研究室同窓会 兼 8号館実験室見納め会
◆経緯
川越キャンパスには,2027年に新しい環境系の学部ができます.そのための新棟も建設されます.分野も違うので直接は関係ないよなぁと思っていたら,新棟を建てるために,制御研の実験室がある建物を壊すと...え,冗談でしょ?と思っていたら,冗談ではなかった.
「2025年4月から建物を解体しますので,引っ越ししてください」と夏ぐらいに言われた.が,どこへ?結局,引っ越す先が決まったのは秋だったように思う.
当然,新しい建物への引っ越しではなく,古い建物で,なおかつ微妙に狭くなる...気分が全く上がらない引っ越しです.良いことは,エレベータがあることでしょうか.
秋ごろのリクルートで来校してくれた卒業生とそんな話をしていたら,「この建物も見納めか」と卒業生がつぶやきました...あぁ,そうだ,見納め会(と同窓会)をやろう,と思い立った.
前回の同窓会から10年経ったし,私も勤続20年だし,ちょうどキリもいい.
◆引っ越し準備
最初,事務局の担当者から「引っ越しは,学生に手伝ってもらって何とかなるのでは?」なんて言われまして...そんなわけあるかっ(-"-)ということで,実験室を見に来てもらいました.見た瞬間に担当者も「業者に頼みます」と即決.そりゃそうだ.棚も机も,そして書籍を含めた荷物もたくさんあるし,そして実験室はエレベータがない建物の4階にあるのだ.
そんなわけで,卒論発表が終わった直後,引っ越し業者に運んでもらうべく,実験室にある様々なものを箱詰めする.これは,当然,私一人ではできないので,卒業する学部生・院生総出で,卒論発表会翌日から3日間で実行する計画を立てた.しかし,3日間で何とかなるのか?と若干,不安だった.
が,当日,院生が棚に番号をふったりして,ものすごく手際よく学部生に指示.気づけばその日の15時ごろにはほぼ箱詰め完了.すごいな.東洋大生.
あとはこまごま...翌日は机の配置を変えたり,週末の同窓会にむけての買出しなどの準備.ほんと,手際がすごく良くて感心した.
◆卒業生への連絡
一方で,同窓会を開催するにあたり,卒業生への連絡をどうするかという問題があった.案外,卒業生の連絡先を知らないことに気づいた.当時聞いたものもフリーのメールアドレスだったりするし...
そこで,大学の同窓会室に連絡して名簿を貰った.けれど,メールアドレスが分かったのは卒業生約140名のうち,60名ちょっと.
数名は会社のメールアドレスに送ったら,宛先不明で戻ってきたりしました.残念.
それでも30名を超える卒業生から出欠の連絡が戻ってきました.すごい.
◆当日(2月8日)
仕事が忙しかったり,当日の病欠があったりしましたが,約20名の卒業生が参加してくれました.
在校生と合わせて30名の同窓会となりました.
ほんとに久しぶりの人もいて,とても楽しかったです.
順調に経験を積んでいる人,希望の部署へ異動になって楽しそうにやっている人,転職してステップアップした人など,それぞれが様々な道を歩み,そのときどきで決断をしてきたんだなぁと改めて思いました.
学年もバラバラで,院生を通じて辛うじて前後が分かるという感じだったりするのですが,皆,楽しそうに交流していて良かったです.コミュニケーション能力高いね.
皆さんに学生時代の思い出とかを話してもらったのですが,「卒論一カ月前に,先生に結果が何もないけど卒業できるの?と言われて焦った」なんて話も.皆,同じ研究室なので「あぁ,わかる」みたいな爆笑が起きていました.修士で良い結果を出した卒業生でしたし,私はすっかり忘れていました.まあ,笑い話になっていて良かったです.
引っ越しで,捨てる予定の装置とか,自分たちで持っていくために並べてあるロボットなども見てねと言ったら,皆さん見学してくれて,思った以上に思い出話に盛り上がりました.皆さん,懐かしかったみたいです.
そんな感じで,あっという間に3時間半が経過していました.
◆感想
卒業生がそれぞれ社会で活躍して,充実した日々を送っている話を聞かせてくれることは,とても嬉しく思います.
これは企業研究所の研究者ではなく,大学教員になったからこその喜びだと思います.
日々の学生指導に,ちょっと切れかけたり諦めかけたりすることもありますが,そんな大変さを一気に忘れます.今後も頑張ります.
今回,残念ながら参加できなかった卒業生の皆さんとも,またの機会に会えると良いですね.