サイレンシングとは?

サイレンシングとは?

遺伝子サイレンシング機構は、酵母からヒトまで真核生物において幅広く保存された遺伝子発現抑制機構の1つです。一般的な遺伝子抑制機構は、発現を抑制したい遺伝子の上流に、特異的なタンパク質が運ばれてきて遺伝子発現を抑制します。しかし、サイレンシング機構は高次クロマチン構造と呼ばれる凝集したクロマチン構造を形成し、基本的には、この領域内に含まれる遺伝子は種類に関わらず発現が抑制されます。出芽酵母ではテロメア領域、性を決定する HMR、HML 領域、rDNA 領域がサイレンシングされている領域として知られています。