東北大学附属図書館 令和5年度企画展「伊達騒動」

監修者メッセージ

 「伊達騒動」とは、全国屈指の大藩である仙台藩伊達家を存亡の危機に陥れた事件として余りにも有名です。一方で、東北大学附属図書館にこの事件に関する古文書が数多く所蔵されていることは、必ずしも広く知られていません。寛文事件古文書と登米伊達家文書、2つの貴重な古文書群のなかから伊達騒動の核心に迫る古文書を選りすぐって展示したのが、この企画展です。


 「伊達騒動」の名を冠した附属図書館の企画展は昭和39年(1964)以来実に59年ぶり、加えて今回は古文書を中心に据えた企画展示として、附属図書館では初の試みとなっています。今までなかなか見ることのできなかった貴重な古文書の数々が雄弁に語る伊達騒動の世界を、ぜひ見て感じていただきたいと思います。


 最後になりましたが、この展示を機に、伊達騒動について多くの方々がさらに理解を深め、あわせて東北大学附属図書館の貴重な古文書に再び光が当たるようになれば、監修者としてこれに勝るものはありません。ぜひリアルで、オンラインで、多くの皆様にご覧いただければ幸いです。


2023年10月27日

大学院文学研究科

准教授 籠橋 俊光

籠橋俊光 先生について

東北大学大学院 文学研究科・文学部「教員のよこがお」

夢ナビトーク「日本史を学ぶこと」

TwitterInstagramYouTubeLink