BUNNY by Inkjet 4D Print

BUNNY by Inkjet 4D Print
鳴海紘也、小山和紀 2023
BUNNY by Inkjet 4D Print
Koya Narumi, Kazuki Koyama 2023

2010年、舘は3次元の多面体を2次元の折紙に変換するアルゴリズムを提案し、「折紙のバニー」はその象徴的な作品となりました [Tachi 2010]。しかし、バニーを手作業で折るのには約10時間が必要でした。2023年、我々の研究チームは折紙のパターンを熱収縮シートに印刷し、加熱することで自動的に折る技術Inkjet 4D Print [Narumi & Koyama et al. 2023]を発表しました。本作品は自動的に折れる折紙のバニーです。折紙の変形は10秒程度、その後の手作業による微調整は10分程度で完了しました。— 鳴海紘也

3次元立体から2次元折紙パターンを生成する「オリガマイザ」の研究は、2010年の建築学専攻の博士学位論文の一部として発表しました。当時はこの考え方が建築を含めて産業に応用可能なものかに関しては不明でしたが、いったんそういうことは後回しにして、科学的な好奇心や芸術的な興味から研究を行ってきました。それから10年以上たち、自己折り技術が開発されたことによって、折紙は新しいものづくりの方法論として確立しました。— 舘知宏

Tomohiro Tachi, Origamizing "Polyhedral Surfaces," IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics (TVCG) 2010Koya Narumi*, Kazuki Koyama*, Kai Suto, Yuta Noma, Hiroki Sato, Tomohiro Tachi, Masaaki Sugimoto, Takeo Igarashi, and Yoshihiro Kawahara, "Inkjet 4D Print: Self-folding Tessellated Origami Objects by Inkjet UV Printing," ACM Transactions on Graphics 2023 (* joint first authors)

photo:Choku KIMURA