Economy and Disability 2022
Economy and Disability 2022
1/10のリアクションペーパーへの回答をアップしました。(2023/01/17)
1/17の講義用スライドをアップしました。(2023/01/15)
1/10の講義用スライド(Web版)をアップしました。(2023/01/08)
12/27の講義後の質疑に関するフォローアップ回答を大髙先生よりいただきましたので、ご本人の承諾を得て、下記に掲載いたします。(2022/12/28)
質疑のなかで、「他人の人権を踏みにじっても自分のことを優先させたいとう考え方にはどのように対応すべきか?」というご質問を頂戴いたしましたが、回答が不十分であったと反省しております。まずは人権とはだれもが生まれながらにして有しかつ憲法で保障されており、それを侵害する自由は認められていません。人権を制限することが認められるのは「公共の福祉」上の正当な理由がある場合に限られます。(ハンセン病国賠訴訟でもこの点が争点になりました)
ここまでは講義の後にご本人にも概ね説明を差し上げましたが、上記の延長線上で説明すべき重要な点が抜け落ちていました。それは、2010年代に相次いで行われた差別解消を目的とした法律の制定という動向です。具体的には、以下の法律があげられるかと思います。
・「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(2013年)
・「部落差別の解消の推進に関する法律」(2016年)
・「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」(2016年)
上記の法律はいずれも国の行政機関や地方自治体等が「差別の解消」に努めることに主眼が置かれていて、「差別の禁止」や罰則の規定を盛り込んだものではありませんが、例えば「部落差別の解消の推進に関する法律」には「部落差別は許されないもの」と明記されています(第1条)。日本の場合、欧州のいくつかの国々のように法律で「差別の禁止」や罰則を規定するということにはならないかもしれませんが、法律によって個々の差別に対応するというのは近年の大きな特徴だと思います。
この点とかかわって、上記の法律に先立って制定されていた「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」(2008年)に着目すると、「何人も、ハンセン病の患者であった者等に対して、(中略)差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない。」と、かなり踏み込んだ表現となっています(第3条第3項、罰則規定はありません)。この点は個人的には非常に興味深い論点で、今回のご質問をいただかなければ気づかなかったかもしれません。ご質問くださった学生さんに感謝申し上げます。
ちなみに、「差別的な言動に対するペナルティ」という点では、法律よりも社会の動向のほうが先行しているかもしれません。最近では日本でも例えば「eスポーツのプレイヤーが差別的言動のために契約を解除された」といったニュースを耳にするようになりました。こうした傾向は、今後さらに強まっていくと思われます。この点に関わって学生の皆さまに私からお伝えすべきだった点は、他人の人権よりも自分の利益や欲望を優先させたいという風潮があるにしても、差別的な言動に対しては大きな代償を支払わなければならない社会になりつつあるという点です。そして、差別というのは差別を受ける人だけではなく、差別を行う人も傷つけるという点です。したがいまして、特にこれからの社会を担っていく皆さまには、自分の身を守るためにも人権や差別についての知識を身につけていただきたいということになります。
もちろん、他の学生さんからのご質問にあったように、こうしたゼロ・トレランス的な対応が望ましいかどうかについては議論があるかと存じますが、差別の結果として自分の利益が損なわれるので、他人の人権よりも自分の利益や欲望を優先させたいという風潮にもとづく差別に対しては一定の抑止効果があるのは間違いないと思います。
12/27の講義資料をアップしました。(2022/12/26)
12/20のリアクションペーパーへの回答(の一部)をアップしました。(2022/12/26)
12/13のリアクションペーパーへの回答(の一部)をアップしました。(2022/12/19, 20, 23)
12/20の講義資料(の一部)をアップしました。(2022/12/19)
12/13の講義資料の残りをアップしました。(2022/12/12)
【PR】講義とは直接関係ありませんが、12月15日(木)のセミナー/コンファレンス(Zoom)のお知らせです。
ご関心がある方は下記をクリックしてみてください。(2022/12/09)
http://www.reddy.e.u-tokyo.ac.jp/act/221215jp.html
12/6のリアクション・ペーパーの質問への回答(小林エリコさんのもの)をアップしました。(2022/12/09)
12/13の講義資料の一部をアップしました。(2022/12/09)
12/6の講義資料をすべてアップしました。(2022/12/06, 14:18)
追加資料をアップしました。(2022/12/06)
12月6日(火)の資料の一部をアップしました。(2022/12/05)
11月22日(火)は時間割カレンダー通り、29日(火)は出張のため、いずれも休講です。(2022/11/21)
講義スライドをアップしました。(2022/11/15)
講義の補助スライドをアップしました。(2022/11/01)
10月25日(火)より教室が第8教室(同じ建物の3F)に変更になります。(2022/10/18)
3つめのスライドをアップしました。(2022/10/18)
2つめのスライドをアップしました(一番下)。(2022/10/11)
第1回のスライドをアップしました(下記参照)。(2022/10/03)
12月に松井・塔島編著『マイノリティだと思っていたらマジョリティだった件』の著者たちをゲストスピーカーとしてお招きする予定です。(2022/10/01)
初回のみオンライン(Zoom)です。IDはUTASをご覧ください。(2022/10/01)