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Last update 2026年10月1日
サクセスフルエイジング研究部会 セッション
サクセスフルエイジング研究部会設立の趣旨と第1回ワークショップ
吉中 康子 京都先端科学大学 客員研究員
NPO法人元気アップAGEプロジェクト副理事長
1.サクセスフルエイジング研究部会(略称:SE研究部会とする)設立の趣旨
日本は世界でも類を見ない速度で高齢化が進行しており、平均寿命の延伸とともに健康寿命の延伸および生活の質(QOL)の向上が重要な社会課題となっている。従来の介護予防は主に身体機能の維持・改善を中心として取り組まれてきたが、近年では身体的健康に加え、心理的健康および社会的健康を含めた包括的な「サクセスフルエイジング」の概念が注目されている。
加齢に伴う変化の中でも、身体機能、認知機能、社会参加、生活満足度を維持しながら、自立した生活を継続することを目指すには、医療、リハビリテーション、看護、栄養、心理、社会福祉、地域活動支援などの多職種が連携した介護予防の取り組みが不可欠である。
SE研究部会では、身体・心理・社会の三側面を統合した多職種連携による介護予防モデルの構築とエビデンス創出を目的とし、地域社会における実践的なサクセスフルエイジング支援のあり方を学際的に研究することを目的として設立する。
<セッション>
SE研究部会発足・第1回ワークショップ
―元気アップ体操から、サクセスフルエイジングへ―
超高齢社会において、健康で自分らしく生活し続けるためには、単に身体活動量を高めるだけでなく、身体機能、心理面、社会的つながりを含めた総合的な健康づくりが重要となる。今回紹介する「元気アップ体操」は、43年前から実践・継続された内容の一部を、2011年に京都式総合型介護予防プログラムの1つとして、特別な施設や用具を必要とせず、個人でも地域でも継続的に実践できる身近な身体活動として、取り上げられた。
しかし、一方で、どのような体操が、どのような対象者に、どのような効果をもたらすのか。また、体操を継続することが、歩行能力や日常生活、社会参加、さらには生活の質(QOL)にどのようにつながるのかについては、実践と研究の両面から検討していく必要があると考える。
本研究部会では、スタートに当たり「体操」を単なる運動方法として捉えるのではなく、人が生涯にわたって健やかに暮らすための健康づくりの手段として捉え直す。その背景にある問いは、「人はどのように年齢を重ねれば、より健やかに、より自分らしく生きることができるのか」という、サクセスフルエイジングの本質的な課題である。
体操を通して、身体機能の維持・向上だけでなく、主体性、楽しさ、継続性、人とのつながりをどのように育むことができるのか。本研究部会では、実践と研究を相互に深めながら、これからの健康づくりにおける「体操」の可能性を探究する。まずは“心弾む元気アップ体操”を体験し、「動ける身体」をつくるだけでなく、「やりたいことを続けられる人生」を支える身体活動について考えてみたい。