PRERFORM-SAFE (パフォームセーフ)
これはアクティブセーフティを含む安全性の領域です。先進の技術によって、危険を回避するための運転操作や夜間の前方確認をより容易にし、ドライバーの安全走行をサポートします。
■アクティブライトシステム
ステアリングを切る角度と車速に応じて、バイキセノンヘッドライトの照射軸を左右に回転させる電子制御のアクティブライトシステムを採用しました。アクティブライトの可動範囲はロービーム、ハイビームとも、直進時の状態から左右それぞれ最大15°。これによって夜間走行中のコーナリング時などに実際の進行方向を照射し、安全運転をサポートします。
<C200 コンプレッサーアバンギャルド、C250 アバンギャルド、C300 アバンギャルドS、C250 エレガンスに標準装備。C200 コンプレッサーエレガンスにオプション>
■コーナリングライト
アクティブライトシステムとともに採用したコーナリングライトも、夜間走行時の進行方向の確認を容易にするための備えです。40km/h以下でのヘッドライト点灯時、ウインカーやステアリングの操作に応じて進行方向内側の路面を照らし、夜間の交差点などで視認性を高めます。
<C200 コンプレッサーアバンギャルド、C250 アバンギャルド、C300 アバンギャルドS、C250 エレガンスに標準装備。C200 コンプレッサーエレガンスにオプション>
■ABS(アンチロック・ブレーキング・システム>とBAS(ブレーキアシスト>
ブレーキング時のホイールロックを抑え、ステアリング操作による障害物回避を可能にするためのABSとともに、BASを装備しています。BASは、ドライバーがブレーキペダルを踏む速度をコンピューターが認識し、その速度が基準値を超えると緊急ブレーキ状態であると判断。システムを作動させることでブレーキ圧を最大限にまで高め、より短い時間で減速するためのブレーキ作動をアシストします。
■ESP(エレクトリック・スタビリティ・コントロール)
コーナリング時に車の走行ラインがコーナーの外側に膨らんだり(アンダーステア)、内側に曲がりすぎたり(オーバーステア)、危険回避のための急操舵時にスリップしたりすることがあります。こうした状況を避けるために、ABSとエンジン出力の制御を統合的に行いタイヤのグリップ力が限界を超えない範囲で安定姿勢を確保するのがESP。ドライバーがコントロールしきれなくなる前の極めて早い段階で、安定した走行姿勢への回復を図ります。
■「止まる」機能の革新、アダプティブブレーキ
ドライバーがアクセルペダルから急に足を離すと急ブレーキの前兆と判断。ブレーキディスクとパッドの間隔を狭めて、素早く最大の制動力を発揮できるように備えます。そして雨天走行時には、ブレーキディスクとパッドの間隔を周期的に調整してブレーキディスクの水膜を除去し、制動距離の短縮化を図ります。さらに坂道発進時にはドライバーがブレーキペダルからアクセルペダルに踏みかえる際に起きがちな後退を防止するヒルスタートアシストも採用しています。
PRE-SAFE (プレセーフ)
事故が起きる可能性をあらかじめ察知して上院保護に備えるため、メルセデスが世界に先駆けて開発した安全技術です。
■危険回避のため急ハンドルや急ブレーキの操作をした際、安全装置の効果を最大限まで高めるため、次の機能を発揮します。
●電動シートベルトテンショナーの作動
PRE -SAFE専用の前席の電動シートベルトテンショナーを作動させて、乗員の身体をシートに引き寄せます。
●着座ポジションの強制復帰
衝突時に乗員の身体が前方に滑り込むことなどを防ぐため、助手席の背もたれと座面を適正な位置に向けて自動調節します。
<C250アバンギャルド、C300アバンギャルドS、C250エレガンスに標準装備>
●サイドウィンドウなどの自動クローズ
衝突時に乗員が車外に投げ出されることなどを防ぐため、サイドウインドウとガラス・スライディングルーフ*が自動的に閉まり始めます。
*ガラス・スライディングルーフは全車にオプション
アクティブライトシステム
コーナリングライト
ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)
アダプティブブレーキ(写真はC300アバンギャルドS)
RASSIVE-SAFE (パッシブセーフ)
PERFORM-SAFE(パフォームセーフ)で危険回避を図り、PRE-SAFE(プレセーフ)で万一の際にいち早く備える。そのうえで、起きてしまった事故からの安全性が、PASSIVE SAFE(パッシブセーフ)です。
■全方位からの衝撃に備える衝撃吸収構造ボディ
前面衝突への備えでは、衝撃エネルギーをより効果的に吸収できるようボディ前部の構造を最適化。ゆとりあるクラッシャブルゾーンを確保しています。また、衝撃の分散・吸収性を高めたフロントサイドメンバーやアルミニウム製の堅牢なクロスメンバーで強化したファイアウォールなどが、オフセットクラッシュ(左右にずれた部分的な衝突)時の衝撃をボディ全体に分散し、室内への影響を低減します。側方からの衝撃に対しては、高い強度と精度を実現したフロアパネルや車体側面のパネル構造、フロントシート下の強固なクロスメンバー、塑性の高い極超高張力鋼を使用した堅固な4層構造のBピラーなどにより、室内空間の変形を効果的に抑制。後方からの衝撃に対しては、衝突の影響を最小限に抑えるための燃料タンク配置、耐衝撃性に優れた閉断面型のリアサイドメンバーなどを採用しています。さらに、人や車など、衝突した相手への影響にまで配慮する「コンパティビリティ(共生)」の思想も採り入れています。
■ベルトフォースリミッター付シートベルトテンショナー
万一に備えてもっとも重要なのは乗員全員がシートベルトを正しく着用することです。そのためメルセデスでは、シートベルトの乗員保護性能を高める様々な技術を開発。前席と後席左右にベルトフォースリミッター付シートベルトテンショナーを採用しました。シートベルトテンショナーは、前面衝突時にベルトを瞬時に巻き上げ、乗員をシートに引き寄せることで乗員への衝撃を低減する機構。ベルトフォースリミッターはシートベルトテンショナーで乗員をシート側に引き寄せたのち、ベルトを瞬間的に適正レベルにゆるめ、身体を必要以上に締めつけることを防ぎます。
■NECK PRO(ネックプロ)アクティブヘッドレスト
万一の際に衝撃から乗員の頭部や頸部を保護するため、運転席と助手席にNECK PROアクティブヘッドレストを採用しました。これは、追突などによる後方からの一定以上の衝撃を受けるとヘッドレストが瞬時に前上方向へ移動する機能。乗員の頭部が後方へ反り返るのを防ぎ、頸部に加わる衝撃を低減するよう図ります。
■計8ヶ所のSRSエアバッグ
運転席と助手席のSRSエアバッグには、衝撃の大きさに応じて展開の程度を2段階に制御する機能を採用。前面衝突時の衝撃から一定の基準より軽度な場合は比較的ゆっくりと、より強い衝撃に対しては高圧で素早く膨張させることで乗員を保護。衝撃の程度に適したエアバッグの展開を実現します。
前席と後席のSRSサイドエアバッグおよびSRSウインドウバッグは、側方からの衝突に乗員の頭部や胸部がドアやウインドウ、ピラーなどに直接あたることを防ぐための備えです。また、助手席の乗員がいないときには、助手席のSRSエアバッグが作動しない装置を採用。さらに後席左右にはISO-FIX対応チャイルドセーフティシート固定装置を備えています。
POST-SAFE (ポストセーフ)
メルセデスでは、PRO-SAFE(プロセーフ)の一環として、事故後に備えるPOST-SAFE(ポストセーフ)についても追及しています。
■POST-SAFEでは、事故後の早期の乗員救出や二次被害の発生防止を図り、乗員や他の車の安全性を確保するため、ボディに一定以上の衝撃が加わった時に次のような備えをしています。
●燃料供給の自動カットオフ
燃料漏れによる車両火災を防ぐため、燃料の供給が自動的に停止されます。
●エンジンの自動停止
燃料供給の自動カットオフとあわせ、エンジンが自動的に停止されます。
●ハザードランプの自動点滅
事故の発生を後続車などがより明確に視認できるよう、ハザードランプが自動的に点滅を開始します。
●ドアロックの自動解除
事故車両からの脱出や、車外からの乗員救出ができるだけ早く行えるよう、ドアロックが自動的に解除されます。
●サイドウインドウの自動オープン
ドアロックの自動解除とあわせ、サイドウインドウが途中まで自動的に下降します。
衝突吸収構造ボディ
シートベルトテンショナー/ベルトフォースリミッター
NECK PRO アクティブヘッドレスト
SRSエアバッグ
Top Design Mechanism Safety Equipment Technical data
ー Mercedes-Benz C-Class Style ー