新型コロナ感染症の感染拡大が続いています。歯科医療機関で「陽性」や「濃厚接触者」が発生した場合、適切な対応が求められます。濃厚接触者であっても事業継続に必要と判断すれば、医療従事者は「待機期間」が短縮される要件が示されています。基本的な対応をQ&Aで紹介します。
(2022年7月25日現在)
(出典:神奈川県HPに一部加筆)
濃厚接触の判断について
Q 濃厚接触者の判断は保健所がするのですか?
A 医療機関を含む各事業所は保健所の調査を待たずに、各事業所が濃厚接触者を判断します。新型コロナの大規模な感染拡大が続いていることから、現在、大阪府は一時的な対応として保健所における調査は重症化リスクの高い方や施設(高齢者施設、障がい者施設)を優先的に行っています。
Q スタッフが濃厚接触者に該当するのはどのような場合ですか?
A 濃厚接触者かどうかについて、事業所がスタッフの接触状況を踏まえて判断します。次の場合は濃厚接触の可能性があります。
適切な感染防護なしに陽性者を診察した者
陽性者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
マスクなし等で1㍍以内で15分以上の話をした者
陽性者の同居者
陽性者と長時間の接触者
検査・待機について
Q 濃厚接触者と判断した場合どうなりますか?
A 濃厚接触者は不要不急の外出は自粛し、5日間の待機期間(6日目解除)が必要です。2日目及び3日目に抗原定性検査キットで陰性を確認した場合は、3日目から待機解除が可能です。ただし、7日間が経過するまでは検温等自身で健康状態を確認するなど感染対策をしてください。
就業継続の場合について
Q 待機期間が必要ない場合があると聞きました?
A 事業継続に必要な場合で次の要件を満たせば、医療従事者は、待機期間を経ずに初日から就業することができます(上の図を参照)。
新型コロナウイルスワクチンを追加接種済み
無症状であり、核酸検出検査又は抗原定量検査、抗原定性検査キットで、曝露日(陽性者と接触した日)から3日目まで毎日検査し、陰性が確認されている
濃厚接触者である当該医療従事者の業務を、所属の管理者が了解している