若手アメリカ研究者国際フォーラム

「アメリカの世紀とその行方」

The American Studies Foundation

International Forum for Early Career Scholars

若手アメリカ研究者国際フォーラム(公益財団法人アメリカ研究振興会助成)"The American Studies Foundation - International Forum for Early Career Scholars" は、日本と世界の若手アメリカ研究者のネットワークの構築を目指し、2017年に発足いたしました。本フォーラムは、その研究をこれから広く世に問おうとし、今後の活躍が期待される海外の若手研究者との交流を促進し、5年から10年先の研究動向を見据えながら、アメリカ研究のグローバルな発展に寄与することを目的とします。そのために、いま注目を集めつつある若手研究者を招き、研究成果についての議論を交わす場を設け、さまざまな分野における研究動向について認識を共有していくことを期します。

2017年3月

2022年度セミナーのお知らせ


本フォーラムでは、過去3回セミナーを開催し、将来のアメリカ研究を見据え、今後の活躍が期待される海外の若手研究者を招聘し、研究成果・研究動向についての議論を交わす場を設け、研究交流を促進して参りました。(2020年度、2021年度はコロナのため開催中止)

このたび最終年度の4回目となるセミナーを2022年12月17日(土)~18日(日)の2日間、国際文化会館(東京・六本木)で開催する運びとなりました。

(2022年度セミナー趣旨)------------------------------------------------------------------


今世紀になって経験した数々の劇的な世界情勢の変動を思い起こすとき、私たちは今あらためて「アメリカの世紀」と呼ばれた20世紀を問い直す必要 に迫られます。

本フォーラムでは「アメリカの世紀とその行方」(“American Century and Beyond”)を全体テーマとして掲げております。


今年度のセミナーでは、「アメリカの世紀を再考する」(Rethinking the American Century)をテーマとします。


研究報告セッションでは、国内外の報告者から提出されたペーパーを事前に参加登録者に送付・回覧し、密度の高い討議を2日間にわたって行います。

William Chou 氏(レーガン・インスティテュート)、Chrissy Yee Lau氏(California State University - Monterey Bay)、

高内悠貴氏(弘前大学)、影山優華氏(同志社大学・博士課程)計4名の若手研究者にご報告頂きます。


ブックトークセッションでは、2022年に単著を出版された3名の若手研究者、相川裕亮氏(広島大学)、長史隆氏(立教大学)、森山貴仁氏(南山大学)によるブックトークを行います。日本とアメリカの出版社で博士論文を単著として出版された経験についても語っていただきます。


登壇者のプロフィール詳細は、プロフィールページをご覧ください。


海外からの報告者はオンライン、日本側の報告者および一般参加者は対面形式で会場にご参集頂く形となります。(オンラインでの配信はいたしません)


参加登録・Registration

12月14日までに事前登録をお願いいたします。

参加登録フォーム・Registration Form

会場:国際文化会館「講堂」(東京・六本木)https://www.i-house.or.jp/index.html


アクセス:都営大江戸線:麻布十番駅 7番出口徒歩4分、東京メトロ南北線:麻布十番駅 4番出口徒歩7分、東京メトロ日比谷線;六本木駅 3番出口徒歩10分


*「Pre-circulated Paper Session」では、参加の条件として、事前にペーパーをお読みいただく必要があります。また当日は、海外からのオンライン報告者とのディスカッションを密に行うため、Zoomをインストール済みのノートパソコン、タブレット、スマートフォン等を会場にお持ちください。会場は無料 Wifi を完備しております。



12/17 (Sat.)

Morning Session (10:30 - 13:30): Pre-circulated Paper Session

Presenters

Chrissy Yee Lau(California State University - Monterey Bay)Zoom によるオンライン報告

"New Women of Empire: Gendered Politics and Racial Uplift in Interwar Japanese America."


Yuki Takauchi (Hirosaki University)

"Negotiating with US And Okinawan Patriarchies: Women’s History of the Koseki System in Occupied Okinawa"


Commentator:

Romero Isami (Obihiro University)

Afternoon Session (14:30~16:30): Book Talk and Roundtable Discussion

Yusuke Aikawa (Hiroshima University)

相川裕亮『ビリー・グラハムと「神の下の国家」アメリカ』新教出版社, 2022年。

Fumitaka Cho (Rikkyo University)

長史隆『「地球社会」時代の日米関係ー「友好的競争」から「同盟」へ 1970-1980年』有志舎、2022年。

Takahito Moriyama (Nanzan University)

Empire of Direct Mail : How Conservative Marketing Persuaded Voters and Transformed the Grassroots. Lawrence: University Press of Kansas, 2022.


12/18 (Sun.)

Morning Session10:00~13:00 : Pre-circulated Paper Session

Presenters

William Chou(Reagan Institute)Zoom によるオンライン報告

""So My Son Won't Be a Soybean Farmer": US-Japanese Trade, Diplomacy, and Learning in the 1970s and 1980s."


Yuuka Kageyama (Doshisha University, PhD Program)

"Transnational feminist peace movements to redefine security: International Women’s Network Against Militarism"

Commentator:

Fumitaka Cho (Rikkyo University)


Afternoon Session14:00~16:30):Conference for Early Career Americanists

Presenters

樋浦ゆりあ/Yuria Hiura(一橋大学 / Hitotsubashi University)

ムラトーたちの「痕跡」―アメリカ合衆国ヴァージニア州における人種保全法・出生登録・優生学運動とミックス/混血―


キョウ ヒョウイ/ Bingyi Gong (大阪大学 / Osaka University)

Marketing Computer to China: U.S. Computer export to China and Western Competition, 1972-1976


今井麻美梨 Mamiri Imai (立教大学 / Rikkyo University)

新共和国にふさわしい市民とは誰か―L. M. チャイルドの料理本にみる共和主義の味覚―


高橋茜 Akane Takahashi (東京大学 / University of Tokyo)

20世紀初頭のアメリカ合衆国におけるマルチエスニック農場労働運動: オーガナイザーの語りからよむ労働者の人種関係


エンヒバイヤル ノミンエルデネ/ Enkhbayar Nominerdene (筑波大学 / University of Tsukuba)

占領期日本における児童の移住に関する試論ーー「少年の町」と戦災孤児に着目して