身の回りにあるものが、そのものの材料や形に内在しているルールに導かれ、必然的に球(expanded cuboctahedron / expanded rhombic dodecahedron)を構成するしくみは、ヴァナキュラーな工芸・建築にも、自己集合してできたウィルスの殻にも通じます。単体の球体に一面を共有して隣にもう一つの球体がつながっています。つくりかたのしくみが、伝達・共有可能であり、本質的にオープンソースであるというのも魅力です。— 舘知宏
photo:Choku KIMURA