■学校名
東京学芸大学附属高等学校
■代表者名
平戸華凜 (2年)
■他メンバー
なし
■担当教員(指導者)
なし
文学に見る馬の姿 -文化的意味と表現の変遷-
■作品概要
馬と文学の関係を探求したプレゼンテーションを作成しました。この発表では、馬が文学作品においてどのような象徴やテーマとして描かれているのかを明らかにすることを目標に、馬と人間の関わりを紹介しています。
まず、馬の歴史を振り返り、古代から現代まで人間と共に生きてきた背景を示しました。次に、文学作品における馬の描写を取り上げ、さまざまな作品での役割や意味を分析しました。特に、馬が持つ力強さや美しさが、どのように人間の感情や社会の構造を反映しているのかを考察しました。
馬の文学的な意味が現代社会においてどのように受け取られているのか、スライドを交え、参加者が馬と文学の関係について深く考えられるよう、興味を引く内容を展開しました。このプレゼンテーションを通じて、少しでも多くの人々が馬に興味を持つよう促進することを目指しています。
■探究の動機や目的
私の趣味は読書です。幼少期から本が好きで、高校に進学してからは通学時間を利用して本を読んできました。
先日読んだ「ねじまき鳥クロニクル」(村上春樹)と「夜の国のクーパー」(伊坂幸太郎)という本では、たまたまですが、馬が物語の中に登場していました。
しかし、同じ「馬」でも本の中での役割は大きく異なっていました。
そこで馬と文学の関係性に興味を持ち、文学という分野から馬を考察することで、より多くの人が馬に興味を持つきっかけを作れるのではないかと考えました。
■探究の方法や内容
「馬の歴史」や「馬の持つ意味」に関連した文献調査を行い、様々な本や論文に目を通しました。これに加え、実際に自分が読んできた小説や新たに読んだ作品の中から「馬」に関連する描写を徹底的に洗い出し、それらを分析しました。これにより、馬がどのように文学作品において描かれ、どのような象徴やテーマを持つかを探求しました。さらに、これらの調査結果を基に独自の視点から「馬の文学的意味」について分析を行い、馬が文学的作品において人間の感情や社会との関係性をどのように表現しているかを考察しました。
■感想と今後の課題
探究を行なったことにより、今まで何気なく目にしてきた「文学の表現の面白さ」というものに気づくことができました。「馬」という表現に注目しながら読むという経験を通して単にストーリーラインを追うだけではない、作品を新たな角度から楽しめる読み方に気づき、非常に興味深かったです。
今回の探究で、日本の馬と文学についてはよく知ることができたと思います。今後は海外の文学についても探究したり、文学というジャンルから少し変えて絵画や彫刻と馬の関係性を探ってみたりしたいです。
私は、馬と文学の組み合わせはこれまであまり注目されてこなかった分野であると考えています。そのため、文学の支持層が馬にも関心を持つようになることが、この探究活動の最終的な目標であると認識しています。今後も探究活動を通じて、少しでも多くの人々が馬に興味を持つよう促進できればと願っています。