私たちは、自然物や人工物をつなぐ「かたち」の原理を探求しています。折る・編む・詰むといった操作を通じて、粒子、繊維、曲面構造、セル構造、動的ふるまいなど、形の次元が自在に変化するしくみは、自然界に広く存在し、芸術の創造にも深く関わっています。この探究は、手を動かして物をつくる実践から始まり、幾何学や非線形数理の視点による構造の理解、自然現象の観察と分析、計算科学を用いた設計と検証、そして未来社会を見据えた応用の構想へと展開してきました。

本トークでは、つながるかたち展05の主催者である野老朝雄・舘知宏より、「つながるかたち」という活動体のこれまでと、来夏に開催予定の「つながるかたち展06」に向けた公開企画会議を行います。

また、九州大学准教授である本展出展作家である斉藤一哉氏、Nature Architects株式会社CEOの須藤海氏を招き、生物にみられる微細な構造から、工業的な応用まで広がる「つながるかたち」の今後の展望をディスカッションします。