調べたこと
サンゴモニタニング
中野・うなり崎・ヒナイ・クーラ・まるまの五箇所のサンゴをモニタリングします。 サンゴモニタリングでは、サンゴの分布・種類・色・大きさなどを調査します。 中野
塊サンゴ
枝サンゴ
テーブルサンゴ
ソフトコーラル
・分布
まず、浜付近には緑色の海藻があり、真ん中より手前に塊サンゴがあります。真ん中には、サンゴの死骸のがれき場があり、少し進むと黒い海藻があります。沖に行くと、いろいろな種類のサンゴがあります。
・サンゴの種類
枝サンゴ テーブルサンゴ
塊サンゴ ソフトコーラル
・色
茶 青 ピンク 紫 黄色
・水中透明度 7m
・海水温 → その場所の特徴
32度→海藻(緑)
30.5度→塊サンゴ
31度→がれき場
30度→サンゴ
・特徴
・水温が高いところには、
サンゴがない。
・中野は海藻が多い。
・リーフがあって波をサンゴが
防いでいる。
・枝サンゴ、塊サンゴが密集して
生えていることが多い。
・リーフに行くと、枝サンゴと
魚がたくさん見られる。
・砂の色は白色。
うなり崎
枝サンゴ
テーブルサンゴ
ソフトコーラル
塊サンゴ
・分布
リーフエッジまでが近いから、狭い範囲にたくさんのサンゴがある。主にビーチ際に塊状サンゴが生えているが、真ん中あたりにまでテーブルサンゴと一緒に生えていることもあります。しかし、真ん中あたりまで波が強いのでテーブルサンゴは変形し、枝サンゴのような形になっています。
・サンゴの種類
枝サンゴ テーブルサンゴ
塊サンゴ
ソフトコーラル
(イソギンチャク)
コユビエダハマサンゴ
・色
青 茶色 緑 ピンク 黄色
・水中透明度 12m60cm
・海水温 → その場所の特徴
32度→ビーチ際
31度→真ん中あたり
32度→リーフエッジ
・特徴
・小さい範囲にいろんな種類の
サンゴが密集している。
・波が強いという環境に合わせて
独自の変化をしている。
・踏んでも割れないサンゴ。
・ゴツゴツとした石。
・リーフが近く、魚が多い。
・透明度が他と比べて高い。
ヒナイ
テーブルサンゴ
枝サンゴ
・分布
手前の浅場には、塊サンゴがぽつぽつあり、奥側の深場にはテーブルサンゴがあった。
他の場所とは違い、ヒナイはリーフがないからか、枝サンゴが見られた。かたまりサンゴの一番大きいものでも80センチ程で小さかった。
・サンゴの種類
塊サンゴ テーブルサンゴ 枝サンゴ
・色
茶色 青 黄色
・水中透明度 5m
・海水温 → その場所の特徴
36度→浜付近
32度→塊サンゴだけ
30度→テーブルサンゴと塊サンゴ
・特徴
・枝サンゴとリーフがない。
・サンゴが他の場所と比べて
少なくて小さい。
・水温が高い
・港の近く
・白化したサンゴが多かった。
・水深が深くなったり
浅くなっている。
クーラ
テーブルサンゴ
枝サンゴ
オニヒトデ
・分布
浅瀬にはまだサンゴがなく、少し歩いたところからコブサンゴが出始めた。コブサンゴは固まったところに何個もあり、コブサンゴの奥をいったところに枝サンゴがいくつもあった。
・サンゴの種類
テーブルサンゴ 枝サンゴ
・色
茶色 オレンジ 青
・水中透明度 4メートル
・海水温→その場所の特徴
31度→サンゴがなく浅瀬
29度→砂が白くコブサンゴがある
29度→枝サンゴがでできた
特徴
・クーラの海中の砂が白いのは、
一日に多くのブダイがサンゴの
欠片を噛じり運んでくるから。
・陸地の砂は、山からの欠片が
運ばれたため茶色く、海中の
砂の色とは異なる。
・水温が高いところにはサンゴが
ないが、水温が低いところには
サンゴが出始めている。
まるま
枝サンゴ
枝サンゴ・塊サンゴ
テーブルサンゴ
・分布
塊サンゴも枝サンゴも固まった所にあった。海に入ってからすぐにサンゴがあった。
・サンゴの種類
枝サンゴ 塊サンゴ
・色
水色 オレンジ 茶色 白 黄色 青
・水中透明度
6m60cm
・海水温 その場の特徴
31度→サンゴがなくてもサンゴが
あってもどこでも同じ水温
・特徴
・浅瀬には海藻が生えており、海藻は砂を動かさずに
キープする働きをしている。
・サンゴの所には色々な魚が住み家としていた。
・魚が多く色鮮やかなサンゴがたくさんあった。
・クーラに比べると波が強く、の上に立ったときは
足元が不安定だった。
・サンゴは海に入ってから割と早めに見つかった。
・シャコ貝が多かった。
・砂地が多かった。
〜考察〜
それぞれの場所で、ほとんどがビーチの近くに塊サンゴがあり、リーフがあるところには、枝サンゴが多い事がわかる。また、中野やうなり崎、まるまには全種類のサンゴがあった。中野やうなり崎のような波が強いところはサンゴが丈夫である。ヒナイビーチでサンゴが少ないのは、テトラポットを作ったり、船の航路などでエンジンから出る廃棄物などにより、サンゴが生きにくい環境になっていると予想される。
どの場所もリーフに行くと海水温が冷たくなり、水温が冷たいところは、サンゴや魚が多く見られる。うなり崎はビーチとリーフの距離が近いので水温差が小さい。どの場所もビーチ際の水温が高くサンゴが少ない。
今回のモニタリングでは、サンゴの白化があまり見られなかった。これから、どのように環境が変化していくのか、調べる範囲を広げ、サンゴモニタリングを通して調べていきたい。