インドネシア/バンダ・アチェ(2006年)

第2回計算力学フォーラム (国際会議Computational Mechanics & Numerical Analysis 2006 (MNA2006) と共催)を開催する。
場所:Syiah Kuala University, Banda Aceh, Indonesia
日時:2006年5月12日~14日
テーマ: Building the Strong Research Networking in Asian Region


第2回計算力学フォーラムのレポート

第2回計算力学フォーラムをインドネシアのバンダ・アチェで開催しました。

本フォーラムはSyiah Kuala University(インドネシア)とNational University of Malaysis(マレーシア)が主催する国際会議Computational Mechanics & Numerical Analysis 2006との共催で行われました。本会議のチェアマンであるRidha博士は、CCMRの研究支援者でありフォーラムの世話役も兼任しました。

ここバンダ・アチェには厳格なイスラム教徒が多く暮らしています。会議も開会の先立ちコーランの一説が朗読され、Ridha博士の開会宣言で会議が開会しました。

会議の前半は、キーノートスピーチが行われました。本センターからも、矢川センター長が「日本におけるスーパーコンピューティング」と題して、青木グループリーダーが「衝撃を受ける材料の特性を同定する逆問題」と題して、それぞれキーノートスピーチを行いました。

また、客員研究員、研究助手が大規模計算、亀裂進展解析、腐食同定逆問題など、それぞれの研究成果を発表し、広く意見交換を行いました。

会議終了後、会場入り口にて撮影

写真は、州知事の公邸にて行われたバンケットの様子です。インドネシアの料理と民族舞踊が振舞われました。

バンケット会場にて撮影

会議期間中は、インドネシア、マレーシア、日本から参加した多くの研究者と交流を深め、また意見交換を行うことができました。本会議のテーマである「アジア地域での強力な研究体制を構築する」ことの重要性を再認識することができました。

会議の終了後は、スマトラ島沖地震の被災地の視察を行いました。会議が開催されたバンダ・アチェ市内とサバン島は、2004年12月26日に発生したスマトラ島沖地震の被災地です。市内、サバン島ともに地震によって発生した津波によって甚大な被害をうけました。Ridha博士から津波の押し寄せてきた状況と、建造物の倒壊状況などについて詳細な説明をうけながら、被災地域の様子を視察しました。

会議参加者の中にも、津波被害によって家族をなくされた方が多数いらっしゃいました。住民の生活や心理状態は、被災前の状態に徐々にではあるが近づいているとのことでした。

バンダ・アチェの空港にて撮影(帰路)

こうして、第2回計算力学フォーラムの開催とスマトラ島沖地震による被災地域の視察という目的を達成することができました。これは、Syiah Kuala UniversityのRidha博士を中心とする先生方と学生のサポートがあって実現できたことと考えております。最後になりましたが、関係者の皆様に感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。


計算力学研究センター 国際活動トップへ