60年近く前に建てられたたばこの乾燥施設、使わなくなった農業資材などの納屋になっていましたが、2階には土壁のままで内装もしていない部屋があり、昨年秋に自分で内装工事をしてみることにしました。
土壁が縮んで柱とのあいだから隙間風が… 木枠のガラス窓は雨戸が釘止めしてあり開かない… 天井はところどころから光が漏れている… 当然埃だらけ。ですが、幸い水濡れなどによる痛みはなさそうなので改装したらまだまだ使えそう。電気配線も20年ほど前に一度工事してますが、再工事が必要です。
屋根の点検・補修と窓のアルミサッシ交換は、さすがにDIYでは難しいので業者さんにお願いしました。
最初は壁の補修から始めました。柱との隙間や剥がれ落ちた部分を新しい壁土で埋めます。材料は土・砂・藁をまぜた市販の壁材を使用しました。隙間補修だけで20kg入り一袋を使いきりました。
もとの床板(1階の天井板でもある)の上に、補強と平面だしを兼ねて12mm厚の針葉樹合板をはります。部屋の面積は約8畳で910x1820mmサイズを8枚使用します。
仕上げの床板は壁や天井を仕上げてから最後に貼ります。
壁はOSB合板を貼りますが、その下地作りです。4面のうち東側は土壁のみで柱が見えていないので、下地全体を木材で作ります。ほかの3面も正確な平面にはなっていないので、レーザー墨出し器を使って垂直や平面を確認しながら作業します。
壁板を貼る前にコンセントなどの電気配線をしました。2020年夏に第二種電気工事士の資格を取得しましたが、初めての実践です(^^; LANケーブルも引き込みました。
※翌年(2021)エアコン取り付けや全体の容量の問題で再度工事することになりました。
壁板は12mm厚のOSB合板を使用しました。固定はビス止めで必要時は壁板を取り外すことができます。一番下のビスも後から貼る床板よりも上に出る位置でビス止めします。ここでもレーザー墨出し器が活躍しました。
壁面から梁が出ているところは型をとって加工しました。
天井は瓦を支える垂木に直接板を貼るのが作業は簡単なんですが、それでは濡れた材木が乾かずに腐る可能性があるので天井裏ありの斜め天井にしました。格安(B級品)の羽目板を、あらかじめ何枚か組付けたものを天井の中央と壁際の支えの上にのせて並べる構造にしました。必要時は天井を取り外すことができます。
床材は十数年前に家を新築したとき、廃棄していた床の端材を「何かに使えるかも」ともらっておいたものを使いました。ちょうど1部屋の面積分があり、汚れや反りもありましたが、表面を磨いて使いました。材質はレッドパインなので時間とともに赤みを帯びていきます。
照明の交換、窓枠周りの造作、階段のカバー、棚などを製作して一応完成しました。棚はボルトで組み立てられており、後で分解することができます。階段横の棚も大きな荷物を運ぶ時など必要時に取り外すことができます。
ここまでの工期は2020年10~12月でした。
作業机を設置
椅子・PCなどを設置、ワゴン製作
物入れにもなるベンチを製作