FM草木

FM草木は、標高600~1200mの範囲で、秩父古生層と花崗岩の基盤からなり、沢筋にはほぼ北限に当たるシオジ林があり、

上部はミズナラが主体で、わずかにイヌブナ、ブナがあり、険しい尾根部にはモミ・ツガ林も残っています。

複層林や広葉樹の人工植栽地も設けており、多様な植生・立地を活かした物質循環の研究が行われて来ました。

現在FM草木では、スギ・ヒノキ・落葉広葉樹といった異なる林相における堆積有機物の分解と動態特性、

渓流域における流下有機物に関する研究など、森林生態系の物質循環において重要であると考えられる

有機物に関する研究が行われています。

また、落葉広葉樹二次林では、シカの個体数増加に伴うササ植生への食圧増加が森林生態系の物質循環に及ぼす影響を明らかにするため、

小流域を防鹿柵で囲い、隣接した小流域との物質循環の比較研究を行っています。

防鹿柵