オンラインミーティング
における時間管理方法
オンライン学会・研究会等で時間管理をしたい
対面ではチーンと鳴らしていたり,iPad等で残り時間or経過時間を発表者に呈示しているかと思います。
しかし,オンラインミーティング(Zoomなど)でそれをやるのは結構難しいです。
こんな記事も書きました:お金のない学会・研究会に使えるオンラインツール:メリット・デメリット 2021年版
普通にやろうとするとどうなるか
音パターン1:通知音をマイクを通して流す
デフォルトだと,音声以外のノイズとして抑制されてしまってうまく聞こえません。
音パターン2:PCからの再生音としてチーンと裏共有でならす
複数名が画面+音を共有することはできますが,アクティブになっている画面の音しか再生されません。
発表者のPCでタイマー設定し音を再生することは可能ですが,そこまで気にする人はそもそも時間内に発表終わる人だ。
画面パターン1:カメラの前にiPadや紙を出す
できます。電子機器の場合は,ボタン押したりなどの管理が面倒ですが。
あと,WEBカメラが動かせない場合には,人力でいい感じにずっと持っていたりする必要があり,疲れます。ブレます。
画面パターン2:バーチャル背景に動画で…
本気ですか?
解決方法(通知音編)
音パターン1:声で知らせましょう!
元も子もないが,有効です。ただ,これやりたくないからみなさん困っているんですよね。
音パターン2:声を録音して流しましょう!
素敵な人の声を録音して毎回手動・自動でマイクに流せばきちんと聞こえます。
音パターン3:マイク関係の設定をいじろう!
Zoomだけになってしまいますが以下に設定を記します。
「オーディオの設定」→「詳細」で 「連続的な背景雑音の抑制」「断続的な背景雑音の抑制」を無効化する
「ミーティング内オプションをマイクから”オリジナルサウンドを有効化”に表示」にチェックをつける
→ Zoomのメイン画面に「オリジナルサウンドを有効化」の表示が出るので,適切なマイクデバイスを選んで有効化する
抑制無効化だけだとなぜかうまくいきませんでした。
できれば外付けマイクを使って,一定の距離にスマホとか置いておけばOKです。どのような通知音でも,綺麗に流れます。
ただし,この方法を用いる場合,その他環境音もダダ洩れてしまうため,通知を流す前後で「ミュート解除,ミュート」作業が必要です。
静穏な環境であれば必ずしも↑の作業は必要ありません。
表示をオンにしたとき。プルダウンから,オリジナルの音声を使用する(つまり変な抑制をかけない)デバイスを選択すればよい。
解決方法(画面編)
画面パターン:OBS Studio+ビデオカメラ
OBS Studioを使用すれば,画面上(ウィンドウ上)のある領域を「ビデオカメラからの映像」として認識させることができます。
Virtual Camというプラグインも一緒にインストールします
詳しいやり方はたくさん使用方法解説があるので調べてほしいのですが,難しいことはゼロです。
映したい画面(ブラウザやアプリ)を起動する,OBS Studioを起動する
OBS Studio下の方の「ソース」の「+」印を押して,「ウィンドウキャプチャ」を選択
名前は適当で「OK」
ウィンドウの一覧から,キャプチャしたいウィンドウを選択→OK
あとは,なんとなく頑張って位置とか大きさとかを調整してください。
Virtual Camをインストールしていると「ツール」→「Virtual Cam」が選択できるので,それをONにしてバッファーをゼロにしておきます。
Zoomのビデオのソースを「OBS-Camera」に設定すれば準備終わり
実際の会議中に発表者が常にそのカメラ画面(ビデオ)を見られるように,そのアカウントを「スポットライト表示」にしてあげましょう。
ただし,聴衆はスピーカーの顔が見られなくなるというデメリットがありますので注意してください。
発表者はスピーカービューにしておけば発表中にタイマーが常に表示されています。
喋っている人の顔が見たい場合には,聴衆はスピーカービューでなく,ギャラリービューにした方がいいです。
タイマー表示のイメージ。スクショじゃなくてすみません。
Have a nice meeting!
慶應義塾大学 板口典弘(執筆当時@静岡大学)
おまけ
ノートPCなど,一画面でパワポの発表者ツールを使いながらZoomの画面共有する方法
あまり画面枠小さいと解像度落ちるかもしれませんが,時間管理とメモ確認できるので便利です。