児童発達支援は、児童福祉法第6条の2の2第2項の規定に基づき、障害のある子どもに対し、児童発達支援センター等において、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練その他の便宜を提供するもの(児童発達支援ガイドラインより抜粋)です。
あーもを利用する子にとって、あーもは家族以外の第3者と過ごす初めての場となることが多いです。スムーズに小学校生活をスタートできることを目指し、以下について段階的に取り組んでいきます。
・まずは保護者から離れても体調を崩さず落ち着いて日中過ごせるようになることを目指します。
・次にあーもに定期的に通う中で、1週間や1日の生活リズムを確立していきます。また、遊ぶ中で体力をつけたり、好きな遊びや得意なこと、適度な活動量を見つけていきます。
・1日の中で粗大運動・微細運動・集団遊びのいずれもできるようにプログラムを組んでいます。そして季節ならではの遊びを取り入れ、”プログラムを固定しすぎないこと”を大切にしています。
・プログラムの内容をスタッフが一方的にさせたりやらせたりするのではなく、事前に分かりやすく説明したり、先にやってみせたり、様子を見ながら取り組む順番を変えたりして1人1人のペースも大切にしています。
・ハビリテーション(リハビリテーション)の内容を踏まえ、遊びや日常生活動作の中で反復練習を重ね、「自分でできること」や「自分でやりたい気持ち」を増やせるように支援していきます。言語聴覚療法での内容を踏まえながら自分の気持ちを表現していく方法を探っていきます。
・そして、一緒に遊ぶ中でお友だちに興味をもったり、集団の遊びにも楽しく参加したりできるように支援していきます。
・新しいことにも挑戦していきます。挑戦するには信頼できる大人がそばについていることが大切です。やってみたら楽しかったという経験を積み重ねていきます。スタッフと一緒に自分の世界を広げていきます。
・あーもに慣れてきたら担当を固定せず、1日の中でもいろいろなスタッフと接し、遊べるように担当を組んでいます。特定の大人だけでなく、どのスタッフとも楽しく過ごせる、自分の力を出せるようになることが自信へ繋がり、就学後も活きてくると考えています。
・心身両面での成長の兆しを様々な専門領域をもつスタッフが捉え、ご本人や保護者にフィードバックすることで、育ちの援助を行います。
・「自分も好きで周りの人やお友だちも好き」という気持ちを育んでいきます。
入学前には利用者さま1人1人の得意な事やこれまで取り組んできた事をまとめた書類を、ご家族に確認していただいたうえで入学先の学校に提出しています。
あーもでの様子を見ていただけるように、学校の先生の見学も積極的にお受けしています。