■学校名
軽井沢風越学園
■代表者名
西村悠呂 (中2)
■他メンバー
渡辺朔次郎(中3)、関俐都(中2)、澤田康太郎(中3)、森武蔵(中2)、瀬間大晴(中3)、田中千尋(中2)、池田潤之介(中2)
■担当教員(指導者)
新井佑香、斉土美和子、遠藤綾、西村隆彦
馬と共に暮らしをつくる
■作品概要
これまで馬を通じて、たくさんの人たちや活動に出会い、様々な体験を通じて、馬が地域やコミュニティにもたらす可能性に強く惹かれています。これまでの経験や出会いを整理し、馬と共に暮らすことの意味を掘り下げたいと思い、この文章を書き、手渡して読んでもらえる本にしました。
僕の通う軽井沢風越学園では、マイプロジェクトの時間があり、馬を学校で飼えないか試行錯誤してきました。学校や地域コミュニティーの中で仲間を巻き込んで行くには「馬と共に暮らしをつくる」ことを一緒に味わっていくのが大切なのではないかと思い、みんなのやってみたい暮らしづくりと重ねています。
馬は、エネルギー、風景、仲間、居場所として、私たちの暮らしを豊かにしてくれる存在なのではないか。そのような「問い」をもとに、馬がいる暮らしと風景のある学校づくりを実践している現在地の記録です。
■探究の動機や目的
僕はただただ馬が好きで常に馬と過ごしていたいと思っていた。
馬と共に暮らしているたくさんの人の言葉を聞き、特に暮らしの中で働く馬に興味が湧き、馬ってそういう可能性があるんだと、馬の面白さをみんなに伝えたい。
そんな思いが自然と湧き出てきて、学校のマイプロジェクトとしておこなっています。
一人だけでは伝わらないし変わっていかない。どうすれば、みんなを巻き込んで馬と共に暮らしをつくっていけるのか、いつもそのことを考えています。
■探究の方法や内容
今まで、いろんな馬に出会いたいと思い、8年間かけてたくさんの馬や牧場や人に出会ってきた。馬のおもしろさや魅力を伝える難しさも感じていた。
いろいろと経験していく中で「馬と暮らしたい」という思いが生まれてきた。なぜ、馬と暮らすなのか、馬と暮らすことで何が起こると思っているのか。自分と馬との出会いを書き、今までの考えてきたことを整理し、一つの作品にしてみた。ぜひ、僕の中の変化や、だんだんと積み重なる経験を感じとってもらいたい。馬の面白さを伝える場として、風越学園で馬と暮らしていきたい。だがしかし、一人では難しい。だからたくさんの人に伝わることを目的とした冊子をつくった。
課題解決のための探究ではなく、これまでのことを整理して自分自身の経験を通じて伝えたいことを整理しエッセイを書くことに挑戦し、興味があるデザイン(Adobe InDesign)を使って、これまで出会った人これから出会う人にも手渡すことが出来る本づくりにチャレンジしました。
下記URLで、WEB上でも閲覧できます。
https://heyzine.com/flip-book/6ba2833dc1.html
■感想と今後の課題
今回を通して、「馬と暮らすとは」という僕の中の問いを整理し、文章に直した。文章にすることでたくさんの人に伝わりやすくなったと感じている。これから始めていこう、というときに「馬と暮らす」を伝える手段を作り、コミュニティを広げることができることが一番の達成感になった。
今後の課題
馬を飼った後、自分たちが目指す「馬と共に暮らす」ことに近づくことができるのか。というのが1番の課題だ。馬を飼うだけではおさまらない。共に暮らすという実感を得ないといけないからだ。暮らすということを追求していかなければならない。
もう一つの課題がある。風越学園という学校で馬と共に暮らそうとしている中で、たくさんの生徒やスタッフ、保護者に「馬と共に暮らしたい」ということを丁寧に伝える必要がある。こんなことが起きるよと全員がワクワクできるように伝え、一緒に作り上げていく必要がある。まだ僕たちだけのプロジェクトなんだという感じに外からは見えているはずだ。もっとみんなが参画して欲しいんだよというのを伝える必要がある。