2007年6月30日(土)AM納車。待ちに待ったクルマがようやくマイカーとなった日である。
W204型では走りの力強さをイメージする「アバンギャルド」と、これまでの伝統と優美さをイメージする「エレガンス」の2つのフェイスを持つことになったが、私のクルマはAMGスタイリングで身を固めたアバンギャルド。
カスタマイズは一切しない「フルノーマル」完全維持の志向。
グリルの形状はEleganceとAvantgardeの2タイプで異なるが、スポーティーさを強調しているAvantgardeを迷わず選んだ。Avantgardeのグリルは正面に配置されるスリーポインテッドスターが特徴的。この主張が強いところがお気に入り。
速度に応じてハンドルを切った方向にヘッドライトが動いて照射したり、右左折時にフォグランプが照らしてくれる。今ではマトリクスLEDに変わり、より照射機能は高まっているが、当時はこうした安全性への配慮が嬉しかった。
フロントフェンダーからリアフェンダーまで、一直線に伸びるプレスラインが洗練さを引き立てている。ホイールは17インチのAMGスタイリングⅣが標準装備。今でもお気に入りである。
ボンネットからグリル、バンパーへの落とし込み。高さはそれなりにあるため、結構ボリューミーな見栄え。ロングノーズのスポーツカーではなく、このクルマはあくまでもセダンなので、これは致し方ないところ。
ホイール中心のスリーポインテッドスター型のキャップから6方向にダブルスポークが伸びるデザイン。面となる部分はダイアモンドカットが施されているため、光の加減や角度によって見え方が異なり美しい。
サイドスカートは前モデルW203AMGの意匠から若干モディファイされたデザイン。フロントからリアエンドに向けて流れるエアをイメージしているのだろうか。力強さを表現しつつもその造形は美しい。
AMGパッケージのエアロパーツがモデルのスポーティーさを印象付けている。C300のバッジに2本出しのマフラーがそれをさらに引き立てる。初期モデルのリアガラスはクリアが標準である。
ブレーキランプユニットに当時出始めのLEDをウインカーに一部採用。写真ではわからないが、ブレーキが光る赤色の部分は窪んでいる。リアエンドへの整流を考え、こうした立体的なデザインになっているらしい。
フロントフェンダーの左右両方にこのモデルの名称のオーナメントバッジが取り付けられている。なくても何も支障はないものだが、さりげない主張。こうしたちょっとした気遣いがオーナーには嬉しい。
当初、これまで乗っていた車にくらべると縦長になってちょっと大振りなデザインだなと感じていた。ただ、大振りな反面、視認できる範囲が広がっている。安全性とデザイン性のどちらを優先するのか。バランスは永遠の課題なのかも知れない。
ハンドルは太すぎず、細すぎずでちょうどよい握り心地。革のシボの深さが適度なグリップを与えてくれる。ハンドル右側の音声認識ボタンでCOMMANDを操作できるという安全思想には共感したものの、その認識力は低く正直出番は少ない。
本革仕様。座面はバケットタイプではないため割と楽に着座できて疲れにくい。左右脇のランバーサポートは必要な時にきちんとホールドしてくれるのでスポーツ走行時でも問題ない。シートヒーター付きなので寒い冬でも快適に過ごせる。
左から燃料計、水温計、スピードメーター、タコメーターの配列。アナログだが視認性は悪くない。昭和世代の自分にとっては実物の針が動く方が性に合っている。
メーターユニット中央に大きくスピードメーターを配置しているのはスピードが事故に直結する最大の要因だからだろう。安全性への配慮はメルセデスらしい。
中央の「ON」のスイッチでCOMMANDシステムが起動する。これによりダッシュボード内に格納されているNAVI画面が自動的に立ち上がる。必要な時だけ画面が出現するこのギミックは、この車で気に入っているもののひとつ。
COMMANDシステムの操作ボタン。COMMANDの立ち上げ、ディスプレイと連動してNAVIやオーディオの操作を行う。ホイールを左右回転させることでメニューや項目を選択し、ボタンを押して決定する。直観で分かりやすい操作性。
シートの位置調整はこのシートの形状をしたスイッチで調整する。デザインとしては非常にベタであるが、わかりやすさを優先しているのだろう。メルセデスの安全に対するデザイン思想は一貫したものがあるが、今でもこの思想は変わらない。
温度調整はダイヤル方式でセットする。エアコンの起動は風量調節ボタンかこのダイヤルを回せばONになる。左右独立した温度設定が可能なので体感温度が異なる人同士は助かる機能。エンジンOFF後に温風を送風するREST機能も備える。
C300にこだわった理由にエンジンが自然吸気のV6-3000ccであったことが大きい。この頃からエンジンはダウンサイジング+ターボ化の流れになっていたが、6気筒のエンジン音とトルクフルな走りに今なお魅了され続けている。
タイプ:V型6気筒DOHC24バルブ 2,996cc
ボア×ストローク:88.0mm×82.1mm
圧縮比:11.3
最高出力:231PS(170kW)/6,000rpm
最大トルク:30.6kgm(300Nm)/2,500~5,000rpm
ー Mercedes-Benz C-Class Style ー