①予習(教科書を読む⇒プリントの穴埋めをする)をする。
②授業の中で予習時の理解とのずれがあれば訂正する。新たな知識があれば何と関連しているのかを意識しながら整理をする。
※必ず比較や整理などをして体系的に理解をすること。
③復習(授業の再現や問題演習など)を行う。
④抽象と具体を意識しながら受けること。
⑤幸福、正義、公正、効率、公平などの視点を用いて制度、政策、現象を考えること。
本日の内容を復習しましょう。
①授業内容を再現する、②問題演習を行うの2点を行ってください。模擬試験が1月に1回から2回のペースで入ってきますので、それぞれの目標を達成できるように知識を積み上げてもらえたらよいですね!
問題演習、特にマーク式の問題を演習する際には、必ず解答の痕跡を残すことを意識してください。つまり、解答の根拠を残すことです。
これを意識することで、以下のような効果があると考えています。
①思考力が身に付く
直観的な解答から、思考に基づいた解答に変わります。
②知識の定着
共通テストでは、大体が人物と業績や人物と著書、人物と思想を入れ替えて選択肢を作っています。それぞれの選択肢に対して正しい
内容を書き足すことで知識の定着が早まります。
③ポイントの理解ができるようになる
①や②を繰り返していく中で、よく問われているポイントがわかってきます。ポイントがわかってくると学習の優先順位を作ることができ
たり、重点的に復習するべき箇所がわかってきます。
先日の課題ではマーク式の問題を演習してもらいました。
解答の痕跡は残しましたか?なぜ、その選択肢が正解になるのかを考えながら演習をしてください。
①選択肢に含まれている用語の定義が間違っている(用語と定義が入れ違っているケースなども含む)
②原因と結果や時系列が間違っている
③人物と思想が入れ違っている
④抽象と具体が入れ違っている
これらを意識して解答の痕跡づくりを行いましょう。
この演習の仕方を繰り返していくことで、知識のより正確な理解やより正確な解答をすることができます。
5月1日、2日は早速全統マーク模試です。頑張りましょう!!
早いもので夏期講習前期が終了しました。
高校3年生の夏休みは皆さんの多くが社会のいずれかの科目に取り組んでいることだと思います。
そこで一言!
きちんとアウトプット=問題演習はしていますか?
用語をただ覚えるだけでは本番に合った演習ができているとは言えません。受験用問題集や模擬試験で問われているということは入試で出題されやすいということです。インプットとアウトプットのどちらにも皆さんは着手してください。
加えて、政経にのみ焦点を絞ると図表や文章などの読解問題に慣れておく必要があります。慣れておくとは、時間内に解けるようにする、問題を読んで、解くまでの道筋が立てられるようになることです。今回の講習では旧カリキュラムの「現代社会」の共通テストの問題を使用しました。政治、経済分野を問わず図表・読解問題が出題されていました。受講者はもちろん、今回受講していない人も解いてみてください。良い対策になります。
9月と10月は模擬試験がたくさんあります。
「そんなに模擬試験ばかりやっても、、、」と思う気持ちはわかりますが、少しだけポジティブな見方をすれば本番に近い体験ができるともいえます。新課程1年目の皆さんには先輩方とは異なり過去問がありません。過去問を解いて傾向と対策を考えるということがやりにくいのです。もちろん、大学入試センターが施行問題を作成していますので、ある程度の方向性がわかりますが、数をこなして自信を付ける、より細かな分析をすることはできません。
そんなみなさんに勉強の方向性を与えてくれるのが模擬試験です。模擬試験には次のような効用があると先生は考えています。
①その時点での定着度を確認することができる。
②入試本番を意識した問題に触れることができる。
③過去の自分や周りのライバルと比較をすることで自分の現在地とゴールが明確になる。
②について、特に過去問が存在しない皆さんにとっては本番に向けた対策を考える機会といえます。
模擬試験ばっかりで大変ですが、どうせやるならポジティブに望みたいところです!
頑張りましょう!!
国債は金利が上がると価格が下がる関係にある。このため、国債の先物を大量に売り建て、金利上昇で価格が下がった時に買い戻せば莫大な利益を手にすることができる。
すでに米国ではインフレ率が40年ぶりに8%を超え、国際的な金利上昇局面が始まっていた。日米の金利差を理由に円は135円台まで売られ、「ウクライナ危機」後の下落幅は20円を超えている。金利差を是正するため、日銀はいずれYCCを修正し、長期金利の上昇を容認するに違いない、と国際投機筋は読んだ。
……中略……
年明け2023年の1月、海外勢による国債の空売りが再び火を噴いた。
あれほど否定していたにもかかわらず、日銀が長期金利の変動幅を拡大したことで、市場の猜疑心と警戒心はピークに達していた。この調子だと1月17,18日に開かれる金融政策決定会合でYCCの撤廃さえあり得るとの思惑が広がり、国債先物に大量の売りが持ち込まれた。長期金利は13日から3営業日連続で新たな上限である0.5%を突破する。
追い込まれた日銀の金融市場局は、連日の指値オペで対抗し、直近に発行された指標性の高い10年物国債3銘柄をすべて買い占めるという究極の一手に打って出た。
『ドキュメント 異次元緩和-10年間の全記録』(西野,2023,岩波新書)より抜粋
【理解できますか?】
タイトルの「10年間」とは、黒田前日銀総裁の緩和政策の10年間という意味です。就任当初、「2」という数字を繰り返し持ち出して、市場に対して、インフレへの期待感を膨らませる意図がありました。文献からはその10年間の金融政策の趨勢や政策決定までの水面下でのやりとり、さらには黒田前総裁の人間臭い部分など様々なことがわかります。専門用語も比較的少なく素人の私でも読みやすい中身でした。皆さんはこの短い文章の内容を理解できますか。また、この文章のタイトルを一言でつけられますか?これまでの政治・経済の学習を成果を発揮して考えてみましょう。