Whatサンゴ!

サンゴって石?動物?植物?

 サンゴは、植物のように見えますが実は動物で、イソギンチャクやクラゲの仲間です。

 沖縄のサンゴは毎年初夏の大潮の頃に、一斉に産卵します。夜の海一面に、卵と精子が入ったバンドル(サンゴの卵の中に見えるピンク色のもの)が放出され、海面ではじけて受精卵になります。

 受精卵はプラヌラ(サンゴの幼生形)になり、その後、岩などにくっついてポリプ(定着して触手を広げるもの)に変態します。ポリプは分裂を繰り返して少しずつサンゴになっていきます。

 サンゴはクラゲなどの仲間なので、種類によっては触るとかぶれてしまうので要注意です。

サンゴは一日中成長してる?!

昼間は褐虫藻が手伝ってくれる

 昼間はサンゴに住んでいる褐虫藻が光合成をして、サンゴに骨になる栄養分を与えています。

夜は自分で頑張るぜ!

 夜になると褐虫藻は、光合成が出来ないので自分で触手を伸ばして、海の中のプランクトンを食べています。

褐虫藻とは…

サンゴとサンゴの細胞内で共生するとても小さい無脊椎動物。(約10マイクロメートル)光合成をして、サンゴ に栄養を与えている。増えすぎた褐虫藻はサンゴの外に放出され、魚などが捕食する。

サンゴの役割

サンゴと魚の関係とは?

 サンゴは光合成で使い切らなかった栄養を、粘液として体外に出し、それを魚が食べています。そうやって魚が成長しています。また、サンゴは魚のすみかや天敵から逃れるための隠れ家にもなっています。

サンゴと私達

 サンゴ礁は自然の防波堤になってくれています。サンゴ礁に囲まれた島々は、インリーフとアウトリーフに分かれていて、外からくる大きな波をサンゴ礁が穏やかな波にしてくれています。そのため、島の周りの海は穏やかになっているのです。

サンゴには浄化機能がある

 浄化機能とは、簡単に言えば自然の力で浄化される働きのことです。サンゴの中にいる褐虫藻は光合成をしています。光合成に必要な二酸化炭素は水に溶けやすく、褐虫藻は海中の二酸化炭素を効率よく吸収してくれます。

 地球温暖化にとって重大なCO2削減という、大切な役割の一部を支えているのです!

④サンゴが島を作っている

 西表島にはバラス島というサンゴの死骸が隆起して出来た島があります。ですが、地球温暖化や地形の変化により、今はとても小さくなっています。

サンゴに危険が、、、

①サンゴが白化???

 西表のサンゴは種類・色が豊富で白化が少ない!!   はずが、、、サンゴが下から黒いなにかに侵食されてしまっています。これは今問題となっているテルピオスカイメンの仕業だと考えられています。テルピオスカイメンはサンゴを窒息死させ白化させてしまいます。白化が少ない西表にテルピオスカイメンが増えてしまったら、、、

サンゴがくれた絶景

【参考文献】

竹富町教育委員会,竹富町海洋教育副読本,株式会社日商印刷,2021年3月発行