特別展「哲学者の晩年 ー井上円了 東アジアをゆくー」
「東去西来、南船北馬、雲栖霞宿、嘯月吟花」
(東へゆき西から来て、南では船に乗り北では馬に乗りゆく。雲にすみ霞に宿り、月にうたい花に吟ず。) 井上円了『南船北馬集』第1編、1908年
昨年度、当館では、特別展「哲学者の青春─井上円了 哲学館創立までの軌跡─」を開催し、哲学者・井上円了(1858-1919)の若き時代を追いました。今年度の特別展では、晩年期を中心に、円了の後半生の活動にスポットをあてます。
1906年(明治39)、哲学館大学(現東洋大学)学長を退任した円了は、自身のライフワークといえる全国巡回講演(巡講)を再開し、この活動に傾注していきました。全国巡回講演は、民衆教育とみずからが取り組む教育事業への寄付金募集を目的として、全国津々浦々をめぐり、哲学や宗教、教育、妖怪、道徳など、幅広いテーマで講演会を開催するものでした。講演地も日本国内に限らず、東アジアの各地でも盛んに開催されました。奇しくも、円了の人生最後の講演地にして終焉の地となったのが、中国の大連であることは、その事実をよくあらわしているといえるでしょう。
当館では、2022年度に特別展「鉄道は哲学者を乗せてゆく─東洋大学創立者・井上円了の講演旅行─」(コロナ禍のため学内限定公開)を本学アジア文化研究所と共催して以来、円了の東アジアでの旅の実態を解明すべく、同研究所と協力して資料調査を行ってきました。今回、その成果にもとづき、円了が人生後半から晩年期にかけて行った東アジア各地での視察・講演旅行を通観し、最後の旅となる1919年(大正8)の中国旅行へといたる過程を明らかにします。
2026年10月19日(月)~12月19日(土)
井上円了記念博物館
東洋大学井上円了記念博物館 展示室
〒112-8606 東京都文京区白山五丁目28番20号
東洋大学白山キャンパス5号館1階
TEL.03-3945-8764(博物館直通)
*電話は担当者不在等により、つながらない場合があります。
月曜日~金曜日 9時30分~16時45分
土曜日 9時30分~12時45分
日曜、10/30(金)~11/3(火・祝)、11/23(月・祝)、11/28(土)
*12/6は臨時開館。
*詳しくは、Webページの開館カレンダーをご覧ください。
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学芸員養成課程「博物館実習II」パネル展示
「白山まちあるき百物語 ー町・人・妖怪をめぐるー」
開催期間:2026年10月19日(月)~11月6日(金)
会場:東洋大学井上円了記念博物館展示室前(ロビー展示エリア)
企画:岩下哲典(博物館実習担当教員/文学部史学科教授)