土浦に行って参りました

2014年8月5日 土浦

区分 部隊研修

参加者数 29名

台東出張所イベント情報にも掲載されています。

http://www.mod.go.jp/pco/tokyo/taitou/event.html

このたび東京大学戦史研究会が自衛隊コネクションを存分に発揮していただき、我々もそのおこぼれにあずかる事が出来ました。東京大学戦史研究会様に頂いたこの御恩は、日本海が乾上がり、富士山がすり減るまで忘れません。

△富士山のイメージ図

さて、大まかな流れを報告したいと思います。

まず、集合場所の市ヶ谷の某ホテルに行きました。ロビーにいたホテルマンと思しき人物に喫煙所の場所を訪ねましたが、よく見ると、このホテルを利用されていた自衛官の方でした。周りの目が痛かったです。

本イベントには五大学の戦史研究会が参加されていました。内訳は、主催の東京大学戦史研究会を筆頭に、白雲靡く駿河台の眉秀たる若人達が集う明治大学戦史研究会、窓の下の外堀で蛍を集める法政大学戦史研究会、牛タンがOCところから来た東北大学戦史研究会、そして我らが上祐史浩記念超自由STAP大学戦史研究会です(東大及び弊会以外は参加人数順に記述)。

二つのマイクロバスに分乗し、弊会は明治大学戦史研究会様と同乗させていただきましたが、弊会々員はコミュ障の本領此処に有りとばかりに黙りこくっていました。

最初に、霞ヶ浦駐屯地の見学に向いました。資料館の館長の方はサマワに行かれていた方だそうです。徒手格闘術の教官資格をお持ちであり、眼光が研ぎ澄まされた刃のように鋭く、正に野獣のようでした。

史料館では主に霞ヶ浦の軍事拠点の歴史を説明していただき、その後、北関東の輜重段列の中心たる、霞ヶ浦駐屯地の至る所を案内していただきました(細かいとこ言うと特別防衛秘密及び秘密保護法的に熱いヤバい間違いないので自粛)。

その後、基地内のコンビニエンスストアを利用させていただきました。予備の迷彩服や編上靴などが売ってましたが、酒と煙草が売っていなかったため哀しみを極めました。 次に、食堂で防衛費によって調理された昼食をいただきました。国民が……血と汗で購った……税金の……酸味と……渋みが……口の中に……広がり……OCかったです。

次に予科練記念館に移動し、国の為に殉じた至純な若者達についての様々な資料を見学しました。当時の17,8歳の予科練生が読んでいた航空力学の本がありましたが、物理どころか数学ⅢCすら履修していない文系脳にはチンプンカンプンでした。

その後、土浦駐屯地内部の特攻記念館を見学させていただきました。うら若き特攻隊員達が遺した書を読み、朝日が山河に輝き、海や野の風光も明媚な美しきこの国、また生まれた地に残る家族を思う気持ちが強く伝わりました。

また、自衛隊の方の特別のご高配を賜り、当初は予定に無かった土浦駐屯地武器学校の資料館の見学もさせていただきました。三式中戦車チヌやラッチェ・ブムことZiS-376.2mm野戦砲、長短二種類のソ連製45mm対戦車砲等を見学しました。銃器の展示も拝見させていただき、ここには火縄銃に始まり、戊辰戦争期の銃器や、巨大な中国製の銃(口径なんと20mm!)、自衛隊に採用されなかった国産9mm自動拳銃などが展示してありました。特に、初期の試製7.62mm機関銃(後の62式)が持つZb26のような気風に新鮮な喜びを感じました。

△三式中戦車チヌ

△ZiS-376.2mm野戦砲

△ソ連製45mm対戦車砲(長砲身)

△ソ連製45mm対戦車砲(短砲身)

△国産9mm自動拳銃 ニューナンブ57A1(左上)

△試製7.62mm機関銃(62式機関銃)

そして、マイクロバスに搭乗し帰路につきましたが、心地よい疲れに包まれ全員涅槃のような寝顔を晒していました。

本イベントは、陸上自衛隊の方々に極めて高度に協力して頂いたおかげで、自衛隊の様々な面を知る事が出来ました。まさしく感謝してもしきれないほどです。また、主催の東京大学戦史研究会様、及びこのイベントに参加された様々な大学の戦史研究会様のアカデミックな気風に新鮮な喜びを感じ、酒を飲んで吐いているような我々はまだ根性が足りないなぁと思いました。総括すると、非常に楽しいイベントでございました。もし、このような集まりに再びお呼びしていただけるならば、我々一同は涙を流して喜び、大地に流れたその涙は利根の流れも超えるような大きな川となるでしょう。

2014年8月7日掲載