やってみよう!
これからの探究学習
Google for Education を活用した
総合的な探究の時間のための実践テンプレート集
探究学習とは?
「探究学習って重要なんだ」という認識が広まってきました。
高等学校では、従来の「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」と改称され、さらに教科学習での探究にも注目が集まっています。
そもそも探究学習とは何なのでしょうか。それは、各自が問題意識をもって、その問題の解決に有用な情報を集め、自分なりの分析を加え、さまざまな人と対話しながら具体的な解決案を出したり、解決にむけた意見や主張をつくり出すことです。もちろん、正解はありません。一人ひとりが自分なりのゴールに到達できればよいのです。そして、次のゴールを設定します。そうやってずっと探究を続けられる力を身につけることをめざすのが探究学習なのです。
このサイトの使い方
● このサイトでは探究学習を授業で実施する学校教員向けに、探究学習の進め方の解説とすぐに使用できるワークシートを掲載しています。
● ワークシートは探究学習のステップごとに Google スライドの形式でご用意しています。これをコピーして生徒に配布してください。このスライドがあれば、生徒だけでも十分に探究学習を進められるようになっています。
● ステップごとに分かれたスライドは、最終的に1つのスライドに集約することで、探究学習の軌跡をまとめることができます。
探究学習の進め方
課題の設定
課題設定は最初のハードルです。生徒が自分の関心を広げて、解決したいと思う課題を設定します。また見通しをもつために探究の計画を立てます。
情報の収集
課題を解決するのに必要な情報を収集します。適切な方法を組み合わせて、多様な情報を集めます。
整理・分析
集めた情報を分析できるように整理し、そこから見えてくる傾向、例えば類似点と相違点などを分析したり、グラフにして可視化したりします。
まとめ・表現
分析結果から、提案できる解決策や、解決に向けた意見・主張などの考えを Google サイト、新聞、パンフレット、レポート、スライド、ポスターなど、どれを用いるか考え、まとめます。そして、解決策を試してみたり、意見や主張を表明したりします。
役立ちTips集
探究活動の各ステップにおいて役立つシートをTipsとしてまとめています。発表や振り返り、評価にご活用ください。
● 毎回の振り返りシート
● 相互フィードバックシート
● 中間発表フォーマット
● 評価用ルーブリック
【 探究学習サイト監修者 】
関西大学総合情報学部 教授 黒上晴夫
専門は教育工学。総合的な探究(学習)の時間に関する学習指導要領解説などに関わる一方で、シンキングツール®(思考スキル)*やルーブリック評価の普及を主に行っている。また、これらにかかわる教材開発(デジタル教材、学習支援システムなどを含む)や授業の助言などにも取り組む。
*「シンキングツール®(思考スキル)」は登録商標ですが、教育利用に関しては自由に使用(著書やプレゼンなどでの利用を含む)することができます。
関西大学総合情報学部 教授 小柳和喜雄
専門は教育方法学、教育工学。ICT 活用指導力を中心とした教員養成、教員研修に関わる中で、総合的な学習の時間の指導法、探究学習の助言などにも取り組む。探究学習は、学習の基盤としての資質・能力とされている情報活用能力、言語能力、問題発見・解決能力と密接にかかわる学習のため、関心を向けて取り組んでいる。
國學院大學人間開発学部 教授 田村学
専門は教科教育学、教育方法学、カリキュラム論。文部科学省で生活科、総合的な学習(探究)の時間の教科調査官、視学官を務める。探究をキーワードに、カリキュラムのデザイン、指導方法の工夫改善などの提言を行っている。日本生活科・総合的学習教育学会会長。
※本サイト内で紹介したツールの使い方は、 2023 年 9 月末時点での機能です。