■学校名
熊本県立八代高等学校
■代表者名
野元優音 (2年)
■他メンバー
なし
■担当教員(指導者)
遠山則子
引退馬の未来のために
■作品概要
現在、競馬は数多くのファンを抱え、毎年何千頭もの馬がテビューと引退を行っています。しかし、数多くの競争引退馬が、再就職先がなく、殺処分される現状があることはあまり知られていません。
私は「これは一つの社会問題である」と捉え、以下3つの活動を行ったものを記録しました。
①現在行われている取り組みについての調査
・・引退馬の預託施設などを訪ねたり、引退馬協会の方にインタビューを行ったりと、引退馬の現状について調査しました。
②繋養牧場にて、馬たちの世話の体験
・・馬たちの世話を実際に行い、仕事内容を知る。
③引退馬たちを助けるために、私個人ができること。
・・研究を通して考えたことをまとめ、そこから発展させました
これらについて、自分の体験や調査内容、考察を踏まえてレポートを作成しました。
たくさんの資料や、現場で働く方の貴重なお話も記載しています。
■探究の動機や目的
競争を引退した馬の多くが殺処分という結末を迎えていることについて知ったとき、馬のことが元々好きだった私はとても悲しく思い、
「どうしたらこの現状を変えられるのだろう」
と考え、研究を始めることにしました。
この探求を通してより多くの人に引退馬について知ってもらうこと、
馬を好きになってもらおうというのが、この探求の目的です。
(そのことがゆくゆくは馬を救うことに繋がってくれたらいいなと考えます)
■探究の方法や内容
・実際に引退馬が預託されている牧場や施設を訪れ、職員の方や訪れている人に話を聞く。
・実際に馬の仕事を体験し、引退馬への理解をより深めていく。
・自分で放送コンクールなどで自らの体験などを発表し引退馬を広める活動を行う。
・ピクトグラムなどの記号を作ったり、馬に関する創作物などをいくつか制作した。
・絵本の制作を行った。
■感想と今後の課題
今回の活動を通して、馬と人とのつながりについて考えたり、預託されている引退馬がいることで、どれだけの数の人が救われているのか。また、馬の牧場で働く人の思いや、仕事のやりがいなど、非常に多くのことを学ぶことができました。
そして、この経験を通して私が考えたことは、馬というのは人聞の暮らしに昔も今も変わらず不可欠なものだということです。用途が変わっても、人間とは切っても切りはなせない関係にある、まるで兄弟のような動物であると思います。
命の尊さや、命を扱う現場の人たちの思いなどを学ぶことができ、この経験を胸に、さらに、探求を発展させて行きたいと考えています。
課題点は、私自身の活動があまり実を結んでいないことです。
どうしたらみんなが馬に興味を持ってくれるのか、これからはその点を深く研究していこうと考えます。
・作品データ(Googleドキュメント) (16ページ)