長崎県対馬市は、日本と韓国の間に位置する島であり、対馬海峡を挟んで対馬海流が流れる地域です。島の面積は約708平方Km、海岸線延長は約915Kmに及び、リアス式海岸で入江が複雑に入り組む地形を有しています。この地形は豊かな漁場や多様な生態系を育む一方で、外洋から流入する漂流物が滞留・蓄積しやすく、年間で3~4トン 25メートルプール100杯分の海洋プラスチックごみの漂着が深刻な課題となっています。アクサポでは、それら漂着ごみの中でも、海中の漂流ごみや、海底に堆積している海底ごみではなく、海岸に打ち上げられたごみの回収に取り組みたいと考えています。
そして、この活動に関して、セブンイレブン記念財団の2026年度環境市民活動助成金に採択されました。まずは、この事業を実施する第一歩として、理事3名と立教大学名誉教授の阿部治先生とともに、2026年3月26日から29日の3泊4日で現地を訪れました。
立ち寄ったところ・出会った人
食害魚(アイゴ・イスズミ)が海藻を食べてしまう藻場で、効果的な駆除法を開発しロープで食害魚を区切りヒジキを植え付け守る再生活動をされている築城茂徳さん(対馬北部の鴨居瀬地区 藻場保全組織代表)に、対馬の藻場再生のお話をうかがいました。
(画像中央が築城さん)
満潮時に汲み上げた海水を太陽と風と、塩職人の指先の感覚だけでゆっくりと作り上げた、ミネラル豊富な100%の天然塩を作っている製塩所を訪問
対馬市役所にてレクチャー
「森・里・海に関する社会課題の縮図「対馬」の現状課題と持続可能なしまづくり」
対馬市未来環境部SDGs戦略課 副参事兼係長 前田 剛氏によるレクチャーを受けました。
対馬市役所表敬訪問 アクサポが今後取り組みたいことなどをお話させていただく機会をいただきました。
(前列左 一宮 努 副市長 前列左から4人目 比田勝 尚喜 市長)
クジカ浜見学
対馬市SDGs戦略課 副参事兼係長 前田 剛さん 同じく 主任崔春海さんにご案内いただきました。
目につくゴミは韓国からくる海苔の養殖用のポリタンク、中国の牡蠣漁やアナゴ漁の漁具など…ごみを流すことが海を汚染することはわかっているはずなので、漁業者が意図的にごみを流しているとは考えたくないが・・・。
日本のものも、東南アジア、ベトナム、インドネシア、インド、ポーランド、中東、ヨーロッパからも流れてきている。コンテナ船が海上で廃棄しているのか?
発泡スチロールは時間と共に細かく砕かれて、地層として体積している。
世界のプラスチックの生産量が20年で1.7倍に増加している。対馬だけの問題ではなく、消費者の意識や、企業の製品設計、法の整備等をしてゆかないと回復に向かわないことを、目の当たりにした。
藤井景心さん 横浜市在中中学2年生。
海洋プラスチック汚染に関する研究や啓発活動中。
総理大臣賞をはじめ、数多くの環境関連のコンテストや表彰を受けたり、様々なイベントで活躍しているスーパー中学生に偶然出会いました。
対馬野生生物保護センター https://www.torayama-twcc.jp/
ツシマヤマネコの保護活動の拠点として整備された施設。ツシマヤマネコは環境省のレッドリスト絶滅危惧種IA類に指定されていて、対馬にのみ生息する野生のネコで耳の後ろの白斑と太いしっぽが特徴で現在約100頭(推定)いると言われています。
「神宮自然農園」の神宮正芳さんご夫婦を訪問。
アスパラ・対馬米・養鶏・日本ミツバチの養蜂をご夫婦で取り組み、以前は「農泊」などで農業を通じた環境教育など、対馬の循環型農業を実践しています。お風呂は薪で沸かしています。
焼酎に蜂蜜を取った後の蜜蝋を漬け込んだ「みっちん焼酎」取れたてのアスパラ、のどぐろをおもてなしいただきました。
(画像左 吉野元さん 右 阿部治先生)
一般社団法人MIT(https://www.mit-tsushima.com/) サステナブルショップ「いきもの雑貨店」 対馬 市議会議員の吉野 元さんを 訪問し、比田勝地区の三楽寿司で懇親夕食会。
対馬の職人さんが作るオリジナル雑貨や、環境負荷を減らし対馬の自然共生を考える活動を実践中。
肴やえん(https://marutoku-suisan.com/food 丸徳水産) 犬束ゆかりさん
海藻を食い荒らし「磯焼け」を起こす原因と言われている厄介者「イスズミ」は臭みを持つため廃棄されていました。
そのイスズミを活用し、美味しい食材として未来を変える逸品にならないか?というテーマに取り組んでいる「そうすけプロジェクトhttps://www.marutoku-kitchen.com/」
美味しいメンチカツに仕上がっています。
丸徳水産 「海遊記」(対馬の海の体験ツアー https://marutoku-suisan.com/experience#kaiyuki )犬束祐徳さん
約2時間の体験プログラムでは、海上のサバの養殖場の見学、クロマグロの餌やり体験、海上の秘密基地「みずんな」では海上のアクアリウムの見学。原木シイタケ・日本ミツバチの養蜂の取り組みでいる無人の陸地を森のコースとして見学。
犬束ゆかりさんは肴やえんを運営し、丸徳水産の専務取締役であり、3人息子を育てたお母親。「海遊記」のプログラムの実行責任者でもある犬束祐徳さんは三男坊で、3人の兄弟、一家の家族全員がそれぞれの力を結集させて対馬の海のことを考え、宝物としての海を守り、海を最大活用して対馬の経済を回すことを実践しています。
対馬の小学校で校長先生 や教育委員会の学校教育課長を歴任され、ESDの授業実践を積み上げてこられた平山俊章先生に金田城跡をご案内いただきました。
金田城は、倭の国の7世紀には対馬は国防の最前線の地として、石塁・石垣を築いたとされる、謎の多い山城。
(画像左 平山俊章先生 画像右 阿部治先生)
● その他、お名刺交換させていただいた方々
対馬グリーン・ブルーツーリズム協会 (https://tsushima-gbt.com/)事務局長
一般社団法人対馬里山繁営塾 (https://www.satoyama-keieijuku.com/)代表理事
川口幹子さん
対馬のスタディツアーなどの体験ツアー等のコーディネート
一般社団法人 daidai (https://www.daidai.or.jp/)
代表理事 齊藤ももこさんイノシシやシカの野生動物のジビエや革製品 害獣対策の対策や、その体験活動