドのテンプレートです

テーマ B
自分自身の生活・興味・関心から
課題を決める

生活経験

地域

インターンシップ

進路希望

Google スライドのテンプレートです

テーマ C
体験したことや先例から
課題を決める

① 体験の活動

② 先輩の活動



Google スライドのテンプレートです

- -   ルーブリック 課題の設定   - -

1.ルーブリック_課題の設定

「課題の設定」の具体的な進め方

1. テーマの中から関心のあるキーワードを見つける

0 テーマの選定

各ワークシートごとに用意された複数のテーマの中から、どのテーマに取り組むかを選択します。

テーマについては、生徒個人が選ぶ場合と、教員が指定する場合があります。どちらにするのかは教員が事前に決めておきましょう。

選択したテーマから自分の課題を決めよう

テーマについて、自分の経験や興味を掘り起こすために、いくつかの問いが設定されています。その問いに答えることで、自分の関心がどこにあるのか探ります。

生徒が教員に質問したいときは、積極的にコメント機能を使うように指示しましょう。質問したい箇所を選択し、[挿入]→[コメント]からコメント欄を表示させ、「@」で教員の名前をメンションすることで、質問内容がリアルタイムで教員にメールで届くようになります。

教員の名前をメンションしたコメント機能の活用例

2. キーワードを広げて深掘りする

2-1 キーワードから発想を広げよう

1で書き出した自分の考えの中から1つキーワードを選択します。そのキーワードをもとにイメージマップを作成しましょう。

2-2 気になったトピックについて検索しよう

イメージマップの中で気になった複数のワードについて検索し、詳細を調べます。その後、調べた情報の中から特に気になったキーワードを課題化のために赤字にします。

3. 課題化する

3-1 課題化しよう

これまでに調べたことから、次のどちらかの形式で課題をつくります。

・解決しなければならない問題がある場合→どうしたらその問題を解決できるのだろう?

・こんなふうになってほしいという願望や願いがある場合→どうしたらそれを実現できるのだろう?

4. 探究の計画を立てる

4-1 課題を解決した後を予想しよう

探究の計画を立てる際に、仮説を立てることができれば、何をどのように調べるべきか、探究の手順が明確になります。
ここでは、「自分が今考えている主張や解決策」と「この課題を探究することを通して、身につけたいスキル」がどのようなものになるかを予想することを通して、探究の道筋を想定しましょう。

身につけたいスキルを生徒自身が見出すのは難しいので、教員が例示して生徒がイメージしやすいようにしましょう。

4-2 情報収集の方法を選ぼう①②

① 「情報収集の方法」一覧から、自分の探究で使用するものを選択します。


② ①で選択した方法で情報の収集を行った結果、どのような結果が得られそうかの仮説を立てます。

このシートに取り組む前に、それぞれの情報収集の方法の長所・短所はどのようなものかを生徒と話し合うようにするとよいでしょう。
先に「情報の収集」のワークシートを見せることで情報収集の方法をイメージさせることも可能です。

4-2 情報収集の方法を選ぼう③

ピラミッド図を用いて、自分で設定した課題に対してどのような方法で情報収集を行っていくかの全体図を作成します。

4-3 探究の計画を立てよう

リンク先の 探究スケジュールのテンプレート に沿って、自分の探究スケジュールを作成します。いつでもスケジュールを把握できるように、URL をスライド上に貼り付け、教員も生徒もすぐにアクセスできるようにしておきましょう。

現時点でわかっている内容をまずは記入しましょう。探究を進めていくうちに新たな調査が必要になったり計画が変更になったりした場合に随時更新するように促しましょう。

探究スケジュール

探究スケジュールのテンプレート