「統合」は「Esalen®Massage」において大切な意味を持っています。
私たちは今まで「問題解決のための方法」ばかりを学んできました。
でも「解決困難な問題」に対しての向き合い方は学びませんでした。
無意識に使っていた心身の抱えている問題、
あるいは気づいていない問題、
閉じ込められたストレス、
試練に対処した時に固定化されたトラウマなど、
これらをそれぞれピンポイントで「制御しよう、なんとかしよう」と捉えるのではなく、
心身一体全体が超調和状態に向かう穏やかなベクトルとなった時に、
問題や困難だけでなく、気にしていなかったことや意外なことまでもが解消されていきます。
たとえ答えのない困難であっても、その感じ方が変わると受け取り方が変わります。
「心」と「身」が、どちらかに偏らずに調和した状態が、人は一番能力を発揮できるのです。
心身が超調和状態になること
これが「統合」です。
施術を終えて踊り出したくなるほど元気になるお客さまもおられます。
血沸き肉躍る様な火照りを感じて夜はなかなか寝付けなかったお客さまもおられます。
プールの授業があった日の夜のように、すーっと眠りに入って行く身体を感じたお客さまもおられます。
施術後「このまま寝かせてください」と仰るお客さまもおられます。
進む方向はお客さまの心身に任せています。
施術家は、ゆとりを持って舵をとっていますので、お客さまとの調和のもとに心身の辿り着く境地はいろいろなのです。
辿り着く先はどれも正解なのです。
施術家の手技は自己主張を詰め込み過ぎずに十分な余白(スペース)を持っています。
掌を通して今この瞬間お客さまの心身が求めていることを探します。
お客さまは、先入観を横に置いていただくことで「双方の感覚と気づき」を十分に感じる余白が生まれていきます。
「統合」によって「わたしはひとつ」になっていきます。
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