液体窒素療法

液体窒素療法

●液体窒素療法とは

・液体窒素療法とは、簡単に言ってしまえば<凍結>と<融解>を繰り返す治療です。

具体的には、マイナス196℃にも達する超低温の液体を綿棒などに染み込ませ、ウイルスに冒されている患部を急激に冷やす(低温やけど)ことで皮膚表面の異常組織を壊死させます。すると、壊死した異常組織下皮膚が細胞分裂をはじめるため、新たな皮膚が再生してきます。このように、凍結と融解を繰り返すことで基底細胞(表皮の一番奥にある層)に感染しているウイルス(つまりイボの芯)を徐々に上に押し上げイボの原因を絶つことから、<冷凍凝固療法>とも呼ばれています。


●液体窒素治療後の患部の症状

・液体窒素を押し当てた患部組織は、凍傷によって壊死するため、治療後、しばらくすると黒っぽく変色することがあります。また、低温やけどにより患部に水泡が見られたり、内出血を起こすこともりますが、いずれ黒いカサブタへと変化していくので取り除くことができます。そのため、無理に水泡などを潰すような行為(場合によっては、周囲に感染することもある)はやめ、必ず医師の指示に従ってください。

・ウイルス性のイボは基底細胞に感染していることも多く、皮膚表面の組織を壊死させる液体窒素療法では、一度の治療で完治するケースは稀であると思ってください。そのため、液体窒素療法は、定期的に複数回治療を続けることになります。