大瀬小・中学校では、今年度もたくさんの地域の方々に学校へ来ていただき、ゲストティーチャーとして子どもたちに貴重なお話や体験を提供していただいています。
子どもたちは、地域の方の知恵や経験にふれる中で、学びへの意欲を高め、ふるさとへの愛着を育んでいます。「地域とともにある学校」を目指して、学校と地域が手を取り合いながら、子どもたちの健やかな成長を支えていきます。今回は、大瀬小学校での活動を紹介いたします。
今年度も温かいご支援とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
4月30日 いざという時のために~大瀬小防災学習~
内子町危機管理班の泉さんに防災についての学習をしていただきました。
大瀬小学校は、土砂災害警戒区域になっており地震や大雨の時には警戒が必要で、地震や洪水の際には、避難場所や避難所に指定されています。
泉さんには、低学年児童にもわかりやすいようにクイズ形式で、災害が起きた場合の対応について教えていただきました。
5月20日 甘くて学びいっぱい!~徳山農園でいちごのひみつを発見~
5・6年生の総合的な学習の時間に、徳山農園を見学しました。
見学では、ビニールハウスの中に入り、温度や水の管理、病気を防ぐ工夫など、いちごづくりにかける思いをたくさん教えていただきました。また、実際に育ったいちごを試食させていただき、その甘さに子どもたちから「おいしい!」という声がたくさんあがりました。身近ないちごにも、たくさんの手間と工夫があることを学び、子どもたちは貴重な体験ができたようです。
5月22日 早く大きくなあれ!~さつまいもの苗植え~
2年生が生活科でさつまいもの苗植えを行いました。
地域のさつまいも農家の上田さんに苗を植えるこつや育て方を教えていただきました。
水やり、つる返し、雑草を取りなど、おいしいさつまいもを作るにはたくさんのお世話が必要なことが分かりました。
5月28日 どすこい!~相撲教室で大盛り上がり~
全校が参加して、相撲教室を行いました。
講師には、内子町相撲協会の泉さんをお招きし、すり足や四股といった基本動作から丁寧にご指導いただきました。基本の動きを学んだあとは、個人戦や団体戦による対戦形式で、白熱した相撲が繰り広げられました。
土俵の周りでは、友達同士で「がんばれ!」と声援を送り合う姿が見られ、応援にも熱が入っていました。
6月10日 地元農家に学ぶ果物づくりの工夫と努力 〜総合的な学習の時間〜
5・6年生の総合的な学習の時間に、尾形農園の尾形さんをお招きし、梨やぶどうづくりの工夫や苦労についてお話をうかがいました。本来は園地に行く予定でしたが、あいにくの天気のため校内での学習となりました。
尾形さんからは、病害虫対策、甘くておいしい果物を育てるための手間など、普段なかなか知ることのできない貴重なお話をたくさん聞くことができました。果物ができるまでの苦労や、農業にかける思いに、子どもたちは真剣に耳を傾けていました。
「5年次もよろしくお願いします!」
令和7年度がスタートし、コミスクの活動は5年目に入りました。多くの方々のご協力により、軌道に乗りつつありますが、さらなる充実、発展に期待しています。今号では、3月10日に大瀬中学校で実施した未来塾(第7弾)について掲載します。
講師:内子地区在住…6年間の企業勤務後、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(東京)に入局。発展途上国の支援や、人権、子どもの権利についての啓発活動、国や自治体への働きかけをされている。内子町には、2015年に移住。東京には月に数回通っているとのこと。このような仕事に就くきっかけは、弱い立場にある人や国への関心が強かったからとの弁。
〔講義〕
「違いを受け入れ、共に生きる社会に向けて」
世界の子どもたちを取り巻く課題:例として、13歳で結婚させられる子ども、10人に1人しか学校にいけない最貧国の子どもたち。6人に1人は、戦争や内戦地域に住んでいる。
〔仲間探しゲーム〕
額につけたシールの同色の者でグループをつくる。多数派になることの優越感や、少数派になることの疎外感を体感する。一人になってしまった生徒の感想は・・・やはり不安!
〔グループワーク〕「違いを認め合い、差別のない社会をつくるために、自分たちができること」について考える。
※各グループの発表より
・全校で差別などについて考える時間をつくる。
・いろいろな考え方を知り、提案できる場をつくる。
・相手の意見を否定から入らない。
・接点のない人とも関わる。 ・相手のよいところ探し。
・対話! ・交流! ・学びの積み上げ! 等々
38回におよぶ人権まつりを継承する中学校だけあって、人権意識は高く、提案もあれこれと出ていました。具体的な行動に向けて学びを継続し、人としてのアップデートを図りたいものです。子どもたちでだけでなく、もちろん大人たちも!