籠の中には龍が潜んでいる。大切なものを守るために葛籠は強さとしなやかさを兼ね備える。
完売
全通柄
全通柄
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「籠」の漢字は、「⺮」(竹の部首)と「龍」(たつ、りゅう)という文字を組み合わせて作られています。竹の部首は、その物の材質や形状が竹に関連していることを示しています。実際、多くの伝統的な籠は竹で作られているため、この部首の使用は直感的です。「龍」を使う理由は、籠の形状や構造が複雑であること、または籠の中に何かを「隠す」または「包む」という意味合いがあると考えられています。これにより、「籠」は文字として「竹でできた何かを包むもの」という意味を持つようになりました。大切な物を入れるという意味でもあります。
つる植物「葛」を編み作った日本の伝統的な籠や袋。荷物の運搬や収納に使われ、葛の強さとしなやかさで長持ちする特性があります。これは、日本の手仕事や伝統的生活様式を象徴する道具の一つです。
品種:名古屋帯
組織:重ね織
意匠:(設計)阿比留哲也 (配色)阿比留哲也 (調整)豊川勝典
製織:田中博子
経糸本数:7,800本
前々から製造チーム内で「花網代の新しい表現を...」と話し合っていた中で生まれた新柄です。花網代は、竹細工から着想されたデザインアイデアで、様々な竹細工を調べた中、新しいチャレンジとして、「斜格子デザイン」に挑戦しました。OKANOの網代は、他織元が作っている網代デザインと違って立体感を表現しています。実際の竹細工の様に、縞が重なった様に立体的に見えるデザインはOKANOの専売特許です。立体感を出しながら、更に斜め柄を織で表現するために、意匠デザインが非常に難航しました。また、製織に関しても通常の網代と違って注意するポイントが変わるので非常に苦労しています。迫力・重さが出ない様に、出来る限りシンプルに仕上がげる為に非常に拘った帯です。シンプルなだけに高い技術力が必要な帯です。