お知らせ
◾️12月09日(火)は、治徳 大介 医師 が終日休診となります。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
◾️家族支援プログラムの次の開始は2026年3月を予定しております。ご質問がある方やお急ぎの方は、ネット依存外来心理士までお問い合わせください。
◾️現在、初診・再診共に、火曜日のみとなっております。
東京科学大学サイバー精神医学講座では、
大学附属病院精神科の専門外来「ネット依存外来」で診療を行うと同時に、
治療法の向上を目的とした臨床研究も進めています。
研究へのご協力をお願いする場合も、診療内容やプライバシーの保護には十分に配慮しています。
私たちの身近な存在となったインターネット。それらは老若男女、時間を問わず、簡単に楽しめるものですが、のめりこみすぎると様々な問題が生じてきます。
夜にゲームをやっていて、朝起きられない、学校や仕事に行けない、日中眠くて仕方がない
ゲームを邪魔されるとイライラして感情のコントロールができない
ゲーム以外のことがすべておっくう
いやな気持ちを紛らわすためにネットを使いすぎてしまう
実際の人間関係より、ネット上の人間関係のほうが好き
ネット依存外来パンフレット
中学生以上で、以下に同意できる方
当院はジョイントリサーチ講座による研究を行う専門外来であるため、患者様および同伴のご家族は、質問紙にお答えいただき、スマートフォンのセンサーなどのログ情報を取得するアプリをスマートフォンにインストールして、スマートフォンをどのくらい使ったかなどの記録をする研究にご参加いただくことが必須となります。
依存症は「否認の病」といわれ、ご本人が問題を自覚して受診につながるまでには高いハードルがあり、ご本人が受診できない場合も多くあります。その際、ご本人を受診につなげるための周囲の関わり方について家族相談を行っています。
さらに、この病気との適切な付き合い方について、全12回(約3か月)の家族支援プログラムを行っています。プログラム参加希望の方は、事前に(参加一週間前までに)、外来の家族相談枠を受診していただき、医師および心理士による面接を受けていただく必要があります。
よくある質問
家族だけの受診でもよろしいでしょうか?本人は嫌がって受診しようとしません。
依存症は、ご本人が問題を自覚することが難しい病気です。ご家族や周囲の関わり方によって、ご本人が治療意欲を持ち、問題行動が減ることが知られているため、当科では必要な声のかけ方や接し方のコツを学ぶことができる家族支援プログラムをご用意しております。
ご家族だけでの受診もぜひご検討ください。ご本人を治療に繋げられるよう一緒に対策を考えていきましょう。
企業の人事労務関係部署のものが社員向けの予防や治療に関する相談に行くことが可能ですか?
ご家族以外の方でもご相談は可能です。患者様の中には、上司の方と一緒に病院を受診される方もいらっしゃいます。予防に関しましては、講演依頼を随時受け付けておりますので、お困りのことと合わせてお知らせください。
患者さんの年齢層や職業などの特性がありますか?
中高生などの未成年のかたが多いですが、20代・30代の方や中高年の方もいらっしゃいます。職業特性はまだわかっていませんが、学生や無職のかたが多いです。
小学生以下は相談していただけないのでしょうか?それはなぜですか?
現時点では小学生以下の方の相談は受け付けておりません。
というのも、治療プログラムの一つである認知行動療法は小学生にはやや難しく、デイケアプログラムや入院プログラムも成人に混じっての参加となるため小学生以下には馴染まないからです。そのため、小学生以下の方は児童精神専門の医療機関を受診していただきたいと思います。
ゲームではなく、SNSへの依存や、SNSによるいじめに対する悩みなどは、この専門外来には該当しませんか?
WHO(世界保健機関)が疾患と認定しているものはゲームへの依存のみですが、日常診療の中ではSNSやネット動画などに過度に依存し、コントロールできなくなり、ご家庭や学校(職場)で問題となっている方もいらっしゃいます。当院では、インターネット使用に関連し包括的に治療しておりますので、お気軽にご相談にいらしてください。
株のネット取引などに夢中になっている状態については、この専門外来では診ていただけないでしょうか?
ゲームによる課金のトラブルを抱える方は当外来で見ておりますが、ネット株やネットショッピングなどの問題は対象外とさせていただいております。
受診するタイミングの目安はありますか?
ご本人の受診に関しては、ご本人が受診したいと思ったときや受診に同意したときが最もよいタイミングだと考えます。初診時はご家族も一緒に来ていただけるのが最も望ましい形です。脅したり、もので釣ったりと強制的に受診させる方もいらっしゃいますが、そのような場合はなかなか継続的な治療が難しい場合が多いです。
家族相談におけるご家族の受診に関しては、タイミングはいつでも良いと思います。
具体的にこの専門外来を受診して、良い方向に向かっているケースを個人情報に抵触しない範囲でご紹介ください。
自宅で引きこもっていた方がデイケアプログラムにつながり外出できるようになる、無職だった方がアルバイトや学校に行けるようになる、家族内での暴力的な争いがなくなる、など一定の効果を認めております。