海士町・地域創生マスター・プログラムは、島根県隠岐郡海士町(あまちょう)を主なフィールドとして、地域づくりの実践と、国際地域学専攻(博士前期課程)における学修・研究を組み合わせた全国でも珍しい実践型の修士プログラムです。
「地域創生マスター」という名称には、二つの意味が込められています。
一つは地域実践の現場での活動を通じて、既存の専門分野にとらわれずに課題解決に取り組む力を身につけた「達人(マスター)」。もう一つは、その成果を学術的に整理・体系化できる「修士(Master)」です。
本プログラムを通じて、ローカルとグローバルの両方の視点を養い、国際的な視野をもって地域課題の解決に主体的かつ専門的に取り組む力を身につけることを目指します。
【プログラムの特徴】
✔ 地域おこし協力隊として地域実践に参加
✔ 海士町をフィールドに研究を実施
✔ 実践経験を修士論文に結びつける
✔ 遠隔履修により地域実践活動と大学院での学びを両立
✔ 休学なし、2年分の学費で3年間の在籍可能(長期履修制度を利用)
海士町は、人口約2,300人の町で、本土から約60キロ離れた島根県隠岐諸島に位置しています。「島は社会の縮図」という理念のもと、財政難や少子高齢化、人口減少といった課題に向き合いながら、教育魅力化プロジェクトをはじめとする独自の地域づくりに取り組み、全国的な注目を集めてきました。町のスローガンは「ないものはない」、すなわち「ないものはなくていい」「大切なものはすべてここにある」です。現在は「ないものは作り出していこう」という方向にも展開し始めています。
2020年に始まった、人の「還流」を目指す「大人の島留学」制度は急速に広がり、現在では年間約200名の20代の若者が、海士町を含む島前地域で多様な地域活動に携わっています。こうした取り組みは、他の自治体にとっても参考となるモデルとして評価されています。
海士町は、人口減少・少子高齢化・財政難といった、日本社会が直面する課題に最前線で向き合ってきた地域です。町ぐるみで地域づくりに取り組み、教育や産業、移住促進などの分野で新しい挑戦を積み重ねてきました。その実践は全国から注目され、「挑戦先進地域」として知られています。そこで得られる知見は、日本各地の地域づくりの現場にも応用できる力となるはずです。
本プログラムでは、海士町での地域実践と大学院での学びを往復しながら、自らの研究テーマを深めていきます。学生は地域おこし協力隊として地域の活動に携わりながら、地域の課題に向き合い、その経験をもとに研究を進めます。
実践と学問を往復する3年間の学びが、このプログラムの大きな特徴です。地域実践と修士論文を一体化し、遠隔履修により、柔軟な学修設計が可能です。
【1年目】 地域おこし協力隊として地域づくりの現場へ
海士町をフィールドに、地域の方々と協働しながら実践的な地域づくりを学び、調査・研究テーマを深めていきます。授業・研究指導はオンラインを活用して受講します。
【2年目】 海士町での地域実践の深化または海外の現場へ
1年目の地域実践をさらに深めていきます。なお希望者には、2年目に、海士町とJICAとの連携協定に基づく国際協力の現場や、自治体間協定に基づく他地域での活動に取り組む機会が用意されています。
【3年目】 国際地域学専攻での履修と修士論文提出
地域実践で得た経験や知見を学術的に整理・統合し、地域づくりに関する理論と実践をつなぎながら、修士論文としてまとめていきます。
➢ 修了要件30単位のうち、1~2年目の遠隔履修で18単位、3年目に専門科目を含めて12単位取得が目安になります。
➢ 学内進学の場合、大学院入学前にリサーチスキル科目などを先行履修することを推奨しています。
【海士町での具体的な仕事内容】
海士町での活動は、大きく次の2つに分かれます。
① 事業所に所属して行う業務
役場、福祉、医療、建設、住宅、水産、農業、観光、教育など、海士町の地域づくりを支えるさまざまな分野の現場に関わります。
② 特定のテーマに取り組むプロジェクト活動
地域課題の解決に向けて、地域の方々と協働しながら企画や調査、実践的な活動に取り組みます。
具体的な活動内容は、応募者の研究関心や専門分野と、海士町の地域課題や仕事の内容をすり合わせながら決定します。学生一人ひとりの関心や研究テーマを踏まえながら、地域での実践と大学院での研究がつながるよう活動内容を設計します。
※地域創生マスター・プログラムへの参加は、8月入試・翌年4月入学のみに限ります。
7月上旬 東洋大学大学院 入学試験出願期間
8月末 入試(入試種別:一般・社会人・学内推薦)
9月初旬 東洋大学大学院 合格発表
10~11月 海士町による地域おこし協力隊選考
翌1月 長期履修制度の申請
翌4月 大学院入学&海士町での活動開始
※ 本制度を希望する方は、必ず出願前に下記問い合わせ先( mlrds_rrm@toyo.jp )にご連絡ください。
※ 入試に関する詳細は、大学院入試サイトをご確認ください。
学費に関してはこちらをご覧ください。
本プログラムは所定の手続きを経ることによって、長期履修制度(2年分の学費で3年間の在学が可能)の利用が可能です。
海士町等での地域実践活動中は、勤務時間に応じた給与と住居支援が提供されます。
自治体・地域関連団体、国際協力・地域開発分野、民間企業(地域連携・CSRなど)、博士後期課程進学などが考えられます。
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