スペシャルセッション

SP1: 着雪試験方法の現状と今後の展開(2)

  • キーワード:着雪風洞試験,着雪試験方法標準化

  • 代表コンビーナ:佐藤研吾(防災科学技術研究所)

  • 共同コンビーナ: 木村茂雄(神奈川工科大学),松下拓樹(寒地土木研究所),中村一樹(防災科学技術研究所)

趣旨

南岸低気圧に起因する降雪は豪雪地帯のみならず首都圏でも観測され、交通障害などの被害を引き起こす事例が増加している。特に湿降雪の場合は、高層構造物、鉄道・電力設備、樹木等に付着し、構造物の倒壊や着雪体の落下による物的・人的被害を引き起こす。そのため着雪現象のメカニズムの解明、そして対策技術に関する研究推進が急務である。一方、対策品の定量的評価手法や試験方法について規定がなく、その指標の必要性が求められている。本セッションでは、着雪対策技術の評価のための試験方法の現状について情報交換し、また防災科学技術研究所の主催した検討会で作成した「構造物の屋内着雪試験方法(案)」の紹介や国内標準化に向けた課題などについて議論する。

SP2: カーリングの科学 -ストーンが曲がるメカニズムの解明-

  • キーワード:カーリング,ストーン,曲がるメカニズム,ペブル

  • 代表コンビーナ:亀田貴雄(北見工業大学)

  • 招待講演者:検討中

趣旨

カーリングでは氷上でストーンを投げる際にストーンに若干の回転を与える。時計回りに回転させるとストーンは徐々に右に曲がり,反時計回りでは徐々に左に曲がる。28.3m先に設定された目標点(ハウス)ではストーンは約0.5~1.5m程度曲がる。ストーンが曲がる理由は一見簡単そうに思えるが,100年前から関連する論文が60編程度出版されているが現在でも定説はない。また,ストーンが曲がるカーリング場と曲がらないカーリング場があることが知られている。

このセッションでは,カーリングのストーンが曲がるメカニズムや関連研究について,最新の研究成果の発表を歓迎します。盛況に終わった昨年大会のセッションを踏まえて,さらに深い議論を目指します。