DX(オンデマンド型授業など)の活用
東洋大学大学院では、DX(オンデマンド型授業など)の活用を積極的に推進しています。
DX(オンデマンド型授業など)の活用
1.東洋大学の教育DXの概要 -学修者本位の教育の実現を目指して
東洋大学では、教育DX推進基本計画を2021年1月に策定して、5つの計画を中心に様々な取り組みを実施しています。なお、東洋大学の教育におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)は、単なるデジタル化を進めるのではなく、「学修者本位の教育の仕組みを重視して、『知』が交流し、創造される『学び』もたらす改革」と位置づけています。
※詳細については教育DXのページをご参照ください。
2.非対面授業の定義と本学における単位認定の考え方
非対面授業の制度上の位置づけですが、文部科学省によれば、90分×15回の授業の場合は、半分を上回る回数の8回以上を「非対面」で行う授業のことになります。この非対面授業の取得単位数ですが、学部では60単位までと制限がかけられています。なお大学院の単位数制限は設けられていません。
東洋大学では、対面の授業の単位、非対面の授業の単位を区別するために、対面授業の単位認定をする科目を「対面単位認定科目」、非対面授業の単位認定をする科目を「非対面単位認定科目」と称して履修登録や成績管理を行っています。
〇同時双方向型授業(テレビ会議方式による授業):
テレビ会議などによる遠隔教育システム(離れた場所同士で映像や音声などのやり取りを行うためのシステム)を利用して、離れた学校や教員等と非対面でつないで行う授業。
〇オンデマンド型授業(授業教材の配信方式による授業):
動画やスライド等の授業教材の配信により行う授業。学習の曜日・時限を固定的に設定せず、定められた授業時間以外の時間を使う場合もある。本学では、文部科学省の規定を踏まえて、①毎回の授業教材(課題を含む)の配信と当該授業教材の学習をした学生の確認、②電磁的方法による質問等の受け付けや意見交換の機会の確保、③提出された課題に対する評価の電磁的方法による毎回のフィードバック、の 3 つを要件としている。
★コラム 本学における対面・非対面授業の体系的整理の考え方
授業の実施形態は、対面授業と非対面授業に分かれます。また、非対面授業の種類(実施形式)には、2つのタイプがあります。テレビ会議方式で行う同時双方向型授業と、授業教材の配信方式で行うオンデマンド型授業です。
制度上は、このような分類体系になりますが、授業の実質的な学修効果などから考えると、開講曜日時限を定めて実施する「対面授業」と「対面授業を補完したり代替したりする同時双方向型授業」、開講曜日時限を限定的に定めずに実施することが可能な「オンデマンド型授業」に大別できるものになります。
※参考 同時双方向型とオンデマンド型の開講形態の違い
※授業はオンデマンド型であるが、期末試験などは対面で実施、というバリエーションもあります。その場合は、他の授業科目の試験の曜日時限と重複しないように、あらかじめ「曜日時限」を設定しています。
3.本学におけるオンデマンド型授業の具体的な活用例
東洋大学におけるオンデマンド型授業の活用例は、大きく3つに分けられます。
一つ目は、15回のすべての授業回をオンデマンド型で実施して、その授業科目を非対面単位認定科目とする方法です。場所や時間の制約から解放されるとともに、繰り返し学習などができるようになり、学生の学習方法の自由度が大きくなりました。また、教員は、ゼミや論文指導などの対面で行うべきことにエフォートを集中できるようになりました。
二つ目と三つ目は、対面授業での活用になります。学部の正課の授業では、対面単位認定科目であっても、最大で7回までの授業回をオンデマンド型で実施することができます。これまでは、台風の襲来などの災害発生時や公務出張時には休講にしなければなりませんでしたが、オンデマンド型授業で代替したりしています。また、反転授業や事前・事後学習などに活用している場合もあります。
※本学における対面・非対面授業数(2022年度実績)
4.オンデマンド型授業の運営方法や学修効果の調査研究を推進
(1)オンとオフのベストミックスを追求するための特別プロジェクトの実施
新型コロナウイルス感染症のまん延を受けて、非対面授業の実施が余儀なくされましたが、東洋大学では、そこで得られた知見や経験を活かし、デジタル技術を積極的に取り入れた「学修者本位の教育の実現」や「学びの質の向上」を図るため、非対面授業と対面授業のベストミックスに取り組んでいます。
教員の謦咳に触れることのできる教室での対面授業でしか成し得ないことも多いですが、オンデマンド型授業や同時双方型授業の実施を通じて、学生からは「繰り返し学修できる」、「質問がしやすい」などといった好意的な意見も多くありました。このため、東洋大学大学院では、ポストコロナ時代の高等教育における教育手法を確立するために、学長施策の教育力強化特別予算により、様々なガイドラインの整備や先進的なノウハウをとりまとめるための実証的な事業を実施しています。
※「オ-プンかつ多様なハイフレックス学修」の推進事業の概要
今は先行きの予測が難しい変化の時代にあり、文理融合型の知識・論理的思考力等を伸長させる体系的な大学院教育(高度教育)が重要になっている。このため、主に次のことを実施。
①実証実験的に一部の授業科目をオンデマンド授業として整備・配信し、授業教材の作成・配信システムや授業運営などのあり方についての知見をとりまとめ
②先行履修制度を利用した学部生への高度教育活用の展開
③学部・大学院接続の一貫教育プログラムを推進するための制度設計
④大学院設置基準改正による既修得単位認定等上限数緩和を踏まえた、他大学の大学院との単位互換協定の検討
⑤修士課程1年修了コースの創設
⑥複数授業科目の組み合わせを独自のCertificated Program等として認証する仕組みの創設
(2)オンデマンド型授業のノウハウを凝縮した各種ガイドラインの整備
東洋大学では、学修効果の維持・確保と内部質保証を図るため、非対面授業の実施にあたっての基本的事項や授業運営方法を定めたガイドライン類を整備するとともに、学生や教員に対するノウハウ等の提供をきめ細かく行うなどのバックアップ体制を充実してきました。
また、2022年11月には、全学カリキュラム委員会が中心となって、オンデマンド型授業の質保証などを確保するために、これまでに蓄積されてきた内外の知見を盛り込んだオンデマンド型授業のガイドラインをとりまとめて、日々の授業運営に活かしています。
〇仕組みづくり
①非対面授業の基本を定めたガイドライン類(2020 年 4 月~)
②非対面単位認定科目の教育課程及び授業運営上の取り扱いの考え方(2021年11月12日)
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③オンデマンド型授業の詳細ガイドライン(2022年11月~)
〇バックアップ体制の充実
①ノウハウ集の整備・提供
・非対面授業のキーポイント集
・各種のFD動画(TOYO FD・SD Channel)
・研修会
②授業支援システム(LMS)の整備
・OLMSの供用(オンデマンド型授業に特化したLMS)
・ToyoNet-ACEの利用マニュアル類やサポートデスク
③各種配慮の徹底
・受講上の注意リーフレット(著作権や個人情報など)
※ガイドラインのリスト
<ガイドライン>
・非対面授業(メディア授業)の実施ガイドライン(2020 年 4 月 3 日)
・非対面単位認定科目の教育課程及び授業運営上の取り扱いの考え方(2021年11月12日)
・オンデマンド型授業の実施方法等に関するガイドライン(2022 年11月25日)
・新型コロナウイルス感染防止対策にかかる授業運用ガイドライン(2020 年 3 月 27 日)
・対面授業等の段階的な実施計画策定のためのガイドライン(2020 年 5 月 22 日)
・今後の授業・教育活動等における現地実習等の取り扱いのガイドライン(2020 年 7 月3 日)
<通知類>
・授業運営におけるインターネット回線のトラブル対策等について(2020 年 4 月 26 日)
・学生の皆さまへ オンライン授業の受講上の注意(著作権等)(2020 年 4 月 26 日)
・わかりやすい ToyoNet-ACE 授業支援システム 利用マニュアルなど(2020 年 4 月~随時拡充)
・非対面授業(メディア授業)のキーポイント集(2020 年 6 月 8 日)
・2021 年度秋学期の授業の手引き―学生の皆さんが安心して学修を続けるために―(2020 年~随時改訂)
・TOYO FD・SD Channel (ToyoNet-ACE 上に掲載。非対面授業のノウハウ~障がい学生支援に至る幅広いテーマを取り扱った解説動画集)(2021 年 3 月~随時拡充)
・2021 年度秋学期の授業における障がい学生への対応について(2020 年 9 月~随時改訂)
・2021 年度秋学期の対面授業における同時配信等のお願いについて(マニュアル類やインポート用のフォームを含む)(2021 年 7 月 16 日)
(3)オンデマンド型授業に特化した先駆的なLMSの開発
オンデマンド型授業には、教材の作り方に着目すると、①パワーポイントのスライドショーなどによる動画タイプと、②教室での講義の収録による動画タイプ(スタジオ収録または通常の対面授業の録画)、の2タイプに分かれます。それぞれに一長一短がありますが、①パワポのスライドショーなどによる動画の方が、学修ポイントを端的に表現することが可能であり、また、教材のリバイス作業も効率的に実施可能である場合が多いようです。
①パワーポイントのスライドショーなどが中心 ②教室での講義の収録・スタジオ収録
また、オンデマンド型授業を配信するプラットフォームには、ToyoNet-Aceなどのように授業コンテンツやレポート課題などを別々のウィンドウで個別に配信する単機能・多機能型と、各授業回ごとに「講義動画~テスト~レポート~質疑応答」がまとまりのあるものとして提示・管理される統合システム型に大別できます。
講義動画、レポート、テスト、掲示板などが、別々のウィンドウに配置されている場合、学生は、行ったり来たりしながら授業教材を利用することになります。しかし、統合型システムでは、下図に示したように、各授業回ごとに教材はまとめられており、講義動画・レジメ・テスト・レポート・掲示板が、一つの画面に集約されて、何をどこまで終えたのかが一目瞭然になります。
このようなことから、東洋大学大学院では、オンデマンド型授業に特化したラーニングマネージメントシステムである「OLMS」というプラットフォームをベースに、オンデマンド型授業の実証実験を展開しています。
★統合型システム「OLMS」の特徴
・普段の授業で使用しているパワーポイント資料をベースとして、放送大学レベルのオンデマンド型授業を、教員自らの手によって簡便に作成可能
・履修しやすいように講義動画・レジメ・テスト・レポート・掲示板が各授業回ごとにひとまとめにされているため、対面授業に近い形での授業進行が可能
・学生の受講状況がログとして詳細に記録保存されており、学生の学習指導に役立てることができるとともに、成績評価も合理的・効率的に実施可能
・オンデマンド型授業だけでなく、対面授業などと組み合わせることで、多様な授業に活用・展開することが可能
(4)教員や学生に対するユニークなサポート体制の整備
①研修会や説明会の開催
本格的なオンデマンド型授業を新規に開講される教員がいることから、オンデマンド型授業用のLMS(OLMS)の使い方、授業教材の作り方や授業運営のノウハウなどに関する研修会や説明会を、常時、オンデマンドで開催しています。
②録音や撮影(編集を含む)ができるミニスタジオの設置
白山キャンパスでは、空室の研究室を利用して設置し、録音や撮影をヘルプする要員として、操作研修を受けたTAなどを配置しています。また、ここでの実体験を踏まえて、教員が自分の研究室で「内製」できるようにするため、簡易な設備構成のものとしています。
※参考 ミニスタジオの概要
1 主な支援メニュー
・解説音声の録音・音質調整・編集
・顔出し解説動画の撮影・トリミング編集・音質調整
・解説音声の文字起こし
・解説文の人工音声での読みあげ
2 設備構成
・パソコン ・マイク ・ウェブカメラ(ズーム付き)
・プロンプター ・照明
3 アプリ
・音声編集用のアプリ Audacity、Adobe Audition
・動画編集用のアプリFilmora
・人工音声アプリ AIトーク(日本語)・音読さん(英語)
・音声からの文字起こしアプリ Notta
③TAによる動画教材等の作成の支援
オンデマンド型授業では、学修効果がより高いものになるように、通常のパワーポイント資料に加えて、解説音声の録音・編集、先生の顔出し動画の撮影・編集、オンラインテストやレポートなどの教材を挿入する場合があります。
これらの授業教材の作成には、少なからずIT機器の準備や操作が必要になることから、解説音声の録音・編集、教員の顔出し動画の撮影・編集、各種授業教材のLMSへのアップロードなどの作業を補助するため、TAを活用する体制を整えています。
④相談窓口の用意
本システムの導入にあたり、サポート窓口を設けて、各種相談への対応やコンテンツ作成の支援措置などを実施しています。
(5)PDCAサイクルを確保するためのアンケート調査等の実施
東洋大学では、内部質保証を確実なものとするために、PDCAサイクル等の実施による内部質保証システムの構築に取り組んできています。オンデマンド型授業の利活用についても、恒常的・継続的に教育の質の保証と向上を図るために、①学生・教員・事務局職員に対するアンケート調査の実施、②オンデマンド型授業の学修効果の検証調査、などを実施しています。
【学生に対するアンケート調査や学修効果の分析】
実際にオンデマンド型授業を受講した学生に対してアンケート調査を、数次にわたって実施しています。その結果の一部をご紹介します。オンデマンド型授業については、次のような意見等が寄せられました。
①オンデマンド型授業は、好きな時間、繰り返しや復習、要点がまとめられている、ので良いが、自己管理については多少の不安もある。
●オンデマンドであれば電車などの移動時間に受けることができて、時間を有効利用できる。また、一度見てから復習もできるので良いと思う。
●オンデマンド型授業をするのはいいと思う。ネットさえつながっていればどこからでも授業を聞くことができるし、大きな教室では先生の声がよく聞こえない場合もあるが、オンデマンドでは皆が平等に聞くことができる。また、難しかった部分をもう一度再生することもできる。授業をちゃんと聞く意志さえあればオンデマンド型授業もいいと思う。
●オンデマンド授業だと自己管理、自己責任になるので不安もあるけど自分のペースでできるので理解度はより深まると思う。
②字幕(読みあげ音声の解説文)は、難しい言い回しや専門用語の確認と、日本語が得意でない留学生にとって有用である。
●オンデマンドは、理解が出来なかったら一回戻って見返すことが出来るので、対面授業とは違って自分のペースでできるのが利点だと感じた。また、字幕機能もついていて、個人的には字幕を見ながら授業をうける方が理解を深めることが出来るので有難い。
●オンデマンド型授業は自由度が高くて、自分で時間を管理して授業を受けるのが私はこれがいいと思う。そして、字幕機能があって、何回も見直ししてもできるので、外国人留学生にとって、とても助かる。
③みんなの意見が見られる毎回のディスカッション機能は、ソーシャルコミュニケーションが取れるし、共有・刺激しあう点で有益である。
●オンデマンドでは1ページごとに要点が凝縮されているので、一言一言聞き逃さないようにより集中して受講できる。OLMSのディスカッション機能はみんなで意見を共有しあえるのでとてもいいと思う。
●自分が見たい時に見ることができ、振り返りも気軽にすることができるので、オンデマンド型の授業はとてもいいと思う。また、OLMSはみんなの意見を見ることができるので、新しい発見ができ、とてもいいツールだと思う。
④スライドショーや動画の視聴時間は、約30分~40分が妥当であると考えられている。
●講義の長さは、30~40分が妥当である。他授業で90分あるものを受けたが、正直、退屈に思いはじめる。対面講義に比べ緊張感もないため、集中が途絶えがちである。個人的な意見であるが、オンデマンドだと、50~60分を超えてしまっては非効率的だと、ここ2年間のオンライン授業で感じている。
●自分は講義を一時停止しながら聞くので、結局90分くらいかかってしまう。
※参考 非対面授業に関する調査結果の抜粋(高等教育推進センター調査)
非対面授業は、どの方法がより良く学べるか
(6)オンデマンド型授業などに関する学術的知見の蓄積
すべての授業がオンデマンド型授業や同時双方向型授業などの非対面授業に向いているわけではありませんが、知識付与型の授業の中には、繰り返しの学習が可能なオンデマンド型授業の方が、学修効果をあげられる場合があります。
魅力的・効果的な授業とするためには一定の労力が必要になりますが、授業教材や授業運営の工夫次第では、対面授業(特に大人数授業)を超える教育を実施できる可能性も否定できません。
このような利点や可能性を秘めたオンデマンド型授業ですが、しっかりとしたエビデンスや理論に基づいた適確な授業教材の作成や授業運営を可能とするためには、オンデマンド型授業などに関する学術的知見の蓄積が必要とされているところです。東洋大学では、文学部教育学科などに所属する先生方により、大学等における教育や教育手法のあり方などについての研究が進められており、多くの有意義な知見が蓄積されてきています。
①学修効果の検証調査
オンデマンド型授業と対面授業との学修効果の違いを調べるため、同じ内容の授業を異なる方式(対面形式と非対面形式)で行い、その結果の比較を行いました。対面で授業を行った後に実施した場合のテスト結果と、オンデマンド型で授業を行った後に実施した場合のテスト結果に有意な差はなく、授業内容によっては、オンデマンド型の方が正答率が高いという結果が観察されました。
①授業後のテストの正答率は、ほぼ同程度
②成績が下位と上位のグループの開きの差も同程度
②学術論文の発表
本学では、高等教育推進センターが設置されており、教育内容及び方法改善のための調査・研究・支援、新たな教育形態及び教育プログラム等の研究・開発などを実施しているほか、各教員もそれぞれに非対面授業についての調査研究活動を実施しています。
<高等教育推進センターの事業>
1 教育内容及び方法改善のための調査、研究及び支援
2 FD及びSDの研究会、研修会、講演会等の企画・実施及び支援
3 国内外の高等教育の動向に係る調査、研究及び情報提供
4 新たな教育形態及び教育プログラム等の研究、開発
5 各学部、研究科での教育活動の改善、改革の情報交換、調整及び支援
6 その他高等教育推進センターの目的達成に必要な事項
1)非対面授業の実態等に関する全学的な調査の実施
効果的な授業運営を行うためのICT活用に関する調査(2020年9月)
非対面授業の良いところ
非対面授業で困ったこと
2)授業等におけるICTの活用事例に関するとりまとめ
第1回 3Dデータを活用した教材の作成
藤澤 誠(高等教育研究部会 部会長/食環境科学研究科教授 高等教育推進委員)
第2回 オンライン授業の効果についての発見
横江 公美(国際学部グローバル・イノベーション学科教授)
第3回 オンラインでのロボットコンテストの開催
山川 聡子(理工学部機械工学科教授/高等教育研究部会 部会員)
第4回 「COVID-19 pandemic」下のPhD double degree programme
前川 透(学際・融合科学研究科教授/高等教育研究部会 部会員)
第5回 オンデマンド型授業の利活用の可能性
東海林 克彦(教育担当副学長/高等教育研究部会 部会員/国際観光学部教授)
★各教員の主な調査研究論文
1)双方向型実習系オンライン授業の取り組み
鈴木 智子 ライフデザインライフデザイン学研究 = Journal of Human Life Design 16 155-169, 2021-03-31
2)コロナウィルス禍におけるオンライン授業に対する東洋大学国際観光学部生の態度の調査について
ロブソン グライアム 観光学研究 = Journal of Tourism Studies 20 1-9, 2021-03
3)主体的で深い学びを促すオンラインによる職業指導Ⅱの授業づくり
髙岩, 千尋 東洋大学教職センター紀要 = Journal of Education Career Center 4 13-22, 2022-03
4)中学生を対象にした大学や学問に関するオンライン職場体験
大辻, 永 東洋大学教職センター紀要 = Journal of Education Career Center 4 3-11, 2022- 03
5)オンラインシステムを活用した科目「職業指導Ⅱ」における教員養成
髙岩, 千尋 東洋大学教職センター紀要 = Journal of Education Career Center 3 29-38, 2021-03-25
6)コロナ対応から見えたこれからの古典教育 : リアルとオンライン(オンデマンド型)を組み合わせた「ハイブリッド型」へ
永島 誠 日本文学文化 / 東洋大学日本文学文化学会 編 (20) 30-23, 2020
7)中学生を対象にした大学や学問に関するオンライン職場体験
大辻, 永 東洋大学教職センター紀要 = Journal of Education Career Center 4 3-11, 2022- 03
8)大学2年生を対象としたオンライン英語授業に関するアンケート調査の分析
渡邉 勝仁, 渡邉 治郎 観光学研究 = Journal of Tourism Studies 21 157-171, 2022-03
9)大学1年生を対象としたオンライン英語授業に関するアンケート調査の分析
渡邉 勝仁 東洋大学人間科学総合研究所紀要 = The Bulletin of the Institute of Human Sciences,Toyo University 24 73-92, 2022-03
10)Student Evaluating an Online Lunchtime Foreign Culture Course in ITM
Robson GRAHAM 観光学研究 = Journal of Tourism Studies 21 1-12, 2022-03
11)付随的語彙学習を可能にするオンライン多読ライブラリーの拡充と実践による効果の検証
中野 てい子 東洋大学 2021-04-01 - 2024-03-31 (科研費)
12)双方向型実習系オンライン授業の取り組み
鈴木 智子 ライフデザイン学研究 = Journal of Human Life Design 16 155-169, 2021-03-31
14)人工音声による解説のイメージ分析
東海林克彦 観光学研究21、113 – 124、2022-03
15)COVID-19感染症防止に対応したリモートによる調理実習の事例紹介―大学編―
小林 理恵, 露久保 美夏、日本調理学会誌2021 年 54 巻 1 号 p. 61-65
★主な論文の概要紹介
〇授業等における人工音声のイメージ評価分析:東海林教授(教育担当副学長・国際観光学部)
人工音声による 解説の読み上げに対するイメージを客観的かつ定量的に明らかにするために、大学の授業の一部を対象として、SD 法による計量心理学的調査を実施し、人工音声に対するイメージ分析を行うための評価軸の抽出、人工音声に対する感じ方の違いに応じた肯定的グループ・容認的グループ・否定的グループの3 つのグループの存在とそれらの特性等が明らかにされています。また、このような結果を踏まえたうえでの授業における人工音声の活用に当たっての方法論を考察しています。