メゾンだのオートクチュールだのモードだの、細々しいことをなんかよく分からない単語に包んで言ってくるよくわからない連中。
よく考えたら大体創業200年未満の大して歴史の無い奴らなのだが、雰囲気で全てを乗り切っている。
服飾のルイヴィトンと酒類のモエヘネシーによる対等合併で誕生したLVMHだが、経営陣の乗っ取り後はTOBを繰り返すグリードに変貌した。
次々にブランドを買収し、エルメスやグッチまでにも歯牙を掛けるという貧欲さには企業達も買収防衛策に本気になっていく。LVMHのCEOを勤めるベルナール・アルノー氏はアメリカの下品な企業風土を欧州に持ち込んだとして顰蹙を買ったが、結局の所、資本主義世界ではアルノー氏が正しいのだ。
ファッションだけでなくフランスの百貨店、雑誌メディアまで占領しているため、誰も手が付けられない。
超簡単用語解説
ハイブランド
高価格帯製品のこと。値段とか品質が高い製品の総称。「例:テスラ、アップル等」
ラグジュアリーブランド
ハイブランドの中でも創造性、芸術性に優れ独自の世界観と伝統を持つブランドのこと。「例:エルメス、シャネル等」
アクセシブルラグジュアリー
ギリ庶民が手に届く価格だけどラグジュアリーっぽい雰囲気のあるブランドのこと。業界範囲が狭い。「例:コーチ、ケイト等」
クワイエットラグジュアリー
ブランド品を主張し過ぎず、職人気質で質が良さそうな雰囲気(重要)がある製品のこと。「例:ザ・ロウ、ロロ・ピアーナ等」
メゾン
パリ・クチュール連盟に加盟しサンディカ規約に従って運営している企業のみが名乗れる名称。 昔からのアトリエ製法を守ろうという名分がある。資本主義に沿ったブランド店とは格が違うんですよみたいな意
オートクチュール
オーダーメイドのこと。19世紀頃までは服はオーダーメイドが基本で庶民は古着を購入するものだった。顧客の要望通りの製品を作るものだったが、現在はデザイナーが予め用意している型に沿ったものを頼むのが基本。
クチュリエ
注文を受けて服を作る職人のこと。
アパレル
衣料品のこと。メーカーだけでなく販売店も含め、服を大量生産し販売する一連の企業をアパレル企業と言う。ただの服を指す単語。
モード
最先端ファッションのこと。日本では黒いファッションをモードと呼んだりする。
世界で最も規模の大きいファッショングループ。ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーの合併で誕生したLVMHが名のあるブランドを買収しまくった結果形成された一大ファッショングループ。
ただしディオールはアルノー氏がLVMHを乗っ取る前に買収した企業であり、LVMHが直接購入したブランドではない。
ファッション関連に留まらず百貨店やメディアも買収し欧州高級ブランド時価総額一位の座をエルメスと争っている。
ディオール
LVMHの血が繋がってない兄枠。優等生のお坊ちゃん紳士
セリーヌ
お金に困って拾って貰った。年齢層の話はしてはいけない
ケンゾー
経営陣の仲が悪く負債も溜まっていたので身売りした。アジア系の親類枠
ティファニー
札束で引っ叩かれたので入った。超美形アメリカ男子。ダイヤモンドは親友
世界2位の規模を誇る巨大ファッショングループ。グッチがLVMHのTOB(敵対的買収)に抵抗するため大富豪ピノー氏が率いるピノー・プランタン・ルドゥート (PPR)にホワイトナイトを要請、グループの一員になったのをきっかけとする。PPRはケリングに社名変更し以降ラグジュアリー事業に専念するようになった。
グッチ
LVMHに対抗しようと頑張ってるヤツ。自分を安売りしがち
スイスの巨大グループで時計と宝飾品の会社の連合体。
リシュモン
皆んなのボス。無口でシャイな性格。何処で何をしているのか不明
カルティエ
硬派な人間性で周りからの信頼されてる
バンクリーフ&アーペル
紅一点(男)
ブチェラッティ
伝統的かつマニアックな性質
グループと言うには規模が小さいが独立系として頑張っている。一度倒産仕掛けたが、創業者の玄孫にあたるミウッチャ・プラダ氏がハイパー優秀だったためなんとかなった。ミウッチャ氏が作ったブランドであるミュウミュウが割と命綱。最近ヴェルサーチェが仲間になった。
プラダ
昔ながらの古い人間。PRは苦手、買収も下手
ミュウミュウ
⬅︎のデキる妹。苦労性で面倒をみてる
日本勢
コムデギャルソン
アパレルやってる。ヨウジヤマモトとは腐れ縁
ヨウジヤマモト
ミキモト
ラグジュアリーではないが一応
ファーストヘリテージブランド社
ソニア・リキエル
フランスの運営だったが後継者不在の末売り払われた
老舗黄金
21世紀以降創業の新興ラグジュアリーブランド
コラボ先
⁺コラム⁺
・ハイブランドやプレミアムブランドと何が違うのか?
大雑把に言えばラグジュアリーは商品に対して、どれだけ付加価値を付けられるかで決まるようです。
例えば香水は物によって数十万から数百円の開きがありますが、どれ程高級であっても原材料は水、せいぜい数百円です。
この謎の水(原価数百円)を数百万円で販売出来るのがラグジュアリーブランド達です。
ハイブランドやプレミアムブランドの商品はもともと特殊な技術を用いるものだったり、商品カテゴリ自体が高級品だったりします。
カシミアとか天然パールを素材にしている商品を高く販売しても、適正価格帯で売っているだけなので、圧倒的な付加価値を付けられている訳ではありません。こういうブランドはハイブランドとかプレミアムブランドと呼称されます。
高い価格帯を誇るハイブランドの中で、ラグジュアリーブランドは原価0円でも顧客に買わせるストーリーや作家性があり、高級品ではなくブランドの世界観を売っているのです。
参考文献
J・N・カプフェレ、V・バスティアン訳長沢伸也(2011)「the Luxury Strategy」東洋経済新報社
塚田朋子(2013)「ファッション・マーケティング」同文館出版社
横井由利(2017)「モード誌クロノロジー世界と日本を読み解く」北樹出版社