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- 2025 -
2025/9/17【訂正】Our erratum to “Inter-species differences in wound-healing rate: a comparative study involving primates and rodents” has been published online.
Typographical errors only—no impact on the results or conclusions.
🔗 https://doi.org/10.1098/rspb.2025.1859
2025/5/22 【Media coverage 】ここれまでに多くのメディアで、創傷治癒に関する論文をご紹介いただきました。下記から派生した30以上の媒体に加え、時間の都合により取材をお受けできなかった新聞社・ラジオ局の皆様、個人でご連絡くださった皆様、そしてSNSで本件を取り上げてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
*2025/5/13 Corriere della Sera誌 (Italy)
Perché le ferite degli animali guariscono prima delle nostre? | Corriere.it
*2025/5/1 Radio Science News on BR24 Radio局 (Germany)
*2025/4/29 Deutsche Presse-Agentur社 (dpa) (Germany)
*2025/4/26 New York Times誌 (USA)
*2025/4/25 New Scientist誌 (UK)
2025/4/30 【出版】Proceedings Bの論文がNew York TimesのScience欄で紹介されました。Elaine Fuchs さんとDaniel Liebermanさんのコメントがついています。
Humans’ Wounds Heal Much More Slowly Than Other Mammals’
https://www.nytimes.com/2025/04/29/science/wounds-healing-speed-humans.html
2025/4/30 【出版】ヒトの皮膚の創傷治癒速度が、チンパンジーを含む他の非人霊長類より2倍以上遅いことを明らかにしました。この研究の重要な点は2つあります。1つは、ヒト以外の動物には最適な治癒速度がある可能性があることです。もう1つは、ヒトの遅い創傷治癒速度はヒト系統で獲得されたと推定されることです。
Matsumoto-Oda A, Utsumi D, Takahashi K, Hirata S, Nyachieo A, Chai D, Jillani N, Raymond M. (2025). Inter-species differences in wound-healing rate: a comparative study involving primates and rodents. Proceedings B, 292 (2025), 2025.0233.
オープンアクセスなので、自由にお読みいただけます。https://doi.org/10.1098/rspb.2025.0233
2025/4/1 本日より、琉球大学のメールアドレスが変わりました。旧アドレスでは受け取れませんのでご注意ください。
2025/3/29 【講演】日本学術会議公開シンポジウム「睡眠・冬眠と体内時計 〜生物リズムの進化から未来社会を考える〜」にて講演をしました。
2025/2/25 創傷治癒の論文が受理されました。
- 2024 -
2024/11/6 【出版】捕食者対策としては集団サイズの利点は多いのですが、GPSと3軸加速度計の記録から、ヒヒは他集団が同じ寝場所を利用する夜は睡眠が断片的で短くなることを明らかにしました。
Loftus, J. C., Harel, R., Ashbury, A. M., Núñez, C. L., Omondi, G. P., Muttinda, M., Matsumoto-Oda A, Isbell L. A. & Crofoot, M. C. (2024). Sharing sleeping sites disrupts sleep but catalyses social tolerance and coordination between groups. Proceedings B, 291 (2024), 2024.1330.
2024/6/11 【出版】行動生態学の研究ではバイオロガーの使用が一般的になっています。自動的に行動を分類するうえで機械学習が用いられますが、モデルトレーニングに利用するデータによって分類精度が影響を受けます。複数の行動からなる混合セグメントは除外されてきましたが、それらが10~15%以上の場合にはデータに加えたほうが分類精度が向上したことを明らかにしました。この結果はモグラネズミ、ミーアキャット、オリーブヒヒ、ホッキョクグマのデータを解析して得られたものです。
Resheff Y, Bensch H M, Zottl M, Harel R, Matsumoto-Oda A, Crofoot M, Gomez S, Börger L, Rotics S. 2024. How to treat mixed behavior segments in supervised machine learning of behavioral modes from inertial measurement data. Moving Ecology. https://doi.org/10.1186/s40462-024-00485-7
2024/4/12 【出版】苦みは有毒な食物を口にしないために重要な感覚です。オナガザル科霊長類10種の苦み受容遺伝子TAS2Rのレパートリーを解析し、彼らの食生活の系統進化を考察しています。
Hou M, Akhtar MS, Hayashi M, Ashino, Matsumoto-Oda A, Hayakawa T, Ishida T, Melin AD, Imai H, Kawamura S. 2024. Reduction of bitter taste receptor gene family in folivorous Colobines as compared with omnivorous Cercopithecines in Primates. Primates . DOI: 10.1007/s10329-024-01124-w
2024/4/1 日本学術振興会科学研究費基盤研究B(代表) に採択されました。
2024/2/16 NHK「はなしちゃお!」に出演しました。https://www.nhk.jp/p/ts/47NWJQ9RP7/blog/bl/pz9jbbjeYa/bp/pKxoWBr4V9/
- 2023 -
2023/11/8 【出版】ヒヒ集団にGPSを多数つけて、個体の位置を調べた論文が出版されました。
Suire A, Kunita I, Harel R, Crofoot M, Mutinda M, Kamau M, Hassel JM, Murray S, Kawamura S, Matsumoto-Oda A. Estimating individual exposure to predation risk in group-living baboons, Papio anubis.
Research Article | published 08 Nov 2023 PLOS ONE
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0287357
2023/10/1 日本学術会議連携会員(26期・27期)に就任しました。
2023/9/18 参加型市民科学に関する研究で、国際共同研究加速基金(海外連携研究)に採択されました。
- 2022 -
2022/2/16 【出版】ハイエナの論文が出版されました。近くオープンアクセス版も公開されます。
Matsumoto-Oda A. Bathing Behaviour in Spotted Hyenas (Crocuta crocuta) in Laikipia, Kenya: Two Observational Cases. Journal of East African Natural History 110 (2), 87-92, (15 February 2022) https://doi.org/10.2982/028.110.0202
‐ 2021 ‐
2021/11/29 ブチハイエナの論文が受理されました。
随時ポスドクを募集していますので、ご興味がある方はご連絡ください。
2021/7【出版】受理されていた論文を掲載しました。Kamau MW, Hassell JM, Milnes EL, Hayek L-AC, Mutinda MM, Harel R, Matsumoto-Oda A, Crofoot M, Yu JH, Zimmerman D, Murray S. 2021 (online) Point of care blood gas and electrolyte analysis in anaestetized olive baboons (Papio anubis) in a field setting. Int J Primatol
2021/10/8 日本人類学会ポスター発表「野生ブチハイエナ(Crocuta Crocuta)の耐暑戦略としての入浴行動」松本 晶子の引用文献はこちらから見られます。10/13までの期間限定です。
2021/10/5 【出版】共著論文がPersonality and Individual Differencesのonline版に掲載されました。オープンアクセスなので、以下から読むことができます。
Ryo Oda, Akiko Matsumoto-Oda HEXACO, Dark Triad and altruism in daily life
2021/6/1 【出版】朝倉書店から『進化でわかる人間行動の事典』が発刊されました。http://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-52305-8/
2021/3/16 「進化生物学による女性間の関係の理解-持続可能なジェンダーパリティにむけて」Zoom研究会を開催します。フライヤーはTwitterのほうにあげています。〆切3/13
2021/1/09 ポスドク研究員または技術補佐員を募集(1年間)
募集分野は、バイオロギング分野の経験がある人。興味のある方は、ご連絡ください。
- 2020 -
2020/12/18【出版】共著論文がAmerican Journal of Primatologyのonline版に掲載されました。
Alexandre Suire Lynne A. Isbell Laura R. Bidner Yushin Shinoda Munemitsu Akasaka Akiko Matsumoto‐Oda
Influence of rainfall on sleeping site choice by a group of anubis baboons (Papio anubis)
2020/9/30 名古屋大学GRLに応募していた研究集会助成が採択されました。
2020/3/16 京都大学 霊長類研究所 令和2年度共同利用・共同研究 に採択されました。
2020/2/1 フランスからAlexsandre Suire さんがポスドク として研究室に赴任しました。
- 2019 -
2019/10/19 短期研究従事者募集(4~5か月)週20~30時間。
募集分野は、コミュニケーション分析に興味がある人。簡単な英語とRができる方。興味のある方は、ご連絡ください。
2019/6/5 ポスドク研究者募集(2年間)
ポスドク研究者の募集分野は、群れ行動の分析と計算モデリングに興味がある人。
2019/5/15 HPをリニューアルしました
2019/5/13 【出版】共著論文が受理されました。
Isbell LA, Bidner LR, Omondi G, Mutinda M, Matsumoto-Oda A. in press. Capture, immobilization, and GPS collaring of olive baboons (Papio anubis) and vervets (Chlorocebus pygerythrus): lessons learned and suggested best practices. Am J Primatol
2019/4/1 日本学術振興会科学研究費基盤研究B(代表) 新規採択
人類学は、私たちヒトを理解しようとする学問です。人類学は複数の分野によって構成され 、文化人類学の分野は世界中に暮らすさまざまな社会や文化を持った人々の理解に焦点をあてています。生物人類学(または自然人類学 )と呼ばれる分野では、ヒトの体や行動や社会などの特徴を生物学的に説明しようとするものです。
生物人類学は、生物学と社会学とが結びついた学際的な研究分野です。この2つを結びつけているのが「人類進化」と「ヒトの生物社会的多様性」という2つの主要な概念です。
ヒトを生物学的に研究するうえでの代表的な対象には化石、遺伝子、霊長類があります。化石は体の形や動きを知ることに、遺伝子は他のどの生物と近いのかを知ることに適しています。ヒトは今から約700万年前に誕生し、かつては多くのヒトの仲間たちも地球上に存在していましたが、現在では私たちホモ・サピエンス1種以外は絶滅してしまっています。そのため、私たちの行動や社会といった形に残らないものがどのように進化してきたのかを知るには、私たちと同じ霊長類に属する動物と比較するという手法が有効です。なかでも、私たちヒトに近縁な大型類人猿(チンパンジー、ゴリラ、オランウータン)の知性に関する研究や、ヒト属が誕生したと考えられるサバンナ環境に生息するヒヒの研究が有名です。また、現生霊長類の多くは絶滅の危険にさらされています。野生下や飼育下の霊長類の研究からもたらされたヒト以外の霊長類の行動や環境についての知識は、将来彼らと私たちが共に生き残るのに役立つものだといえるでしょう。
生物人類学者の多くは、大学、博物館、NGO、高校、動物園などで教育と研究をおこなっています。
やりがいのある職業は、個人の人生を非常に豊かにします。 プロの生物人類学者の生活をとても刺激的にするものは、①質問と答えの発見という科学研究の楽しみ、② 研究成果を様々な方法で世界中のあらゆる年齢層の人々に伝える機会、③学生に教える(努力が必要ですが)やりがい、 ④世界中に開かれた研究室の外の「フィールド」調査(フィールド調査はアフリカ、南米、南アジアなどの地域から動物園など、どこでも行うことができます)。