学生指導歴(2017~2020年度)

2021年4月より、お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系(理学部生物学科を兼任)の講師として赴任しました。

2021年度以降の学生指導歴は、お茶の水女子大学の岩崎研HPでまとめています。 => 岩崎研HP


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神奈川大学で研究指導を行った研究テーマのまとめ

神奈川大学で勤務した2017年度から2020年度までの4年間で、合計16人の学生の研究指導補助(うち2人は神奈川大学大学院の修士課程へ進学し、お茶の水女子大学でも指導を継続)を行いました。

それまでも所属研究室や共同研究先の学生に対しての研究アドバイスなどは行っていましたが、神奈川大学では「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」として正式に担当することになりましたので、こちらに指導歴をまとめていきます。現在は、生物科学科所属で分野が近い研究室の学生から指導希望があった場合に、その学生の所属研究室の教員と相談した上で、「卒業研究指導補助」を行っています(正式な指導教員は各研究室の教授・准教授です)。


以下は、指導教員の先生方と相談した上で、私が主に研究指導・論文作成指導などを行った学生の研究テーマです。

論文の著者名で太字+下線表示が、そのテーマで指導した学生です(*は、責任著者)。最初の投稿用原稿を完成させる段階まで行うことができれば第一著者に、途中までであれば全体での貢献度を考慮して著者順を決めています(複数年度の卒業研究をまとめて1本の論文としている場合もある)。

2020年度(大学院修士課程1年を2人、学部4年生を1人指導)

  • 生物地理・群集生態アプローチによる神奈川県の維管束植物を対象とした共起・非共起メカニズムの解明(神奈川大学の岩元明敏教授研究室所属。2020年度は神奈川大で、2021年度はお茶の水女子大学で研究指導を継続)

  • オサムシ科甲虫を中心とした地表徘徊性甲虫についての環境指標性解析(神奈川大学の岩元明敏教授研究室所属 ⇒ 2020年度は神奈川大で、2021年度はお茶の水女子大学で研究指導を継続)

  • ジャニンジン沖縄集団の海浜の高塩分の環境への適応進化、形態変化(岩元明敏教授研究室のB4)


2019年度(学部4年生を4人指導)

  • 生物地理的スケールでの植物の共起を決める要因:群集生態と生物地理からのアプローチ (丸田恵美子教授研究室のB4。2020年3月に日本植物分類学会で学会発表。卒業後、神奈川大学大学院へ進学して研究を継続中)

川崎七海, 中臺亮介, 西田佐知子, 大西亘, 山本薫, 岩崎貴也. 生物地理学的スケールでの植物の共起を決める要因:群集生態と生物地理からのアプローチ. 日本植物分類学会第19回大会. ポスター発表 P-64. 岐阜大学. 2020年3月1日.

  • 神奈川大学湘南ひらつかキャンパスにおける地表徘徊性甲虫の群集生態学的解析(丸田恵美子教授研究室のB4。2020年1月にさがみ自然フォーラムというイベントで研究発表。卒業後、神奈川大学大学院へ進学して研究を継続中)

志村映実, 櫻井大和, 渡辺恭平, 中濱直之, 奥田真未, 岩元明敏, 岩崎貴也*. 2021. 神奈川大学湘南ひらつかキャンパスにおける地表徘徊性甲虫相と建設以前からの変化. 『神奈川自然誌資料』 (42): 77-86. Mar. 2021. 論文リンク

  • ユーラシアの温帯に広域分布するアブラナ科草本ジャニンジンの系統地理解析 (丸田恵美子教授研究室のB4)

  • 神奈川大学湘南ひらつかキャンパス内における哺乳類の分布及び生態解析(泉進教授研究室のB4。2020年1月にさがみ自然フォーラムというイベントで研究発表)

岩崎貴也*, 奥田真未, 渡部凌我, 斎藤昌幸, 土田彩加, 志村映実, 泉 進. 2021. カメラトラップで確認された神奈川大学湘南ひらつかキャンパスにおける哺乳類相とキャンパス建設前後の変化. 『神奈川自然誌資料』 (42): 71-75. Mar. 2021.  論文リンク


2018年度(学部4年生を6人指導)

  • 暖地性シダ植物マツバランの系統地理解析:特に神奈川県産個体の由来に着目して(丸田恵美子教授研究室のB4。2019年3月に日本植物分類学会で学会発表。一部は論文として発表)

小玉あすか, 山本薫, 大西亘, 松尾歩, 陶山佳久, 岩崎貴也. 暖地性シダ植物マツバランの系統地理解析:特に神奈川県産個体の由来に着目して. 日本植物分類学会第18回大会. ポスター発表 P11. 東京(首都大学東京 南大沢キャンパス). 2019年3月7-8日.

岩崎貴也*, 小玉あすか, 松尾歩, 陶山佳久, 大西 亘, 尾関雅章, 中濱直之, 山本 薫. 2019. 腊葉標本 DNA の MIG-seq 法による利用可能性・解析手法の検討. Examination of Possibilities and Methods for MIG-seq Analysis Using Plant Herbarium Specimen-Derived DNA . Science Journal of Kanagawa University. Vol. 30: 89-96. Research Institute for Integrated Science, Kanagawa University 発行(PDFはここからダウンロードできます => https://www.sci.kanagawa-u.ac.jp/about/sjku.html

  • 大学の建設とその後の維持管理が植物相に与えた影響:神奈川大学湘南ひらつかキャンパスのケースを例に(丸田恵美子教授研究室のB4。2019年3月に日本植物分類学会で学会発表)

鮎澤勘太, 新村真孝, 横山俊哉, 岩崎貴也. 大学建設とその後の 30 年の維持管理が植物相に与えた影響:神奈川大学湘南ひらつかキャンパスのケースを例に. 日本植物分類学会第18回大会. ポスター発表 P47. 東京(首都大学東京 南大沢キャンパス). 2019年3月7-8日.

  • キャンパス内の環境要因の違いがチョウ群集の多様性に与える影響(泉進教授研究室のB4)

  • シカの過度な採食によって断片化した霧ヶ峰マツムシソウ集団の遺伝的多様性解析(泉進教授研究室のB4)

  • カメラトラップ法を用いたキャンパス内の哺乳類相調査(泉進教授研究室のB4)

岩崎貴也*, 奥田真未, 渡部凌我, 斎藤昌幸, 土田彩加, 志村映実, 泉 進. 2021. カメラトラップで確認された神奈川大学湘南ひらつかキャンパスにおける哺乳類相とキャンパス建設前後の変化. 神奈川自然誌資料. (42): 71-75. Mar. 2021.  論文リンク

  • 花化石からみる被子植物の花の起源と進化(文献研究)(金澤謙一教授研究室B4)


2017年度(学部4年生を5人指導)

  • 神奈川大学湘南ひらつかキャンパス内の維管束植物相調査(丸田恵美子教授研究室のB4)

  • 神奈川大学湘南ひらつかキャンパス内におけるチョウ相と食草の関係(丸田恵美子教授研究室のB4)

  • 伊豆諸島固有変種ラセイタタマアジサイの進化史(丸田恵美子教授研究室のB4)

  • ユーラシア大陸に広域分布する草本植物ジャニンジンの系統地理解析(丸田恵美子教授研究室のB4)

  • 神奈川大学湘南ひらつかキャンパスの雑木林林床植生にみられる多様性パターン(丸田恵美子教授研究室のB4)