レンチキュラーレンズの重ねによるモアレ
Moiré with Lenticular Lens Overlap 

Distortion Window - Portal
sekisai 2022

moiréは線の重なりや、画像の解像度の違いによって縞模様ができる現象です。線の重なりなどを意図的に設計することによって、さまざまな模様を作り出すことができます。一方で、レンチキュラーレンズはかまぼこ状のレンズを並べることによって背景の色に視差を生み出す技術です。Distorsion Windowはレンチキュラーレンズの山を線として捉え、その重なりによって意図的にモアレを生み出す作品です。背景に並べられたストライプはモアレを生み出すレンズを通過することで意図的にねじ曲げられた模様を作り出します。— sekisai 

Distortion Window - Porthole
sekisai 2022

3色の樹脂を同時に吐出することによる積彩のPLEAT表現とDistorsion Windowを組み合わせた作品です。
見る角度によって色が変化する色彩と、レンズの回転によって、複雑な色を作り出しています。— sekisai 

FFF方式で3Dプリントされた形状は細い糸を積み重ねた構造をしています。結果としてできあがる積層痕は独特の光の反射や屈折を生み出しています。積彩は普段は無視されることの多いこの微細構造を積極的に利用した表現を探索しています。— 舘知宏