甲辰
きのえたつ
鳳凰の風
甲辰 地道極マリ 天目指ス
きのえたつ じみちきわまり てんめざす
鳳凰の風
アメツチを織る
陰極まりて陽となり、陽極まりて陰となる。
鳳凰の風は、その間で、戦ぐ。
私たちは、大調和のために混沌からアメツチを織る。
※「鳳凰の風」は、博多織を十干十二支のリズムに合わせて未来と世界へ伝えるためのプロジェクトです。
甲辰(きのえたつ) :テーマ作品2024
甲辰は、2024年の干支。甲辰の年は、成功や成長のために努力を重ねることで大きな成果が得られる年。また、成功の芽が成長し、姿を整えていくという意味があります。「甲」は十干の1番目、「辰」は十二支の5番目にあたり、甲辰は、十干十二支の41番目。「甲」は、 命やものごとの始まりの意味。五行は「木」で、陰陽は「陽」。いずれ大木となる種が、硬い殻をかぶっている状態。まだ芽生えを迎えてなく、耐え忍んでいる状態。「辰」は、龍を意味します。十二支で唯一、実在しない動物。古代中国では権力の象徴。また、辰は「振」の意味もあり、「陽の気が動くことに伴って万物が振動し、草木が伸びて、活力がみなぎる様子です。
ユグドラシル
登龍門 とうりゅうもん
祝松 いわいまつ
祝蓮 いわいはす
花葛籠 はなつづら
襲金継かさねきんつぎ
源氏五柱 げんじのいつはしら
博多経錦御召祝蓮 はかたけいきんおめしいわいはす
博多経錦御召襲金継 はかたけいきんおめしかさねきんつぎ
使命
博多織の本質を伝える献上柄の 「独鈷」と「華皿」は、「払い」と「清め」の法具で、陰陽和合の象徴。また献上柄の名称は、江戸時代に五色の帯を献上したことに由し、これは五行思想。つまり、博多織は、陰陽五行を未来へ伝える織物。OKANOの社紋は、鳳凰の象徴。雄(陽)と雌(陰)が一対で、羽が五色の鳳凰は、陰陽五行を体現し、大調和の時代に現れる伝説があります。織ることは祈ること。混沌を極めた時代に陰陽五行の和合の精神と方法を伝え、調和した大和の時代を実現できるように、私たちは博多織の本質を伝えます。
OKANO 博多きもの制作所
皇室献上、内閣総理大臣賞受賞などを誇る創業1897年の博多織元。日本最初の禅寺「聖福寺」の袈裟やG20財務大臣・中央銀行総裁会議のネクタイを記念品として制作。2代目岡野武一郎は、博多織と佐賀錦を融合さた佐賀錦織を発明し「武一郎」ブランドとして一世風靡。伝統と革新を理念としたものづくりを追求しています。
千年工房
OKANO博多きもの制作所が手がける伝統的工芸品「博多織」ブランド。
岡野博一 HIROKAZU OKANO
OKANO博多きもの制作所5代目・プロデューサー
博多織の歴史を次世代に伝えるために「鳳凰の風」プロジェクトを開始。これまで、太陽・月・木・火・土・金・水、陰陽五行、風、縄文をテーマに創作してきました。少し間が空きましたが、2024年から、十干十二支の周期で「甲辰」をテーマに再スタートします。