ミニ・シンポジウム
5月27日(土)15:30~17:00
1.認知症者と地域を“つなぐ”
~認知症バリアフリー社会実現に向けてOTができること~
シンポジスト 大塚 基永 氏(社会福祉法人ファミリー ハピネス五戸)
神保 直人 氏(合同会社くらしラボ)
座 長 椎名 滝太 氏(介護老人保健施設 平成の家)
認知症の人と地域を“つなぐ”ために、作業療法士はどんなことが出来るのでしょうか?
そのためには、認知症の人に対する国の施策を把握することが必要です。シンポジウムの前半は『認知症施策推進大綱』の要点をお話しします。また、認知症施策推進大綱に基づいて県士会地域社会振興部ではどんな活動を行ってきているのかを紹介します。後半のグループディスカッションでは、認知症施策推進大綱の5つの柱の1つである【認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援】について意見交換をします。認知症の人の社会参加は作業療法士の重要な任務です。作業療法士としてどの様に関わっていくべきなのか、またこれを実現するために、まずは皆さんが働いている環境でどのような知識・技術が必要となってくるのかなど皆さんと活発に意見交換したいと思います。企画提案者:椎名 滝太
2.当事者の想いとセラピストの思いを“つなぐ”
~当事者にとって有益な精神科作業療法とは?~
シンポジスト A 氏(株式会社B)
B 氏(社会福祉法人D)
阿部 真理子 氏 (一般社団法人愛成会 愛成会病院)
座 長 小山内 啓 氏(一般社団法人愛成会 愛成会病院)
抄録に関しては県士会から配付される学会抄録をご参照ください 。企画提案者:小山内 啓
3.頚髄損傷者と就労を“つなぐ”出会いと支援
シンポジスト
花田 猛 氏(社団法人慈恵会 青森慈恵会病院リハビリテーション部 助手)
佐々木 潤 氏(社団法人慈恵会 青森慈恵会病院リハビリテーション部 作業療法士)
川村 圭一 氏(平内町国民健康保険 平内中央病院診療技術部リハビリテーション科 作業療法士)
座 長
今井 春彦 氏(独立行政法人国立病院機構弘前総合医療センター)
頚髄損傷は障がいの重症度から職業自立は難しいと認識されてきた領域である。
今回のシンポジストは、15年前に起きた不慮の事故による頚髄損傷で、車椅子生活となった花田猛氏をお招きしている。花田氏は現在、青森慈恵会病院リハビリテーション部に助手として勤務されており「医療を受けた側」と「医療を提供する側」両方の視点から作業療法との関わりを経験された方である。花田氏には、受傷後から現状に至るまでの経緯、そして現在の就労状況を中心に「出会いと支援」のテーマでご講演していただく予定である。また、花田氏に対する訓練を担当した作業療法士の川村圭一氏、青森慈恵会病院作業療法士の佐々木潤氏を招き「頚髄損傷者に必要な作業療法」についてディスカッションも予定している。「頚髄損傷者」と「就労」を“つなぐ”ために、我々作業療法士に何が必要なのかを学ぶ機会としたい。企画提案者:今井春彦
4.施設と施設を“つなぐ”取り組みの紹介
シンポジスト 上原子 愛菜 氏(国立大学法人 弘前大学医学部附属病院)
平泉 彰 氏(介護老人保健施設 平成の家)
古川 裕介 氏(津軽保健生活協同組合 健生病院)
住吉 佳奈子 氏(財団法人黎明郷 弘前脳卒中・リハビリテーションセンター)
座 長 西村 信哉 氏(国立大学法人 弘前大学医学部附属病院)
新型コロナウイルスの拡大から早3年、以前は実技研修会や対面での情報交換が当たり前のように行われていた。そこでは普段の臨床では聞けないような話や多くの技術、仲間やライバルとの出会いがあった。現在、オンラインが普及し学ぶ内容は増加したが、対面でしか経験できない多くの“つながり”や学びが少なくなっている。今回、4施設のセラピストに各施設で行われている取り組みを発表して頂く。内容は各施設の特色のあるもので、どの施設の取り組みも明日からの臨床に役立つ有意義な内容である。参加される皆様には各施設の臨床を見学しているような経験をして頂きたい。オンラインでも勉強できる内容が多いが、対面で参加できる方は、各シンポジストとの交流や他参加者との交流を可能な範囲で行って頂き、施設同士、参加者同士の“つながり”の良さを経験して頂けると幸いである。企画提案者:西村信哉 行俊省吾
第34回青森県作業療法学会