上海市非物質文化遺産認定 龍身蛇形太極拳 とは

「龍身蛇形太極拳」とは

〇横浜武術院HP

●2012年 日中韓太極拳交流会

●五行功法

●50式

●85式

「龍身蛇形太極拳」は2013年に上海市浦東区に伝わる龍身蛇形太極拳が非物質文化遺産として登録されました。

龍身蛇形太極拳技法の流伝は初代楊式太極拳創始の楊露禅から2代目楊班候の内在意識から来る身体操法を重視した楊式太極拳小架式を学んだ満州族の全祐の学んだ太極拳の技法が、

呉監泉が受け継ぎ呉式太極拳が生まれました。

呉監泉と同じく全祐に学んだ老架式太極拳の技法が同世代の上海市浦東地区の常遠亭に受け継がれ、常遠亭、その2代目常雲傑と伝承され、その技法は大架式に変化し、龍形太極拳と称されるようになりました。

そしてその龍形太極拳の馬殿臣から瞿荣良へ伝承され、上海市武術協会の重鎮、王培锟老師、冯如龍老師との連携での総編を経て、今日の基本架、軟柔架、勁架となる龍身蛇形太極拳を創始しました。

今から4年前の「2012年」に中国武術協会が主催した「上海国際武術博覧会」が開催され、同時に「中日韓太極拳交流大会」を行い、

21世紀新時代での「太極拳」の繁栄と発展を目指す「龍身蛇形太極拳」のお披露目での国際大会でもありました。

これまでの太極拳は陳式太極拳は河南省、楊式太極拳は河北省、孫式太極拳は北京。

上海市はこうしたそれまでの太極拳活動に「古くある伝統文化から、新時代文化へ」温故知新を重要視している上海市特有の文化精神を持つ体育運動として2013年に

上海市浦東新区を代表する非物質文化遺産として登録しました。

そして2015年には新しくとも、伝統歴史文化を継承する上海市の「太極拳」として認定されました。

一昨年の2012年の上海国際武術博覧会から正式項目となり、上海の太極拳として現在普及に力を入れています。

上海 復旦大学武術協会 主席 中国武術八段 花妙林老師もこの龍身蛇形太極拳総部の顧問となり、普及指導者として瞿荣良老師と共に新時代へ向けた発展的武術活動を展開しています。

横浜武術院では、これまでの普及太極拳の練習活動から、より上級者向けの身体操作方法や内在意識を高めるために瞿荣良老師と花妙林老師の指導の元に上海と横浜は友好都市でもあり、

民間同士での良質な体育文化交流での関係発展のためにもと、

横浜武術院は上海復旦大学武術協会、上海龍身蛇形太極拳総部の「日本本部」の任命を受けて、これからの日本での武術、太極拳交流発展を更に行っていきたい、と有難く受諾致しました。

私は当然に、横浜市とも友好都市であり、深く縁のある上海市への感謝の意もあることで、これからの次世代の皆さんとの太極拳交流に役立てることにしました。

多くの皆様に、龍身蛇形太極拳を通じて素晴らしい心身の活性化を図ってもらえることを願っております。

現在は、神奈川県太極拳連合会と連携した普及活動を行っており、等級制度も神奈川県太極拳連合会で、3級、2級の技能資格取得が出来、ライセンス等級として、

その上級はC級、B級、A級、S級と指導員資格取得が行えます。

復旦大学武術協会 上海 龍身蛇形太極拳 日本本部では認可制度として、気功導引である「龍身蛇形太極拳五行功法」「初級教程の龍身蛇形太極拳8式、13式」「中級教程の龍身蛇形太極拳基本架50式、対練」「高級教程では、五行功法から五臓導引法を合わせた柔軟架、勁架、推手用法、析招」の3段階で進みます。

教程を終了してからは「考評会」を企画するので、そこで演武を行い、「ABC」判定で「1、身型・身法 2、協調・勁力 3、リズム 風格 精神」の3項目で総合判定が「B以上」でしたら合格、証書授与としていきます。

指導員資格公認として4種類の区分で「五行功法 指導員」「龍身蛇形太極拳 初級教程 指導員」「中級教程 指導員」「高級教程 指導員」を養成し、その能力に相応しい指導員資格を認可しますので、公認指導員として、各々の普及活動に行い易いスタイルで役立てて頂きたいと思います。

※定期的に指導員向け講習会「1、プログラム・フォーマットづくり、レッスン進行へのアドバイス」「2、指導種目選び、期間、指導方法」「3、指導を行いながらの、各自のレベルアップ方法」「4、レッスン・トーク」「5、健身養生 普及 競技(選手、コーチ、審判員)の項目による指導方法の分類」を行います。

神奈川県太極拳連合会では、全日本太極拳連合会主催大会の太極拳種目用にと新しく活動を行っていくことで「伝統陳家溝式太極拳、段位制套路一段、二段、三段」「孫式太極拳」を指導して広めていきます。

そして各々に行いたいかたちで「交流項目指導員(24式太極拳)」「普及項目指導員(段位制套路一段、二段、三段)」「競技項目指導員(陳式、孫式)」として、ジャンルごとに分類して、指導内容も技能要求(健身養生、普及、競技)と分けて行っていきます。

先ずはスタートして早ければ3年後ぐらいで、項目を統合できる指導者が出て来ましたら「等級制度」の導入を図って参ります。

技能資格認定は、両方共に合わせて来年4月から始めます。

5月10日(日)※種目によっては17日(日)は横浜市旭公会堂で最初の神奈川県太極拳連合会主催の競技大会、第12回中国武術・健身気功五禽戯交流会を行いますので、その時に合わせて行っていきます。

春夏秋冬・四季養生学(論)

「〇日本と中国 平均寿命について」

陰陽五行説

春夏秋冬土用の季節変化、臓器、体質、情志

春の養生・養生

「〇春の五行意識”木”」

五行相生

木→火→土→金→水

五行相克

金→木→土→水→火→金

臓器

相生:肝臓→心臓→脾臓→肺像→腎臓

相克:肺臓→肝臓→脾臓→腎臓→心臓→肺臓

体質

相生:筋→血→肌→皮毛→骨

相克:皮毛→筋→肌→骨→筋→皮毛

情志

相生:怒→喜→思→悲→恐

相克:悲→怒→思→恐→喜→悲

夏の養生・養長

「〇夏の五行意識”火”」

五行相生

火→土→金→水→木

五行相克

水→火→金→木→土→水

臓器

相生:心臓→脾臓→肺像→腎臓→肝臓

相克:肺臓→肝臓→脾臓→腎臓→心臓→肺臓

体質

相生:血→肌→皮毛→骨→血

相克:骨→血→皮毛→筋→肌→骨

情志

相生:喜→思→悲→恐→怒

相克:恐→喜→悲→怒→思→恐

秋の養生・養収

「〇秋の五行意識”金”」

五行相生

金→水→木→火→土

五行相克

火→金→木→土→水→火

臓器

相生:肺像→腎臓→肝臓→心臓→脾臓

相克:心臓→肺臓→肝臓→脾臓→腎臓→心臓

体質

相生:皮毛→骨→筋→血→肌

相克:血→皮毛→筋→肌→骨→血

情志

相生:悲→恐→怒→喜→思

相克:喜→悲→怒→思→恐→喜

冬の養生・養蔵

「〇冬の五行意識”水”」

五行相生

水→木→火→土→金

五行相克

土→水→火→金→木→土

臓器

相生:腎臓→肝臓→心臓→脾臓→肺臓

相克:脾臓→腎臓→心臓→肺臓→肝臓→脾臓

体質

相生:骨→筋→血→肌→皮毛

相克:肌→骨→血→皮毛→筋→肌

情志

相生:恐→怒→喜→思→悲

相克:思→恐→喜→悲→怒→思

土用の養生・養生

「〇土用の五行意識”土”」

五行相生

木→火→土→金→水

五行相克

金→木→土→水→火→金

臓器

相生:脾臓→肺臓→腎臓→肝臓→心臓

相克:肝臓→脾臓→腎臓→心臓→肺臓→肝臓

体質

相生:肌→皮毛→骨→筋→血

相克:筋→肌→骨→血→皮毛→筋

情志

相生:思→悲→恐→怒→喜

相克:怒→思→恐→喜→悲→怒

龍身蛇形太極拳修練者の考えには、大自然の陰陽二気の働きを理解し意識して、練拳を行う。

泰:立春 小往き 大来る。内が陽で外が陰。内が君子で外が小人。君子の道が日々の生長し、小人の道が日々に消衰していく。

天と地 上下が相い交わり通じ和して、その志を同じくする。

壮:啓蟄 壮は”壮ん”の意。陽気が長じて来る月にあたれば二月の時候。壮んな頃は調子に乗り過ぎる傾向があるが貞正を保つ。

夬:清明 夬は”決去””決断””決闘”の意を持つ。月は三月の時候、五陽が一陰を決去する、君子が小人を決去、排斥を行える。王庭朝廷においてその罪を揚言し、公然とその非を鳴らすべきであり、

誠意をもって衆人に呼びかけることができる。しかしながら、事が重要なだけに、危険も大いにあるので慎重に慎重さを持つべきである。小人たちを治めるには、必ず自分自身の領域を図り、

私事よりも公におよぼす影響をよくよく考え、心構えが必要である。武力を用いてことにあたることはよくない。徳をもって次第に相手を反省後悔させて和するのが本来の方法であるが、

そのようであれば進んで事を行っても良い。

乾:立夏 純陽の時候。天のはたらきが健やかでやむことはない。君子の望みは大いに通り、貞正を保ち行う。

媾:芒種 媾は邂逅の意、出偶い。一陰はじめて生じるが、五陽には向かない。不貞には注意が必要である。

遁:小暑 遁は退避、隠遁の遁。二陰が強くなり、月にあたれば六月の時候。人事では小人が長じて来て、大人は小事を貞正に行うのは可能だが、大なることは向く時候ではないが、天下の為に努力は行うべきである。

否:立秋 否は否塞。ふさがって通じぬこと、陰陽が相通じず。上下の意思が疎通がない状態、ゆえに人道の正常な状況ではなくなり君子はいかに貞正を保っても良いことがない、

大が上に登って去り、小も下にさがり陰陽相和する機会がなくなる。

観:白露 観は示す、または仰ぎ見るの意。厳粛敬虔の心持をもって物事にあたる誠意誠信が内に充ちあふれていれば、すべては整然として厳粛に執り行われれば人々は恭敬として、それらを仰ぎ見て誠信は上下に感化する。

剥:寒露 剥は剥がれる、剥落の意を持つ。五陰が生長して一陽が残されるのみである。人事では、小人が勢いが盛んになり、君子を迫害するようなことも起こる。君子としては進んで道を進むようなことは向かない。

坤:立冬 純陰。天において地であり、牝馬のように従順、貞正の姿勢が良い、人の先に立とうとすれば迷い、道を失うようなことも起こるが、人の後に従うように心がければ、頼るべき主人が出て来て安心できる。

要はいかなる場合でも従い貞正が肝要である。

復:大雪 復はかえる、戻る。一陽来復、月にあたれば十一月冬至の時候。ここからはじめて陽気が増す、そして次第に成長がはじまる。同志は再び来たり加わる。陰が消息し、陽気の成長に従い事をすすめるのによい。

臨:小寒 臨は人に挑むの道。河岸が水沢に隣接するようである。貞正であることが良い。

春 泰:立春 手少陽三焦経 双手托天 欠陰初気

壮:啓蟄 手陽明大腸経 燕飛勢(内旋)

夬:清明 手太陽小腸経 仰身勢 少陰二気

夏 乾:立夏 手欠陰心包経 燕飛勢(外旋)

媾:芒種 手少陰心経 摸魚勢 少陽三気

遁:小暑 手太陰肺経 集気站椿

秋 否:立秋 足少陰胆経 頭転功 単盤 太陰四気

観:白露 足陽明胃経 打弓勢 自然盤 和帯脈を刺激

剥:寒露 足太陽膀胱経 仰呼 陽明五気

冬 坤:立冬 足欠陰肝経 燕飛勢(叉歩)

復:大雪 足少陰腎経 勢

臨:小寒 足太陰脾経 通天採気 太陰終気

そして四季養生、外気、内気、上半身、下半身、前後左右上下への方向感覚を向上させていく。

外気が「冷える寒の気:陰」であったら、内気は「暖:陽」の体質。

外気が「熱い暑気:陽」であったなら、内気は「涼:陰」の感覚。

四季を通じて心身の安定を図り、日々の生活に充実感や達成感を得る「健身」

武芸の技法は「攻防」の「防」に意識を置く「防身」

思想哲学は、自然「道家思想」の「修身」