Tensegrity Origami - HP shell 02

Tensegrity Origami - HP shell 02
金子照由 2023
Tensegrity Origami - HP shell 02
Teruyoshi Kaneko 2023

蛇腹状に折り畳み可能なHP曲面形状のテンセグリティ構造です。この作品は3DプリントしたX字型のパーツをワイヤとボルトによって接合して作られています。この構造はX字型モジュールを用いたテンセグリティを基本とし、線織面(直線が空間中を移動してできる曲面)であれば直線部分が折線として回転できるというアイデアを付加しています。HP曲面では各列がほぼぴったり重なるという性質を発見し、HP曲面を形状として選択しました。金子照由

通常のテンセグリティ構造は張力を導入すると変形しない剛な構造となりますが、この構造は張力をかけるワイヤが一直線上に並ぶために回転ヒンジとしてふるまう、「折り畳める」テンセグリティです。このようにして得られた回転ヒンジはねじれの位置に存在しており、少しずつねじれていき螺旋面を構成します。本構造を一周して閉じれば1自由度で回り続けるメビウスカレイドサイクル [Kaji et al. 2019]が構成可能です。— 舘知宏

Shizuo Kaji, Kenji Kajiwara, Hyeongki Park, Linkage Mechanisms Governed by Integrable Deformations of Discrete Space Curves, Nonlinear Systems and Their Remarkable Mathematical Structures. Volume 2, pp 356--381, CRC Press, 2019

photo:Choku KIMURA