つながるかたち展 04

菱形や正三角形などのかたちをつなげていくと、平面にひろがる美しい紋様が生まれます。多面体をつなげていくと三次元的な構造が生まれます。美術家の野老朝雄はこのような原理を「個と群」と呼び、多くの作品を作り出してきました。この「個と群」の原理は、蜂の巣や、動物の体の縞模様、ウィルスの殻、鉱物の結晶など、自然の中にも見つけることができます。さらに、建物や橋などの軽くて強い構造物や、籠編み、編み物、織物、折紙、切紙など伝統的な工芸・遊びにもこのような原理が応用されています。


東京大学の舘知宏研究室では、野老と大学生とともに「個と群」の原理から様々なかたちを生み出してきました。「つながるかたち展」では、柔らかかったり堅かったり、光を反射したり透過したり、折り畳めたり拡がったり、集まったりばらばらになったりと、ユニークな機能を持つかたちを見て触って体験できます。これらのかたちから、新しいテクノロジーを生み出すのはあなたかもしれません。