障がい学生に出会ったら
車イスの人に出会ったら
困っている様子を察した時は声をかけ、どのような介助が必要か聞きましょう。エレベーター使用の際は障がい者の方を優先してください。
(1)押し方
1)車イスの後ろに立ち両手でハンドグリップを深く、しっかり握る。
2)回りに気をつけてゆっくり押す。
3)止まるときは必ずブレーキをかける。
(2)段差を上がる・すきまを越えるには(キャスター上げ…車イス前向き)
1)ステップバー(下の支柱)を踏みハンドグリップを押し下げ、キャスター(前輪)をうかせる。
2)ひざと腰を軽く曲げバランスをとり、キャスターを上の段にのせる。
3)後輪を押し上げる。
※段差を下りるには、車イスを後ろ向きにして後輪から下ろす。
(3) 坂道
1)上り坂では、車イスを後ろから少し体を前傾して、一歩一歩しっかり押す。押し戻されないようにする。(車イス前向き)
2)緩やかな下り坂では、両手を身体に引きつけるようにして、ゆっくり押す。長い下り坂は勢いがつきやすいので、足を踏ん張って、ゆっくり押してください。(車イス前向き)
3)急な下り坂では、後ろ向きで、車イスを押し上げるような姿勢で、足を踏ん張りながら一歩一歩ゆっくりと下がる。ブレーキを軽くかける。(車イス後ろ向き)
目の不自由な人に出会ったら
困っている様子を察した時は、「手伝いましょうか」と声をかけてください。別れ際に、「じゃあ、気をつけて、さようなら」等と声をかけましょう。
(1) 初めて会ったとき
「こんにちは、○○です」と声で挨拶。その後、握手すると、相手がどこにいるのか、どのくらいの身長かがわかって、ちゃんと相手の方を向いて話をすることができます。
(2) 一緒に歩くとき
肘や肩を貸します。肘や肩につかまって歩くと、目の不自由な人がちょっと後を歩くことになるので安心です。背中や肩を後ろから押したり、杖や衣服を引っ張ったりするようなやり方は、危険です。階段ではいったん立ち止まり、「階段があります。昇ります」とか、「階段があります。降ります」と声をかけます。また、曲がるときにも必ず声をかけましょう。
(3) 椅子に座るとき
椅子がどこにあるか、背もたれに手を添えます。後ろから、肩を押さえたり、腕を抱えたりする必要はありません。
耳の不自由な人に出会ったら
まずは、正面を向いて、わかりやすいように大きな声でゆっくりと、話すことです。たいていそのようにすれば言いたいことは通じます。
(1) 手話
指・手の形と動きで「意味」を表現して会話する方法です。また、指文字と呼ばれるひらがな文字を指で表現して会話する方法があります。
(2) 口話・読話
自分から話し、相手の口の動きを読み取ることで会話する方法です。会話するときは、口の動きがわかるようにお互いに正面に向き合ってから、単語を区切ってはっきり話すことが大切です。
(3) 筆談
伝えたい内容を紙に書いて示す方法です。この方法は、ほとんどの人が今日からでも始めることができます。
身体に障がいをもった学生の中には、多くの友人に支えられ学生生活を過ごしている人もいますが、障がいの種類によっては、理解が得られず悩んでいる人もいます。一人ひとりが同じ大学に学ぶ仲間として、ともに歩み、学ぶ、といった関係を築いていきましょう。