源氏物語の木を題材としたタイトルを御神木とし、源氏香と組み合わせた。地紋には光源氏が咲き、源氏蛍が舞っている。
3点限定 残り1点
『源氏物語』の構成は、主題や構成に即して、第1部(1「桐壺」から33「藤裏葉」まで)、第2部(34「若菜上」から41「幻」まで)、第3部(42「匂宮」から54「夢浮橋」まで)の三部作としてとらえることができます。その中で草木の名称が付く「松風」・「賢木」・「柏木」・「竹河」・「紅梅」の題材にデザインしました。
平安時代の日本に生まれた紫式部による古典文学の傑作です。物語は光源氏とその周囲の人々の恋愛や生活を中心に描かれ、豊かな情感と精緻な心理描写を持つ。この作品は、世界最初の長編小説とも称され、日本文学の基石となっています。2024年大河ドラマ「光る君へ」。
ツバキ(椿):光源氏(ひかるげんじ)は、淡紅色地に紅色の縦絞りや白覆輪が入る牡丹咲き、散りしべ、大輪のツバキです。江戸時代後期の品種です。
枝変わりに源氏絞、紅牡丹など海外にも出ており人気のある品種です。
開花期:3月~4月
平安時代の日本の宮廷文化において愛された香遊びの一つで、五十四の段の名称を持つ「源氏物語」をモチーフにした香木の組み合わせで遊びます。参加者は燃やされる香の香りを楽しみながら、どの段の名前に関連する香りかを当てるゲームです。文学と香の融合が特徴的で、宮廷の優雅な遊びとして愛好されました。組香の一つで、5種類の香料を混ぜ合わせて相手に何を合わせたか当てさせるゲームです。 そして、その回答に使うのが「源氏香図」です。 「源氏物語・五十四帖」になぞらえて、この幾何学模様を「源氏香」と呼び、各図案のひとつひとつに「夕顔」「若紫」「花散里」といった名前があります
平家打倒の夢破れ、無念の最期を遂げた源頼政の思いが夜空に高く飛び舞う蛍に喩えられました。平家に敗れた源頼政が亡霊になり蛍となって戦うと言う伝説があり、「源氏蛍」の名前もここに由来しています。源氏蛍(ゲンジボタル)は、日本産最大のホタルで、コウチュウ目ホタル科に属する昆虫。体長は約1.5センチで、体は黒く、胸部は赤橙色で黒い十字紋があります。雌雄とも腹端に発光器があり、黄白色に光ります。
博多織の帯は、1976年6月に国の伝統的工芸品の指定を受けました。その後、2011年に着物地と袴も追加指定されました。博多織は、着尺をルーツに鎌倉時代に始まったとされていますが、明治時代から着尺の生産がほぼなくなってしまいい、帯が有名になりました。現在でも博多織の着尺は大変珍しく、その存在もほとんど知られていない大変珍しい織物となっています。
博多織の着尺・袴地の年間生産数(令和4年度)226点
博多織工業組合資料より
品種:付下訪問着
組織:博多経錦御召
意匠・設計:豊川勝典
配色:阿比留哲也
製織:
生産本数:3点
経糸本数:3,648本
全国的にも非常に珍しい「織の付け下げ着尺」です。このタイプの着物を作っているのはOKANOだけだと思います。付け下げは元々、フォーマル~セミフォーマルで着用する礼装向けの着物ですが、昨今は名古屋帯などを合わせてカジュアルダウンしてドレス感覚で着用する事も増えたTPOの応用が利く着物です。いろんな帯を合わせて様々なTPOでコーディネートを楽しんでもらえる様に、華美にならない様に「褐色(かちいろ)」で配色を施して凛としたモダンな雰囲気に仕上げています。この色は藍色よりもさらに濃い、黒色に見える色で、武家の間で「かち=勝ち」の読み方が好まれた縁起の良い色とされています。付け下げは染め・手描き等で制作するのが一般的ですが、この付け下げは博多織発祥の織物と言われている御召で制作しています。反物を見てバランスを見ながら染加工する通常の作り方と違い、どの位置にどういった大きさの柄を施すかを織る前段階で設計・デザインを完成させないといけないため、事前の緻密な計算・調整などの準備が必要になり、非常に手間が掛かる上に技術力が要求されます。そのため、こういった着物の制作に誰も手を出しません。更に、こういった繊細なデザインを活かすため、一般的に使用されている御召用の糸では無くOKANOオリジナルに配合した特別な糸を用いています。撚りなどに工夫を入れて、一般的な御召糸よりも細く、しなやかさを表現できる様に工夫しています。通常より糸数が多い織物なのに縮緬の様な柔らかさが出るOKANOならではの独特な風合いです