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EAIIG HD マスターオーナー >業務の知識 2025 >可燃性ガスの知識
可燃性ガス ( かねんせい がす ) inflammable gas 空気中、又は酸素中で燃焼する気体のこと。代表的な可燃性ガスは、水素、メタン、エタン、プロパン、イソブタン などがある。可燃性ガスには、ある一定濃度のガス量と、酸素が存在している状態で 着火すると、爆発するという性質があり、爆発事故の原因物質となる。酸素などといった助燃性 ガスと一定割合で混合され、温度などの条件が満たされた時に爆発を起こす。また、衝撃や光が加わると爆発したり、空気に触れると爆発することもある。いずれも、安全な取扱いには、熟練を要する。
2025/01/29 06:10:25(水)●●
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引用
※ 基礎知識ページを御借りしていますが、先方の会社様が「難色」を示しているとのことで、示談とならないときは、引用は閉鎖されます。悪しからず、御了承ください。
1.はじめに
この度、岡山大学のXXXXX先生より、バトンを受け取らせて頂きました。安全に関する部門への投稿ですので、 私の体験を基に、安全教育について以前より疑問に思っていることを述べさせて頂きます。どのように対応して行けば良いのか、皆様のご意見などを拝聴させて頂ければ幸いと考えております。
2.新入社員の頃
石油ガスプラントを扱う会社に、入社して数年経った頃の体験です。見習い技術者として現地でのオンジョブトレーニング を行っておりました。液化ガスプラントの試運転時のこ とです。配管内に充填されている窒素ガスをエタンガス に置換する工程でエタンガスが、どこまで置換されている のかを調べておりました。ご存知のように家庭用プロパ ンガスには、漏洩が分かるように臭いが付けられていま す。しかし、プラント内のガスの臭いを直接は嗅ぎませんので詳細には覚えておりませんが、臭わなかったよう に思います。プラント内の各所でガスを検知して廻って いた訳ですが、ガスを検知するときはバルブを開いてサンプルを取るため、微量のガスが漏れます。もちろん防爆エリアですから、引火することはないのですが、引火すると大変なことになるのではないかと、漠然とした不安を感じながら作業を行っておりました。高さが20m位のタワーの下で作業をしているとき、突然ドンという雷に近い大きな音と共にドドドドーと何かが連続的に噴出する音が頭上で響きました。爆発?何か間違ったことをしてしまった?ととっさに考えました。そのとき視界の端で、少し離れたところを全速力でタワ ーから逃げて行く人が見えました。頭上では、まだ大きな 音が鳴り響いていました。その人は、現場経験の豊富な人でした。経験の浅い私は頭上を見上げ、大きな音がす るものの爆発ではないようだと計測機を抱えながら状況を判断しました。しかし、とっさの行動としては、なにもすることができず、その場に立ち尽くしておりました。 後で分かったことですが、タワー上部にあるラプチャーディスクが破裂して、安全弁が作動した結果でした。タワーから走り去る人の様子をみて、自分自身の危機意識と身の安全を確保する技術の低さを痛感いたしまし た。 爆発などしないように設計施工することが最も大切ではありますが、万が一の場合にも対応できる護身術を身に付けることも必要なのかなとも思いました。爆発などは、起こっては、ならないものなので、そのときの対応は、どのようにすべきなのか訓練などは受けておりませんでした。極端な例なのかもしれませんが、そのような場合に、どのような安全教育を実施するのがよいのか、良い案を持ち合わせておりません。もう一つ紹介させて頂きます。プラントの試運転も終わりに近づき、最終製品の輸送ポンプ場の試運転を担当することになりました。2台のポンプを用いて液化ガスを下流のプラントに輸送する設備でした。1台目で液化ガスを加圧しながら2台目のポンプに送り、その輸送ポンプでガスを送りだすシステムでした。この2台目のポンプのシール部に不具合がありました。 一日目、ポンプを起動しました。起動時は順調に運転ができました。数時間するとシール部の液面計のレベルが下がりはじめ、運転停止ラインまで下がったため、試運転を中止しました。 二日目、2系列あるため、もう一方の系列を使って試運転を実施いたしました。起動は順調にいきましたが、 またも、シール部の液面計が最低ラインとなったため運転を中止しいたしました。さて、2系列ともこのような状態となったため、ちゃんとマニュアルに記載されているように運転しているのか?と、お小言もいわれましたが、 マニュアルどおりの運転方法でした。当時の客先の状況は、下流のプラントが完成し、操業が可能な状態となっていたため、ガスをできるだけ輸送したいようでした。 このため、三日目も試運転を実施することになりまし た。起動後、数時間するとシール部の液面計のレベルが徐々に下がり始めました。なんとか、最低のレベルを保っていましたので、試運転を継続しておりました。様子を観察していると、液面計のなかに黒い小さな固形物が混じってきたなと思った矢先に、液面計から液化ガスが噴出しました。ガスは瞬く間に、部屋の上部に霧状に広がりました。直ぐに、ポンプの停止手順に従いポンプを 停止して、ガスの噴出を止めました。壁の無い建屋でしたが、霧状のガスは、しばらく滞留していました。電気設備は防爆仕様でしたので、引火の危険性は比較的少ないと思 われますが、何かの拍子に引火すると爆発の危険がありました。このときも、無我夢中でしたので、逃げることは思いつきませんでしたが、危険な状況であったと思います。そんなに爆発など起こるものではないとも考えてお りましたが、それから数ヵ月後、下流のプラントでガス漏れが起こり、現場に駆けつけた消防車にフレームアレスターが取り付けられていなかったため、爆発事故が起こりました。この話を聞いたとき、やはり他人事ではな く、危険な状態であったのだということを実感しました。 あのとき、自分にできたのは、ポンプの停止作業をマニュアルどおりに実行することのみでしたので、結果的には、この処置でよかったと考えておりますが、より安全 に作業を行うには、どうするべきか、明確な答えを持てずにおります。
3.学生のこと
大学の講義において、学生に安全に関する考えを記述させることがあります。そのときの記述の内容として、以下のような印象を受けたことがありました。あらかじめ実験・実習などでは学生が、怪我などをすることが無いように注意をするためか、学生が自分自身で危険の判断を行い、安全を意識することは意外と少ないのではないかと思いました。一名のみが、慣れによる気の緩みから、実験で試験管を割ってしまった、ということ を述べているだけで、その他に実験について記述した学 生はみられませんでした。大学生になると、運転免許を取得し車を運転する機会も増えてきます。自動車の運転に関しては、安全に注意することが、最も大切なことであり、運転の技能よりも安全意識の向上により、事故を減らそうとする教習が、なされているようです。このようなことから、慣れからくることによる気の緩みに関して、教習中に教官から教わった、と述べる生徒が数名みられました。これは、自分の体験と共に覚えるので、よく記憶されているのではないかと考えました。安全教育を効果的に実施する上で、実習が効果的であることを示唆しているものではないかと考えております。
4.出前授業での安全
科学に関連した出前授業を小中学生に行うことがあります。このとき、生徒が怪我をしないか?安全であるか?ということが、重要であり苦慮する点です。ボランティアで実施することが多いため、危険なことをして、取り返しのつかない状況になることが無いように、特に注意しております。小学生くらいでは、女の子は、比較的、用心深い子が多く、男の子は見ていて、はらはらさせられることが多いような気がしております。 授業では、安全に注意をして、怪我をしないような教材を用いております。しかし、これは危険である、という体験はどのようにして与えるべきなのでしょうか。安全教育として危険予知に対する感覚を養うためには、体験が必要 と考えておりますが、怪我の問題を考えると、なかなか教材の選択が難しく、実行できない状況です。
5.なた豆の話
話しが少し離れますが、近頃では家庭菜園が盛んとなっています。我が家でも、ここ数年、野菜などを作って楽しんでおります。なた豆という豆の苗を、ホームセンターで購入してきて育ててみました。若い内に、さやを収穫 してインゲンのようにして食すものだそうです。我が家では、そのようなことを知らず、十分に成熟させて、豆とし て食べました。大事には、いたりませんでしたが、たくさん食べますと、食べた豆をもどしてしまいました。これは、何か、おかしいということで、調べてみますと、たくさん食べなければ、問題は無いようですが、成熟したものは有毒成分を含んでいることが分かりました。無知なために起きたことであり、自分自身で何も考えないことの危険性を経験することができました。
6.現在の高等教育機関の安全教育
工学系の高等教育機関においての安全教育について、様々な試みがなされています(1)-(3)。それぞれに、組織的な取組み、技術者倫理の教育効果の向上、eラーニ ングを取入れたシステムの開発など、工夫がなされており、効果を上げているようです。しかし、十分な状況に、ある訳ではなく、まだまだ課題は多く、更なる検討が必要なようです。自分自身も、アンテナを高く上げて、効果的な安全教育を模索していくことが課題であると考えております。
7.おわりに
技術者としては、安全な製品を設計するために十分な検討をしなければならない。その結果、消費者側では、 その危険性を感じないで済むことが多くなってきている。このような中で、危険なものに対する感覚を養っていくことは、なかなか難しいことではないかと考えてお ります。安全教育や未経験者の現場投入と安全技術の伝承問題など、今後も変わり行く状況のなかで、より効果的な教育方法を構築していかなければならない状況であります。皆様と共に、安全で安心な社会とするべく、努力して参りたいと考えております。 次回は、東京農工大学のXXXX先生に、ご執筆をお願い致しました。
参考文献
(1)XXXX「工学系高等教育機関での安全管理と安 全教育」、工学教育、55-2、2007.
(2)XXXX「人的総合能力の開発と自立形技術者の 育成を促す安全をテーマとした技術者倫理教育」、 工学教育、56-1、2008.
(3)XXXX「安全技術教育を 支援する高機能eラーニングシステムの開発と教育 実践」、工学教育、56-2、2008.
メモ:防爆レデューサー(防爆レギュレター)とフレームアレスターの違いを理解すること。
危険物の規制に関する政令(昭和三十四年政令第三百六号)
令和六年十月二十三日 施行
(製造所の基準)
第九条 法第十条第四項の製造所の位置、構造及び設備(消火設備、警報設備及び避難設備を除く。以下この章の第一節から第三節までにおいて同じ。)の技術上の基準は、次のとおりとする。
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十八 危険物を取り扱うにあたつて 静電気 が発生するおそれのある設備には、当該設備に蓄積される静電気を有効に除去する装置を設けること。
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第十一条 屋外タンク貯蔵所(次項に定めるものを除く。)の位置、構造及び設備の技術上の基準は、次のとおりとする。
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十 液体の危険物の屋外貯蔵タンクの注入口は、次によること。
イ 火災の予防上支障のない場所に設けること。
ロ 注入ホース又は注入管と結合することができ、かつ、危険物が漏れないものであること。
ハ 注入口には、弁又はふたを設けること。
ニ ガソリン、ベンゼンその他 静電気 による災害が発生するおそれのある液体の危険物の屋外貯蔵タンクの注入口付近には、静電気を有効に除去するための 接地電極 を設けること
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