CANNA PROJECT エピソード

カンナの研究の第一人者の先生との出遭い

2008年、広島市立大州小学校で講演の1週間ほど前に、こちらの教職員の先生が四国牧野植物園に旅をされました。お土産にとカンナのお酒「美人蕉酒」を校長先生に差し上げたところ、校長先生は、「もうすぐ大州小にカンナの人が来るからその方に差し上げましょう」とご提案され、私の手に「カンナのお酒」が届きました。牧野植物園で作られた数量限定のカンナ酒でした。帰宅して、牧野植物園にお電話しました。当時、カンナでお世話になる方々に手土産を持参していましたので、「カンナのお酒」は確か1200円くらいでしたので、10本求めました。売店の方がびっくりされて「なんでそんなにたくさん買ってくださるのですか?」と。カンナ・プロジェクトのことを話しました。すると、「うちにはカンナの研究の第一人者の先生がいらっしゃいますからご紹介しましょうか?」とおっしゃっていただきました。すぐさま、ずっと疑問だったことを教えていただきました。「本当に原爆投下からわずか1ヶ月で爆心地820mにカンナは返り咲くことができるのでしょうか?」と。すると「地上部分は爆風でなくなってしまったとしても、根っこが土の中で守られていたであろうから、1ヶ月もあれば返り咲くことは可能です。」と。
どこかから持ってきて植えたのではないことが判明したのです。これがご縁でいろいろ教えていただきました。特に園芸種の種は発芽しないと聞いた時、原種のカンナの株を分けていただき、改めて子どもたちとタネを育て「宇宙ミッション」を成功させることができたのです
あの日、校長先生が「カンナの人に差し上げましょう!」と言われなかったら・・・。また、その先生が牧野植物園に行かなかったら・・・。また、行っても、お土産にカンナのお酒を選ばなかったら・・・。
今、子どもたちの宇宙ミッションの経験もなく、「宇宙カンナ」も存在していないですね。
出遭いは不思議です。
宇宙ミッション「宇宙カンナ」の看板は田中先生の監修を踏まえて作成した公式「宇宙カンナ」の看板です。